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2014.07.24.

ご挨拶が大変遅くなりました。トランペット担当講師の小松敏哉です。

初めまして、トランペット講師の小松敏哉といいます。

実は、ギター、サックス担当講師は、私の実の兄なんです。兄は小さい頃から歌や楽器が得意で、小5の時には、厳しい予選を勝ち抜いて、テレビの歌番組に出場し、優勝したこともありました。

一方、私は、あまり音楽に興味がなく、大好きな野球を一生懸命やっていました。兄とは3才違いで、兄は中学時代、音楽をやりながら野球部に所属していたので、私も入部しました。初めの頃は、球拾いばかりでつまらないな、と思っていた時に吹奏楽部が出来たので、思い切って野球部を退部し、吹奏楽部に入部しました。我が母校、国分中学校の吹奏楽部、第一期生です。(かなり昔の話ですが、、、(^^;)

いろいろと悩んで、初めて選んだ楽器がトランペットでした。

当時私は、今は亡きイタリアの名トランぺッター、ニニロッソに憧れており、「いつかあんな演奏ができたらな~」と、一生懸命、練習に励んでいました。兄からは、「何で野球部を辞めたのか。」と、何度か詰問されたこともありましたが、私のトランペットの音色がだんだん良くなるにつれ、あまり言わなくなりました。

このようなきっかけで、私の長いトランペット人生がスタートしたのですが、この続きは、また、次回お話しようと思います。

2014.07.17.

私の使用マウスピース メイヤー6MMの意外な事実

前回予告しました、トランペット講師の記事が未だ届きませんので、最近判明した、私が20年ぐらい前からずっと愛用しているマウスピース メイヤー6MMの意外な事実をお話をしたいと思います。

以前のブログで、セルマーのマウスピースからどのものにするか、かなり迷ったお話をしましたが、いろんなメーカーのものを試奏し、結局、メイヤーの5MMを購入しました。確か、1980年前後だったと記憶しています。1970年代はキャバレーバンド全盛期で、知合いのバンドマンが結構多かった関係で、頻繁に参加させてもらっていました。もちろんセルマーマーク7と純正マウスピースの組合せでの参加でした。

その時、トップアルトを吹いていた年配奏者の方から、「これからバンド活動を続けていくんだったら、このマウスピースを使ってみないね」と言われて、譲ってもらったのが、私が現在使用しているメイヤー6MMなんです。その方は同じタイプの5MMを使用されており、6MMはほとんど使ってないからということで、新品同様の状態で、1万円で譲ってくれました。キャップもゴールドプレートのものでした。

早速吹いてみたのですが、セルマーのC*を使っていた私が、オープニングが0.2mm以上広い6MMをコントロールできるはずもなく、暫くサックスケースの中で眠っていました。

その後、5MMにもだいぶ慣れ、少しボリュームが欲しくなってきたので、6MMをかなり久しぶりに吹いてみたところ、今まで経験したことのない驚きのサウンドでした。低音域から高音域までむらがなく、ボリュームもある、本当に枯れたようなジャジイな音色でした。

そうゆう訳で、とても気に入っているマウスピースなので、現在も使用しています。

20年ぶりに音楽教室を開校するにあたり、最近のサックス事情やマウスピースの情報を得る為に、色々と検索している内に、メーヤーのビンテージモデル、ニューヨークメーヤーの記事が目にとまりました。

有名なジャズサックスプレーヤーが使用していたこともあり、今でもかなり人気があるそうで、オークションにかけると、まず10万円は下らないとのこと。素材のハードラバーで史上最高といわれているそうです。

そこで、ちょっと気になったので、私のメーヤーの刻印を確認してみました。

5MMは、MADE IN USA、6MMは、NEWYORK USA と刻印されていました。そうなんです。私はあの幻の名器、ニューヨークメーヤーを使用していたのです。
大変驚いたのと同時に、少し恥ずかしい気持ちにもなりました。

これで、私が今まで、他のメーカーのマウスピースにほとんど興味を示さなかった理由が、理解できました。経年による若干の変色はありますが、状態も非常に良く、欠けや、傷もほとんどありません。

このマウスピースを譲って下さった年配奏者の方は、既にお亡くなりになりましたが、ご冥福をお祈りしつつ、こんないいものを私に残して下さったことに感謝申しあげ、これからも大事に使わせて頂きたいと思っています。

         

2014.07.11.

Tomiさん 早速のご返信ありがとうございました。

Tomiさん、私の拙いアドバイスがお役に立てれば、幸いに思います。

現在、無料体験レッスンを実施していますので、いつでもご連絡ください。その時、自分の楽器を持って来られれば、また何かアドバイスできることもあるかもしれません。楽しみにお待ちしています。

前回、マウスピースに関して記事にした時に、あまりに長くなりそうだったので、割愛した事を今回お話したいと思います。

数年前、福岡で活躍しているビッグバンドのメンバーと共に、韓国でのコンサートツアーに参加したことがありました。メンバー全員、現役のプロ、もしくは元プロです。

固有名詞を公表するのは、適切ではないと思いますので、あるハウスメーカーのCMソングを歌っているMさんとのジョイントコンサートだったということだけお伝えしておきます。

ビッグバンドでの演奏曲目は、グレンミラーが中心で、リハーサルは1回のみでした。最初の曲目は「ムーンナイトセレナーデ」、吹き始めて暫くすると、あまりに素晴らしいアンサンブルとハーモニーに感動し、演奏中に思わず泣いてしまい、楽譜が全く見えなくなってしまいました。

本番でも涙が止まらず、その時の様子がビデオにしっかり撮られており、ちょっぴり恥ずかしい思いをしました。

その時、トップアルトを吹いていた方が、ハードラバーのマウスピースなのに、まるでメタルのような音質でバリバリ吹いているのが凄く気になり、休憩時間にいろいろと尋ねてみました。「ビッグバンドでトップアルトを吹くんだったら、このマウスピースだよ」と言われて見せてもらったのが、クラウドレーキーの4*4でした。オープニングは2.03mm、私が使用しているメーヤーの6Mより0.1mm広いタイプでした。

早速、試奏させてもらいましたが、まあ~とにかく音がでかい、メタルのような金属音、3オクターブ以上の音が楽に出る、その反動で低音域が出しずらい、という感想でした。

とにかく、「1本は持っていても損はないよ」と言われ、一応、購入しました。そこで先日、ブログをアップする前に、久しぶりに吹いてみたのですが、やっぱりビッグバンドでしか使えないなと思いました。細かい感情移入は難しいという感じでした。(まだ十分に吹き込んでいないからかもしれませんが(^^; マウスピースに迷いはじめると、キリがなくなるので、ご注意を!

今日は、この辺にしておきたいと思います。

次回は、トランペット担当講師のブログをアップしようと思っていますので、お楽しみに!

2014.07.10.

TOMIさん ご質問ありがとうがざいます。

昨日、ブログを更新したところ、早速、Tomiさんからご質問を頂き、大変嬉しく思っています。
私が分かる範疇でお答えしようと思っていますので、こらからも何でも遠慮なく質問してくださいね。

さて、ご質問に関してですが、マウスピースの一般的な傾向については昨日、ご説明しました。具体的なメーカーについて言えば、吹奏楽であれば、定番のセルマーのマウスピースをお勧めします。回りの木管楽器との相性もいいと思います。

ヤマハのC4のマウスピースであれば、オープニングは、セルマーS80のCに相当します。(実測は1.6mmです。メーカー発表)まずは、1ランク上のセルマーS80のC*を購入されてみてはいかがでしょうか。オープニングは1.7mmで、わずか0.1mmしか変わりませんが、吹奏感は、今までとは違うと思います。

また、セルマーのマウスピースは、ほとんど当たり外れがないので、安心してお近くの楽器店で購入されればいいと思います。

Tomiさんは、現在お使いのリードについては、お書きになっていないので一つアドバイスしますが、マウスピースを変えたら初めは、今まで使っていたリードを付けて吹いてみて下さい。ある程度アンブッシュアが出来上がっていれば、あまり違和感はないと思いますが、今までより息の量が多く必要になることに気付くはずです。それが、音量増大につながります。
新しいマウスピースに慣れてきたら、1ランク上の厚めのリードに挑戦してみて下さい。さらにボリュームアップすると思いますよ。

吹奏楽であれば、リードはバンドレンを使用している方が多いと思いますが、私の経験上、固くても3番ぐらいまでにした方がいいようです。クラッシック奏者の方で、狭めのオープニングのマウスピースに出来るだけ固めのリードの使用を勧める方がいらっしゃいますが、私は、一般の方にはあまりお勧めしません。アンブッシュアを壊してしまう可能性があるからです。

最後に、リードはずっと同じものを使うのではなく、よく鳴るものを少なくとも4~5枚は用意して、ローテーションを組んで使用した方がいいです。そして、鳴らなくなったリードは思い切って捨てるようにしてください。
最初はあまり良くなかったリードも暫く休ませていると、鳴るようになるケースもありますので、いろいろと自分で研究してみて下さいね。

ちなみに、私の場合は、リードケースに常に10枚は入れています。

それでは、Tomiさん、練習頑張ってください。私も微力ながら応援したいと思っています。
またのご訪問、お待ちしています。

2014.07.09.

サックスのマウスピースについて

今回はサックスのマウスピースについてお話したいと思います。
マウスピースに関しては、多くのメーカーからいろんなタイプのものが、販売されていますので、どれが一番いいということは言えません。
プレイヤーのスタイルによって好みは千差万別なので、一般的なお話をしようと思っています。

前回、私の愛用のセルマーマーク7のお話をしましたが、当然、付いてきたマウスピースもセルマーのものでした。確か、C*だったと記憶しています。
今はもう手元にはありません。熱心な生徒さんにあげました。(今だったら、ビンテージモデルとして価値があったかもしれませんね(^^;)

マーク7購入時は、吹奏楽部に所属していましたので、全く抵抗はなかったのですが、、その後、吹奏楽部から軽音楽部に選抜され、ジャズ系統の曲を多く演奏するようになり、そのころからセルマーのマウスピースに限界を感じるようになりました。

その理由は、音量が足らない、ジャズ演奏で必要とされる表現がしずらい等でした。そこでまた、先輩プロに相談し、いろいろなマウスピースを試奏させてもらいました。オットーリンク、ラーセン、デュコフ、メイヤー、ビーチラー等、どれも個性的な音質でしたが、結局、ジャズ系の定番、メイヤーに決めました。当時は5Mを使用していましたが、現在は6Mを吹いています。いろんな意見があると思いますが、音量、音色共に私は気に入ってます。

サックスのことをあまりご存じない方に5M、6Mと言っても、何のことかお解りにならないと思いますので、少し説明します。

リード(これが振動して音が出ます。)の先端とマウスピースの隙間の広さをオープニングといいます。これが狭いタイプだと、音程はとりやすいですが、音量はあまり期待できません。
逆に広いタイプだと音量は大きくなりますが、音程がとりづらい傾向にあります。ただし上手くコントロールできるようになると、いろんな表現ができるようになります。

吹奏楽やクラッシックを好む人は、狭めのオープニングに固めのリードを、ジャズやポップスを好む人は広めのものに柔らかめのリードを使用する傾向にあります。(ちなみに私も、リードはラボーズのメディアムソフト、または、リコージャズ2S等を使用しています。)

ここで注意して頂きたいのは、いままで吹奏楽をやっていて、「あのジャズプロ奏者がどこのメーカーの何番のマウスピースを使っているから自分も同じもの買って吹いてみよう。」などと思わないことです。

プロ奏者も自分の好みで様々なマウスピースを使用していますが、ほとんどがかなり広めのオープニングになっているので、そんなものをいきなり吹けば、コントロールができないばかりか、アンブッシュア(楽器を吹く時の口の形、回りの筋肉の使い方)まで壊しかねません。

自分の好みのマウスピースが決まったら、徐々にオープニングの広めのものに代えていくことをお勧めします。

最後に、近日中に新しい科目を開設する予定です。新着情報でお知らせしますので、お楽しみに(^^;

2014.07.02.

私の愛用のアルトサックスについて

皆さん、こんにちは。
今回は、以前予告していました私の愛用のアルトサックスについてお話しようと思います。

もう30年以上前に購入した、セルマーのマーク7です。かなりのビンテージもので、ラッカーもだいぶ剥がれてしまい、見た目はあまりよくありませんが、まだまだ現役バリバリです。

本当は今でも根強い人気があるマーク6が欲しかったのですが、既に製造中止になっていましたので、マーク7を購入しました。後のマーク7の一般的な評価は、「当時流行してきた電子楽器との共演を意識して、音量の増大が図られた」、「デリケートな音は苦手」というものでした。
確かに、ボリュームはマーク6よりありましたが、私的にはデリケートな音が苦手とは思いませんでした。

ただ、購入当初はかなり苦労をさせられました。私は当時、学生、社会人が中心の吹奏楽団に所属し、1stアルトを担当していました。
楽器は国産のもの使用し、普通に問題なく吹いていたのですが、マーク7に代えた途端、極端にボリュームが落ちてしまったのです。
マウスピースを代えてみたりとかいろいろ試してみましたが、全く改善されませんでした。

そこで、知合いのプロのサックスプレーヤーのところに出掛けていって、実際に私のマーク7を吹いてもらったところ、「まだ、楽器自体が全然抜けていない、本来の音が出るようになるまでには、最低でも1年はかかるかもね。楽器のバランスはすごくいいよ。」と言われました。
セルマーのサックスは、結構、当たり外れがあると聞いていましたので、少し安心しました。

管楽器を吹く人達の間で、「そば鳴り」とか「遠なり」という表現をよく聞くことがあります。具体的に言うと、ボリュームのことです。これを、抜けてる、抜けてないと表現することもあります。

セルマーは国産の楽器に比べ、重量感があり、管も肉厚な造りになっているので、吹いていて結構な抵抗を感じます。ですから少ない息の量では、「そば鳴り」しかしません。
結局、私のマーク7の音が抜けたのは、購入から1年半後でした。一生懸命練習している内に突然、スコーンと抜けた感じでした。その時の感動は、今でも忘れることはできません。

その後も、セルマーから新しいシリーズの楽器が販売されましたが、苦労を共にしてきたマーク7を手放すことができず、今も愛用しているという訳です。(余談ですが、ネットで中古楽器を検索してみると、今でもマーク7は30万から40万前後で取引きされているようです。)

以前、同じプロバンドで国産のプロモデルのアルトを使っている人がいたので、試奏させてもらったことがありましたが、自分のマウスピースを使って何時ものように吹いてみると、管が振動しすぎて音が割れてしまいました。これは、逆に言うと重量が軽く、管の厚みが薄い方が楽に吹けるということになりますね。

経験者の方であれば、セルマーに挑戦してみるのもいいかもしれません。最近は最初から音が抜けている楽器も販売されていると聞いています。機会があれば、今度、試奏に行ってみようと思っています。
初心者の方であれば、手ごろな値段で吹きやすいものを選択された方がいいと思います。

次回は、マウスピースとリガチャー(マウスピースとリードを固定する留具)についてお話しようと思います。これもまた、奥が深いので話が長くなるかもしれませんが、お楽しみに!

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