週刊ハーツ

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2024.11.23

11月23日 ラジカルズ戦 8-15

2024年11月23日(土)9:00~11:00
二子玉川区民運動施設D面(ビジター)
第38戦《ヤング強化試合》
【ラジカルズ vs 南海ハーツ】

H  3 0 0 5    8
R 11 1 1 2  15

投:小西〔負〕-鈴木-矢野

 1 (投)小西【29】
 2 (遊)矢野【32】
 3 (中)土屋【13】
 4 (三)池田(助っ人)
 5 (二)兵藤【23】
 6 (捕)筒井【18】
 7 (一)高松【49】
 8 (右)丸山【39】
 9 (左)横井【 6 】
10(指)小林【61】
11(指)鈴木(助っ人)

★ハーツ表彰★
敢闘賞=高松(初回先制タイムリー)
敢闘賞=鈴木(遅刻で先発回避も好救援)
辻本賞=丸山(9時試合開始で8時過ぎ?にはグラウンド入り。姿勢が素晴らしい)
辻本賞=池田(声でチームを鼓舞)

試合動画 前半 後半

 強風吹きすさぶ河川敷グラウンドでのラジカルズ戦。若手強化試合として臨んだ一戦だったが、護岸工事の影響で一部メンバーの集合が遅れ、ハーツは、試合開始直前に、スターティングラインアップの変更を強いられることになった。

 ハーツ先攻で始まったこの試合、相手投手の制球の乱れと敵失で1点を先制。続く二死満塁のチャンスに、久々参加のミスターハーツ、高松が変化球をうまくとらえて左前に運び〔中〕、さらに2点を加え、3対0。開始早々、ハーツがこの試合の主導権を握ったかに見えた。

 ところが、急遽、先発を務めることになった、この試合の責任監督、小西〔中〕は、立ち上がりからボールにバラツキが目立ち、追い込んでからの決め球に苦しんだ。先頭を歩かせ、次打者は中堅ゴロで一死を奪ったものの、その後、2四球を与え、3安打を浴びて同点に追いつかれてしまう。さらに内野陣の失策、3四球、2本の適時打で、気が付けば11失点。長い長い1回の守りを終えた。

 反撃に移りたいハーツ打線だったが、2回、3回ともに三者凡退に終わる。

 2回裏の守り、小西のあとを受けたのは、先発予定だった鈴木選手。急ぎウォームアップでの登板となったが、2イニングを無四球、2失点にとどめ、打線の奮起に期待をつなぐ〔中〕。

 4回の攻撃は、先頭の池田選手が内野安打で出塁。3四球と敵失で5点を返すが、その裏、鈴木から繋いだ矢野は、代わり端、バックの乱れからのピンチをしのぎ切れず、さらに点差を広げられてしまった(途中でビデオカメラの三脚が風で倒れてしまったため、以降の写真キャプチャーはできず)。

 ゲームスコアは15対8だが、放った安打は、ハーツ2本(うち1本は内野安打)に対し、ラジカルズは10安打。うち6本は中堅方向と、ラジカルズの基本に忠実な打撃が目立った。また、ラジカルズの思い切った守りも目をひいた。中堅から右翼へ風が流れるなか、左翼手と中堅手は思い切った前進守備をとり、ハーツ守備陣では安打にしてしまいそうな打球を平凡な打球のごとく処理していた。この日のようなコンディションの場合には、守りにおいてアグレッシブな姿勢も必要だ。それが自然に出せるラジカルズと、リスクを恐れてふだん通りに固執してしまうハーツ。守りの面でも差を感じさせられた一戦だった。

 試合内容は残念なものだったが、この試合の辻本賞を通じ、ハーツの野球を楽しむうえで大切なことを改めて確認する機会にもなった。集中力が削がれそうな展開にも、終始、チームを元気づけてくれた池田選手、十分なウォームアップの時間を見込んで毎回、試合に臨んでいる丸山。2人に敬意を表するのは当然だが、わが身に落とすことがさらに重要だと感じている。

文責【23】

【今週のベストショット by Tsucchy

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2024.11.16

11月16日 エースハンターズ戦 9-8

2024年11月16日(土)13:00~16:00
大井ふ頭中央海浜公園E面(ホーム扱い)
第37戦《Gリーグ第12戦》
【南海ハーツ vs エースハンターズ】(2回戦)

A 000 035 0  |02  8(10)
H 112 112 1x|00  9

投:小林-矢野-小林〔勝〕-兵藤

 1 (中)久原【24】
 2 (投)小林【61】
 3 (遊)矢野【32】
 4 (一)筒井【18】
 5 (捕)丸山【39】
 6 (二)兵藤【23】
 7 (左)横井【 6 】
 8 (三)西野【助】
 9 (右)土井【助】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=筒井選手(南海ハーツ)
 優秀=小林選手(南海ハーツ)
 優秀=柏選手(エースハンターズ)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=筒井(サヨナラ犠牲フライ&猛打賞で3打点の大活躍!)
敢闘賞=小林(計7イニングを投げ、10勝目。打でもしぶとく2安打)
技能賞=久原(持ち味を生かした三塁前バントヒット)
技能賞=矢野(サヨナラの足掛かりを作るヒット含む2安打)
技能賞=兵藤(センターへのタイムリーとリリーフで好投)
技能賞=丸山(ライトへのクリーンヒット)
守備賞=兵藤(ピンチで強い打球にも見事な反応、4つのゴロを捌く)
守備賞=筒井(ファーストでがっちり、チームを引っ張る)
守備賞=小林(セカンドに入り、軽快なステップで好守)
辻本賞=久原(センターで常に声を出し続け、チームを鼓舞)

試合動画 公式戦 エキストライニング

サヨナラ勝利!! Gリーグ11勝1敗で幕
楽勝ムードも一転、五回、六回に「まさか」の逆転許す
兵藤 土壇場で流れを引き戻す超美技
4番筒井 3安打猛打賞&サヨナラ犠飛の活躍
小林 先発&リリーフで粘りの投球、2桁勝利達成

 既にGリーグ優勝を決めてはいるが、来季のことを見据えて、しっかりと有終の美を飾りたい。そんな一戦である。
 先発小林〔中〕は安定感抜群の通常運転。速球をコーナーに決め、テンポ良く打者を打ち取っていく。四イニングをゼロ封する。

 ハーツ打線は毎回得点。初回は筒井〔中〕のセンター前タイムリー、二回は二死一三塁で相手エラーの間に、得点。

 三回、矢野敵失、筒井安打〔左〕で掴んだ好機を、兵藤〔中〕、横井〔右〕が連続タイムリー。シニア勢の活躍でさらに2得点。

 四回、二死から矢野内野安打〔左〕→盗塁後に、この日好調の筒井〔右〕がセンター前にクリーンヒット。小刻みだが毎回得点を重ね、試合を有利に進める。

 

 ところが「草野球」。五回から暗転する。五回表の守備。一死から四球、連打、失策が絡み、3失点。小林の速球に相手打線が合わせてきたことに加え、守備の乱れが痛かった。
 五回の攻撃で、敵失で出塁した横井が、土井選手の二塁ゴロで生還する。1点追加したが、試合の流れはハーツに戻ってこない。

 六回表。救援した矢野〔中〕が三連続四球で満塁のピンチ。小林が再登板するが、完全に相手ペース。打たれはしなかったが、四死球、失策(鮮やかなトンネル!?)、と全てが失点につながり、逆転を許してしまった。

 まさかの逆転だったが、ハーツ打線はつなぐ攻撃。六回裏、敵失や押し出し四球で無安打ながら同点に追いつく。

 七回表。一死一二塁のピンチで兵藤の超美技が飛び出した〔中〕。ライト前に抜けたかと思う一二塁間の痛烈なゴロを、ダッシュよく追いつき、ワンハンドキャッチ。これで流れを引き戻した。この土壇場で。素晴らしいプレーだった。

 こうなれば勝利の女神はハーツに微笑む。小林敵失、矢野センター前〔左〕で掴んだ無死二三塁のチャンス。打者は筒井。相手守備陣はマウンドに集まる。「敬遠かな」と思ったが、勝負してくれるようだ。これは「ラッキー」と前向きに受け止めた。きっちりとレフトへフライを打ち〔右〕、三塁走者小林が生還。Gリーグ最終戦は劇的なサヨナラ勝利!

 序盤から中盤は楽勝ペースだったが、まさかの逆転。殿堂入り、山平氏の名言「草野球にセイフティリードはない」を証明したかのような試合。それでも再逆転したのだから誇っていいと思う。それを演出したのは兵藤の超美技。絶賛していい。小林は珍しく四死球を連発した。しかしながら、これは審判さんとの相性もある。ひょっとしたら甲子園の審判に見受けられる「判官びいき」なのかもしれん。そんな中、気持ちを切らさずによく粘った。小林はシーズン10勝を達成。草野球で2桁勝利は見事と言うしかない。投手・筒井の年間12勝も見えてきた。追い抜くか、11勝で止めておくかは、貴紀しだい、あるいは監督しだい?

文責【18】

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2024.11.09

11月09日 FLAT Baseball Club戦 15-2

2024年11月9日(土)14:00~16:00
京成鉄橋上流2面(ビジター)
第36戦《フリーマッチ》
【FLAT Baseball Club vs 南海ハーツ】

H 301 901 1  15
F 000 200 0    2

投:矢野〔勝〕-池田〔S〕

本塁打:池田1号

 1 (中)久原【24】
 2 (遊)筒井【18】
 3 (投)矢野【32】
 4 (捕)丸山【39】
 5 (左) 森  【 0 】
 6 (二)兵藤【23】
 7 (三)池田(助っ人)
 8 (一)藤本【 5 】
 9 (指)横井【 6 】
10(右)西野(助っ人)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=森(猛打賞で3打点! クリーンアップの働き)
殊勲賞=池田(ホームランを放ち、計3打点! 抜群のリリーフ)
敢闘賞=筒井(2安打2四球1死球で全打席出塁)
敢闘賞=藤本(2安打2打点。いずれもクリーンヒット)
敢闘賞=矢野(先発好投で勝利投手。打でも1本)
技能賞=丸山(4番の働き、レフトへきれいな流し打ち)
技能賞=兵藤(レフトへ鋭いタイムリーヒット)
技能賞=久原(しぶとい打撃でレフトヘ1安打)
技能賞=西野(シュアなバッティングでレフトへタイムリー)
守備賞=筒井(ショートゴロとフライを堅実にこなす)
守備賞=森(大きなレフトフライを好捕)
守備賞=池田(サードで3つのゴロを捌き、安定の守備力)

試合動画

初回からジグザグ打線が機能

 昨年12月以来の再戦となった、FLAT Baseball Club戦。
 この日のハーツはジグザグ打線。といっても左右ではなく、ヤング→シニアの順で交互に。普段とは違った打順で楽しんでもらう趣旨もあったが、それぞれの役割を各選手が自覚し、打線がつながった。

 先攻のハーツは1番・久原、2番・筒井が連続で四球を選び、チャンスメイク。一死満塁から5番・森〔中〕がレフトへタイムリーを放ち先制。その後もワイルドピッチなどで3-0とする。

 ハーツの先発は矢野〔中〕。今シーズンは制球力も安定し、直球のノビも良い。この日まで5勝1敗と結果も出ている。まず2回までは無安打、落ち着いたマウンド捌きで0を重ねていく。

 3回表、ハーツは先頭の筒井〔左〕が三遊間へ内野安打。二死三塁となるが、ここでまたも森〔右〕がセンターへタイムリー。若手最年長がチームを引っ張り、4-0とリードを広げる。

来季へ向けて新しい顔ぶれも参加

 そして4回表、簡単に二死となったが、この日初参加の西野選手(シニア世代)が勝負強くレフトへタイムリー〔左〕。ここから打線がつながり、愛妻家No.1の久原〔中〕がレフトへヒット。丸山の押し出し四球のあと、森〔右〕がサードへの内野安打で猛打賞、なんと3打席連続の打点。

 攻撃はまだ終わらず、兵藤〔左〕がレフトへきれいなタイムリー。そして、太田、横井、矢野と同業の池田選手(ヤング世代)が3打席目にライトへ2点タイムリーを放ち〔中〕、ベールを脱ぐ。つづく藤本〔右〕もレフトヘ2点タイムリーを放ち、存在感を示した。なんとこの回9得点。13-0とハーツ優位の展開に。

 先発の矢野は4回裏に2点を失ったものの危なげない投球で4回を投げ抜く。
 5回表には、その矢野〔左〕と4番の丸山〔中〕が連続ヒット。特に丸山は美しい流し打ちで、技術の高さを見せた。
 そしてハーツは5回裏から継投に入る。この日が初参加の池田投手へスイッチ〔右〕。本職はサードで、3つのゴロを華麗に捌き、ピッチャーもできるということでマウンドへ。体格も良く、ストレートにはノビがあり、スライダーも投げるという。なんと5~7回を被安打2の無失点リリーフ。三振も4つ奪い、能力の高さを披露した。

 そして14-2で迎えた7回表、池田選手が放った打球は左中間への大きな飛球〔中〕。そのままダイヤモンドを一周し、ランニングホームラン!

 なおも攻撃をつづけるハーツは、藤本〔左〕がこの日2本目のヒット。そして最終回までただ一人ヒットのなかった横井が、ついに1安打を放ち〔右〕、これで全員安打を達成。

 正規メンバーに助っ人2人が加わった南海ハーツは投打ががっちり噛み合い、15-2で勝利をつかんだ。2番ショートに入った筒井が2安打、全打席出塁、遊撃でもゴロとフライを堅実に捌き、森、池田選手とともに守備賞を受賞。そして先発の矢野が6勝目を挙げ、良い形で試合を終えることができた。
 次週は今シーズンのGリーグ最終戦。まだメンバーが9人に達していないが、何とか人数を集め、有終の美を飾れるように、進めていきたい。

文責【6】

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2024.10.26

10月26日 アメーバ戦 16-1

2024年10月26日(土)11:00~13:00
城北交通公園B面(ビジター)
第35戦《ヤング強化試合》
【アメーバ vs 南海ハーツ】

H 105 019  16
A 100 000    1

投:鈴木〔勝〕-矢野〔S〕

 1 (中)久原【24】
 2 (左)土屋【13】
 3 (投)鈴木(助っ人)
 4 (三)小林【61】
 5 (遊)矢野【32】
 6 (右) 黄  (助っ人)
 7 (一)綿貫【14】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (捕)丸山【39】
10(指)横井【 6 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小林(小西不在時に2本で並んだ本塁打王争い! 驚異の1試合7打点)
敢闘賞=鈴木(お手本のようなフォームから繰り出されるストレートと変化球。テンポもよく試合を作る)
技能賞=綿貫 (「今日は打ちに来たから」と有言実行の華麗な右打ち。シーズン初安打)
守備賞=横井(監督の重責が無い中で硬さの取れた守備でノーエラー)

試合動画

 前週にGリーグ優勝を決めて迎えたアメーバとのヤング強化試合。
 南海ハーツヤング監督小西が不在であったが、小西監督舎弟?の小林が伸び伸びと野球をしていたのが印象的であった。
 南海ハーツの攻撃1、2イニングは伸び伸びとしきれていなかったが、3回表、塁が埋まっているところで4番小林がセンター頭上を越えるホームラン〔中〕。伸び伸びやると打球の延びも違った。この回5点。

 また、小林は5回の打席でもういっちょう打てばHR数で小西に並ぶところだったが、「僕は小西さんとは違いますよ!」といった顔でしっかりと四球を選ぶ。そんな選球眼は大切というところを見せておいて、6回にHRを放ち〔中〕、小西のHR数と並んだ。

 守りでは、投手に助っ人の鈴木〔左〕。佐々木朗希のようなスラッとした身体からシュッとしたボールで相手を抑えた。また抑えに矢野〔右〕が登板し、鈴木に触発されてか、キッチリと抑える。

 結果は16対1の快勝。Gリーグ優勝を決めてからの試合は緊張感も薄れるかもしれないが、個人成績などを目標に頑張ってほしい。綿貫〔中〕はようやく今期片目が開いたので満足。

《番外編》
 その試合の翌日、高松さんの仕事部屋で南海ハーツでの永山さん一周忌が執り行われました。
 たくさんの方々にお集まり頂きました。
 永山さんの競馬語録で「天皇賞春の1枠はロバでも走る」というのがありますが、きっとワールドシリーズ最終戦のジャッジのエラーを見たら「あのセンターフライは永山でも捕れる」とおっしゃっていたことでしょう。
 その後用賀の鉄板焼屋で二次会。
 それから綿貫はよく頑張った。
 用賀から電車に乗り埼玉に帰るはずがなぜか小田原。こだまの最終に乗って武蔵野線最終にもほんのタッチの差でギリギリセーフ。土曜午前野球→仕事→永山さん一周忌を完投しました。

文責【14】

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2024.10.19

10月19日 永福コルセッツ戦 12-4

2024年10月19日(土)11:00~13:00
松ノ木運動場(ビジター)
第34戦《Gリーグ第11戦》
【永福コルセッツ vs 南海ハーツ】(2回戦)

H 311 34|0x  12
C 300 10|       4

投:小林〔勝〕

 1 (一)高松【49】
 2 (投)小林【61】
 3 (遊)矢野【32】
 4 (三)小西【29】
 5 (中)横井【 6 】
 6 (捕)筒井【18】
 7 (二)兵藤【23】
 8 (右)藤本【 5 】
 9 (左)太田【16】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=小西選手(南海ハーツ)
 優秀=小林選手(南海ハーツ)
 優秀=須藤選手(永福コルセッツ)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小西(2タイムリー1犠牲フライで5打点、頼れる4番が試合を決める!)
殊勲賞=高松(貴重な勝ち越しタイムリー含む2本の二塁打、3打点、3得点! トップバッターとしてチームを牽引)
殊勲賞=小林(粘りの5回完投勝利に、打でもタイムリー!)
敢闘賞=太田(貫録の四球→驚きの盗塁→勝ち越し得点。バッチリ優勝に貢献)
敢闘賞=矢野(2安打2盗塁でチャンスメイク、3得点)
技能賞=兵藤(ライトへのきれいなヒットに、四死球出塁で得点も)
守備賞=矢野(三遊間のゴロをバックアップで、一塁へストライク送球)
守備賞=高松(4回、流れをハーツに引き寄せる一塁ゴロ堅守。ファウルフライにも果敢にトライ)
辻本賞=筒井(この日も2死球で、今季通算ダントツの12死球。当たってる男)

試合動画

悲願の7年ぶり優勝へ

 今シーズン、南海ハーツはGリーグ開幕戦から投打が噛み合い、8連勝。8月真夏の陣で中野マシンガンズさんに惜敗し、連勝はストップしたが、9月の新宿ブンブン戦は苦しみながらも辛勝。この日まで9勝1敗。永福コルセッツさんとは、ハーツのGリーグ開幕戦以来となる対戦。ここまで8勝3敗と勝ち星を積み重ねてきている。互いに、絶対に勝ちたい試合が始まった。

 先攻ハーツのトップバッターは高松。土屋や久原ら若手の1番候補もいるが、大一番は高松の勝利への執念と、豊富な経験に期待大。1回表、その高松がじっくり四球を選び、小林四球、矢野死球で無死満塁。ここで目下チーム本塁打王(3本)の4番・小西〔中〕が勝負強くレフトへの2点タイムリー。幸先よく先制すると、内野ゴロ間にもう1点追加。3-0とハーツがリードする。

 しかし現時点2位のコルセッツは黙っていない。先頭の須藤選手の右中間への二塁打、2番・古川選手のレフトフェンス直撃二塁打などで3点を上げ、同点に。初回から両チームの力が拮抗する。

勝利を呼ぶ男、高松が貫録の勝ち越しタイムリー

 それでも何としてもリードしたいハーツは、2回表二死から太田〔左〕が貫録の選球眼で四球を選ぶと、両チームが驚く最年長盗塁。ここで高松〔右〕が燃える。しっかり振り切った打球はレフトの頭上を越える勝ち越しタイムリー二塁打!

 4-3となり、ハーツ先発の小林〔中〕は2回裏は三者連続奪三振。今シーズン、Gリーグで投手としてチームを引っ張ってきた若きエースが期待に応える投球を見せる。

 3回表、ハーツは3番・矢野〔左〕がセカンド左への内野安打で出塁すると、二盗とワイルドピッチで三進し、小西〔右〕が力強くセンターへの犠牲フライ。ハーツは1点ずつリードを広げる。

4番の小西が優勝を決める5打点

 4回表、ハーツはランナーを溜めて一死満塁とすると、またも小西〔左〕がレフトへ2点タイムリー。この日の小西はなんと5打点。優勝を決めたい試合で、文句なしの4番の働きを見せてくれた。さらに畳みかけたいハーツは、5番・横井〔右〕がセンターへタイムリー。8-3とし、ハーツが優位な展開に。

 4回裏にコルセッツが1点を返すが、5回表、ハーツは兵藤、藤本、太田がしっかり四球を選び、一死満塁。ここでワイルドピッチがあり、まず1点。そして高松〔左〕がレフトへ2点タイムリー二塁打。2番・小林〔右〕にもセンター前タイムリーが飛び出し、この回計4点。12-4とし、試合を決める。

 試合はそのまま6回表二死まで進み、ここで時間切れのため、スコアは5回表裏までの12-4。南海ハーツが永福コルセッツに勝利し、この瞬間、南海ハーツは7年ぶりのGリーグ優勝を決めた。

多彩なメンバー構成こそ南海ハーツの強み

 2024年のGリーグ、南海ハーツは開幕戦から勝利を重ね、順風満帆に見えたかもしれない。しかし監督として、楽に勝てたゲームは一試合もなかった。開幕のコルセッツ戦は、今年のチーム方針(特に投手起用)を決める意味で、とても重要な試合であり、開幕投手の小林が完投勝利で見事に期待に応えた。その後、矢野、小西が先発登板し(ともにTEAMシゲル戦)、リリーフ小林でGリーグ3勝目をつかんだあとは、先発・小林でチームは戦い続けてきた。
 もともと投手が本職ではなかった小林だが、投げてもらうと、そのコントロールの良さと、伸びる直球で、頭角を現し、今シーズンはまさにエースの働きをしてくれた。小林がマウンドに立つことで、サード小西、ショート矢野が固定でき、これが鉄壁な内野陣構築につながった。そしてレギュラーのセカンドとして安定した守備を見せた兵藤の存在は大きい。ファーストは高松、筒井をはじめ、丸山らも担ってくれた。そしてシーズン途中から本塁を死守した筒井の体力と情熱がチームを支えた。外野陣は、土屋、久原、森がそろえばがっちり堅い。ただ3人ともに出席の週は限られ、横井がユーティリティプレーヤーとして、内外野に入りつつ、ここまで11試合を戦ってきた。

 打線はシーズン序盤から好調な選手が多く、コンスタントに得点できたことも大きかった。
 そして、この11戦目が象徴するように、ベテランの太田や藤本の力が加わることで、9人ぎりぎりの試合でも勝利をつかむことができるようになった。この試合は不在だったが、松尾、成岡、綿貫もGリーグでの勝利に貢献した。
 南海ハーツは上は70歳越え、最年少の小林が20代前半と年齢の幅が広い。私はこれこそがチームの財産だと思っている。体力やパワーではヤングだが、そこにシニアの経験が加わり、1つの草野球チームとして、まとまっていく。何より野球が大好きで、試合後の飲みも試合と同じくらいに楽しむ仲間たち。年齢も仕事も出身も異なる個性豊かなメンバーが毎週土曜に(シニアリーグは日曜早朝も)野球場に集まり、真剣に白球を追いかける。笑顔あり、悔しさもあり、打球の行方に一喜一憂する。

 南海ハーツのチーム内に限らず、Gリーグ各チームとの交流も年々盛んになり、今はもうGリーグ全体が大きな仲間である。こうして草野球に携われる日々に感謝しながら、また来週、次の試合を楽しもう。

文責【6】

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2024.10.12

10月12日 あしたば戦 5-20

2024年10月12日(土)11:00~13:00
世田谷公園A面(ホーム)
第33戦《フリーマッチ》
【南海ハーツ vs あしたば】

A 171 344x  20
H 022 01       5

投:小西〔負〕-矢野-高松

 1 (指)久原【24】
 2 (指)矢野【32】
 3 (投)小西【29】
 4 (指)筒井【18】
 5 (遊)横井【 6 】
 6 (左)兵藤【23】
 7 (捕)丸山【39】
 8 (二)太田【16】
 9 (中)宮本【19】
10(一)高松【49】
11(右)藤本【 5 】
12(三)渡部【10】

★ハーツ表彰★
敢闘賞=小西(打たせて、エラーされるピッチングで試合を作った。HR王独走の3号も見事)
敢闘賞=横井(人知れず、通算300安打を達成)
技能賞=太田(数えきれないほどの最年長安打更新)
技能賞=宮本(しっかりミートした強い打球を披露)
技能賞=兵藤(ライトへ技あり安打。好調維持)
技能賞=丸山(勝負強くセンターへのタイムリー)
技能賞=藤本(巧みなバットコントロールでセンター前)
技能賞=矢野(見事なチーム初ヒット)
技能賞=久原(勝敗が決したシーンでの長打は真骨頂か!?)
守備賞=久原(ライト前へのポテンを防ぐ、流石ヤングの脚力と球際に強いプレー)

試合動画

 今季、リーグ戦本番では一勝もできなかったシニアチームの強化試合。当然ながら、来季へ向けた課題の洗い出しがテーマとなった。
 結果は毎回失点で5対20の大敗となったが、攻撃のほうでは収穫もあった。

 まずは横井。本人以外は誰も知らなかったが、第1打席の左前へのクリーンヒットで通算300安打を達成した〔中〕。入団12年目。参加数の多さにも支えられた、ハイペースでの達成となった。

 その横井のヒットで戦端を開いた2回裏は、そのあと丸山〔左〕がピッチャー返しで中前に抜けるタイムリーヒット、続く太田〔中〕も右前に落とし、二死後に藤本〔右〕にもセンター左へのヒットが出るなど、シニア勢が4本のヒットを連ね、2点を挙げた。

 さらにこの日は3回にも横井〔左〕と兵藤〔右〕が連打を見せ、チームの9安打のうち6本をシニアで記録した。相手投手が緩めのボールで打たせにきた面もあったかもしれないが、それでも結果が出せたというのは大事なことだ。

 もちろん若手メンバーも負けてはいない。矢野〔左〕は初回にチーム初安打、久原〔右〕は5回に適時二塁打。

 そしてこの日の攻撃のハイライトは3回の小西の打席だ。一死二塁からレフトの頭上を越す、チームのホームラン王争い独走の3号2ランをかっ飛ばした〔中〕。

 収穫があった攻撃に比べて、ディフェンスのほうは課題が噴出した。この日はシニアに守備機会を多く提供するという目的のもと、打たせにいった投手陣については論評の対象ではないが、問題は守備陣。ヤング勢にはポテンヒット性の打球をスライディングキャッチする久原の好プレーも出たが、シニア勢はイメージ通りに足が動かず、相手打者を生かすプレーが続出した。

 数えてみると、相手チームの内野安打と内野失策は合わせて6個。もちろん外野にも突っ込み切れずにヒットを許した場面があったが、まずは相手を打ち取っているこの6個のセーフをアウトにできる数を1つでも、2つでも増やすことが、シニアにとって勝利へのカギといえるだろう。

 シニアリーグで勝利を得るためには、だいたい18個、あるいは運がよければ15個のアウトを、相手に何点与える前に奪えるか、ということを考える必要がある。試合後の飲み会でも少し話が出たが、足がイメージ通りに動かないのであれば、それを前提として、相手をアウトにできるポジショニングをとるしかないだろう。

 とにかく、アウトという実利を手にすること。そのために守る、という意識を徹底し(もちろん相手打者のタイプを見ながらになるが)、どこに守れば、アウトを得られる可能性が高いのかを、各ポジションで割り出していく必要がある。「とにかく前へ来い」という根性論ではなく、あくまで実践的な判断で、そのあたりの経験値を増やし、判断基準を磨いていくことが、今後のシニア強化試合のテーマの一つになるといえそうだ。

文責【5】

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2024.09.21

09月21日 築地レッドブックス戦 15-2

2024年9月21日(土)15:00~17:00
上野恩賜公園(ビジター)
第32戦《フリーマッチ》
【築地レッドブックス vs 南海ハーツ】

TRB 101 00   2
N H 303 45  15

投:高松〔勝〕-兵藤

 1 (投)高松【49】
 2 (二)兵藤【23】
 3 (三)小林【61】
 4 (遊)矢野【32】
 5 (一)筒井【18】
 6 (左)横井【 6 】
 7 (中) 森  【 0 】
 8 (捕)丸山【39】
 9 (右) 黄  (助っ人)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=兵藤(左右へ猛打賞2打点! 無失点リリーフ)
殊勲賞=高松(貫録の4回2失点勝利投手! 打でもタイムリー)
敢闘賞=丸山(捕手として4イニング、高松投手を好リード)
敢闘賞=黄(内野安打2本に完璧なセンターへのタイムリー。計4打点)
技能賞=矢野(初回に左中間へライナーヒット。2盗塁)
技能賞=森(押し出し四球含む2打点)
守備賞=筒井(ファーストから好判断、三塁走者を本塁で刺す)
守備賞=小林(フェンスぎりぎりの三塁ファウルフライを好捕)
守備賞=矢野(三塁ゴロバックアップから一塁へナイス送球)

試合動画

シニア投手陣が貫録のリレー

 ここ数年、開催時にはことごとく雨に泣かされ続けた上野恩賜公園。しかし今回は無事にプレーボール。強烈な晴れ男は果たして誰だろうか。
 1番・投手として、南海ハーツの先頭に立ったのは高松〔中〕。初回トップバッターに粘りのヒットこそ許すも、落ち着いた投球で1失点のみの好スタート。

 その裏のハーツは、前週にレフトへの完璧な二塁打を放った2番・兵藤〔左〕がこの日も好調維持でライトへヒット。二死後4番・矢野〔中〕も左中間へきれいな安打。次打者・筒井のショートゴロエラーで同点に追いつくと、二三塁から6番・横井〔右〕がセンターの右へ勝ち越し2点タイムリー(通算299安打目)。ハーツが3-1とリードする。

 2回表、無死二三塁時のセカンドゴロで打者走者がアウト後、ファースト筒井の好判断で本塁突入の走者も刺し〔中〕、ダブルプレー。高松は無失点で乗り切る。その高松は3回に1点を失うも、4回は貫録の三者凡退。先発投手としての責任を十分に果たし、見事な勝利投手となった。友情バッテリー(大学時代の野球サークル仲間)として、高松を支えた丸山捕手の体を張ったプレーも特筆される。

打線がよくつながり、打者一巡も

 3回裏のハーツは、3四球に相手エラーも重なり3点を追加。4回裏には森〔左〕の押し出し四球、高松〔中〕のレフトへのタイムリー、兵藤〔右〕のタイムリー内野安打などで4点。この時点で10-2と勝負を決める。

 5回表には兵藤〔中〕が満を持しての登板。シニアリーグでの経験を生かし、奪三振1を含む安定感で無失点リリーフ。高松の勝利に花を添えた。

 最終回となった5回裏もハーツの猛攻は続く。野選や丸山〔左〕の押し出し四球で2点を挙げると、9番・黄選手〔右〕がセンターへ完璧な2点タイムリー。矢野の友人として、チームのピンチに助っ人参加してくれる好青年で、野球未経験から始めたが、抜群の身体能力で頭角を現している。性格も素直で、今後、ルールもしっかり頭に入ってくれば、ハーツの貴重な戦力になるのではないか。

晴れ男の正体

 そしてこの試合の締めは、歳を重ねるごとにマイベストを更新し続ける細身の23番。きっと、晴れ男は兵藤だったのだろう。1、4打席目は右方向への打球だったが、5打席目はジャストミートで引っ張り、うれしい猛打賞達成&タイムリー〔中〕。2打点目を叩き出し、この回計5点。会心の一撃がハーツHPの一面を飾った。

 試合序盤では、まさかこんなに大差がつくとは思わなかったが、高松-兵藤の投手リレーが素晴らしく、小林三塁手や矢野遊撃手をはじめ、守備陣もしっかり盛り立てた。そして何より打線の巡りが良かった。四球の多さも味方につけたが、要所でのタイムリーで15-2の快勝となった。

 最後にひとつだけ残念だったのは、飲みの街・上野にて、多くのメンバーで祝杯をあげたかったが、意外にも参加が3人(筒井、丸山、横井)と寂しかったこと。しかし個々に予定もあるため、こればかりは仕方がない。と思ったら、飲み始めて数時間後に4人目のゲストが。この日、中野マシンガンズさんは新宿ブンブンさんとのGリーグで、なんとブンブンがマシンガンズに6-5で勝利(ブンブンさんは今季リーグ戦初勝利)。それを知らせてくれたのは、マシンガン打線のザ・快足フルスイング、橋口選手だった。わざわざ上野まで足を運んでくれたのだ(突ついさん、慕われてますね~)。ハーツも9月7日のブンブン戦では大苦戦。序盤から流れは完全にブンブンさんで、負けも覚悟しながら全員野球で必死で追いつき、追い越し、辛勝できたのは記憶に新しい。来季の新宿ブンブンはさらに強くなることだろう。
 9月21日時点で、ハーツが1敗、マシンガンズとコルセッツが3敗という展開に。少しだけ差は開いたが、まだハーツは2試合残している。残り2戦とも勝つ気持ちで臨まないと、優勝トロフィーは手にできない。南海ハーツは2017年以来、優勝から遠ざかっている。その年まで5連覇した時代を知っているのはシニア世代で、ヤングたちには未知の世界だ。今シーズン、監督としての私の目標は「若手メンバーにもぜひ優勝の素晴らしさを味わってほしい」。あと少しで手が届くところまでは来た。ラストスパートで、10月のGリーグ2試合を大切に戦っていこう。

文責【6】

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2024.09.14

09月14日 江古田エイリアンズ戦 9-2

2024年9月14日(土)13:00~15:00
芝公園B面(ビジター)
第31戦《フリーマッチ》
【江古田エイリアンズ vs 南海ハーツ】

A 010 010  2
H 012 24x  9

投:小西〔勝〕-矢野

 1 (中)久原【24】
 2 (一)丸山【39】
 3 (投)小西【29】
 4 (遊)矢野【32】
 5 (捕)筒井【18】
 6 (三)高松【49】
 7 (左)槇原(助っ人)
 8 (二)兵藤【23】
 9 (右)横井【 6 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小西(4回1失点勝利投手に、タイムリーで打点も1!)
殊勲賞=矢野(好リリーフに、センターへの特大二塁打!)
殊勲賞=兵藤(レフトへ完璧なタイムリー二塁打!)
敢闘賞=槇原(特大タイムリー含む左右へ2安打3打点)
技能賞=久原(足を生かしたサード内野安打)
守備賞=高松(ファーストで巧みなミット捌き、ショーバン送球好捕)
守備賞=小西(代わってすぐのショートで3つのアウト)

試合動画

 2018年3月以来の対戦となった江古田エイリアンズ戦は、助っ人・槇原選手の3打点、相手敵失にも助けられ、9対2と快勝した。先発の小西〔左〕は4イニング5奪三振5四球5暴投と荒れ気味だったが1失点に抑え、後を受けた矢野〔右〕も1失点にとどめ、先週に続き2連勝の9月となった。

 1点の先制を許したハーツ2回の攻撃は先頭の矢野〔左〕が中越えの二塁打を放ち、二死後、助っ人・槇原選手〔右〕の右翼フェンス直撃の適時打で同点に追いつく。フェンスがなければ、首都高まで届きそうな豪快な一打に敵味方関係なく、一同、唖然。助っ人としての格の違いを見せつけた。

 3回、小西が3四球を与えながらも、3つのアウトすべてを三振に斬って取り、無失点に抑えると、その裏、ハーツの攻撃は、先頭の横井が粘って四球で出塁。すぐさま二盗を敢行するが、相手捕手の強肩の前に惜しくも憤死。しかし続く久原〔中〕が足で稼いだ内野安打の後、二盗を決め、その後の敵失で得点につなぎ、ハーツが勝ち越した。

 4回のハーツは効率の良い攻撃で2点を追加する。一死後、四球出塁の槇原選手を一塁に置き、兵藤〔左〕が左越え適時二塁打を放つ。さらに暴投で三進すると、横井〔中〕がきっちり中堅犠飛。5回にも小西〔右〕の技あり適時打などで4点を加え、最終6回を矢野がきっちり締めて勝利をものにした。

 この日のハーツは、助っ人含め9人体制。猛暑日にはならなかったものの、若手メンバーが試合中に頭から水をかぶって体を冷やし、暑さにのぼせてグラブを脇にはさんで打席に入る選手も出るなど、体力ギリギリの中での一戦だった。そうしたなか、各選手、守りの面でも緊張を切らすことなく、きっちりと自分の役割をこなし、最後まで締まったゲームを楽しんだ。

 間もなく、秋彼岸。酷暑の続いた2024年夏も、そろそろ終わりを告げるだろう。放牧期間を終え、シニア選手がグラウンドに戻ってくる日も近いはず。選手層の厚いハーツとして、残りのGリーグ戦を含め、楽しめることを願いたい。

文責【23】

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2024.09.07

09月07日 新宿ブンブン戦 4-2

2024年9月7日(土)13:00~15:00
世田谷総合運動場(ビジター)
第30戦《Gリーグ第10戦》
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】(2回戦)

H 001 210|2  4(6)
B 100 010|x  2

投:小林〔勝〕

 1 (右)高松【49】
 2 (投)小林【61】
 3 (遊)矢野【32】
 4 (三)小西【29】
 5 (左)横井【 6 】
 6 (捕)筒井【18】
 7 (中) 森  【 0 】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (一)丸山【39】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=丸山選手(南海ハーツ)
 優秀=小林選手(南海ハーツ)
 優秀=関選手(新宿ブンブン)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=丸山(リードを広げる完璧なタイムリーヒット!)
殊勲賞=森(勝ち越し犠飛に、最終回はきれいなレフト前! 守備でも貢献)
殊勲賞=小林(粘投でチームを勝利に導く! 7回には左中間三塁打)
敢闘賞=矢野(同点につながる一打と、ダメ押しライト線タイムリー二塁打)
敢闘賞=筒井(最終回、よく引きつけセンターに抜ける貴重なタイムリー)
守備賞=高松(絶妙なポジショニングでライトゴロ。失点を防ぐ)

試合動画

 Gリーグ10戦目となる新宿ブンブン戦。16安打の猛攻を見せ19対2で快勝した6月の前回の対戦とは一転、今回は相手・関投手を中心とした粘りの守備の前に苦しんだ。

 打線は3回まで無安打。3回に四球で1死満塁として3番・矢野〔中〕の打球が遊撃と左翼に間に落ち1-1の同点(記録は三封の左ゴロ)としたが、続く小西の力強い打球も相手の深い守備位置で中飛となり、思うように得点を奪えず。

 その中で流れを変えたのは丸山だった。2-1で勝ち越した4回2死二塁の場面でこの日、チーム初安打となる鮮やかなセンター返し〔左〕。相手もGリーグ最優秀に選出するほどの快打でリードを広げると、5回に横井〔右〕が三塁線を破る適時打で4-1と突き放した。

 投げては前回、ブンブンを11奪三振で抑え込んだ小林が、この試合は1~5回まで走者を背負う苦境に立たされる。ブンブン打線も中堅から右へ計6安打を浴びせる徹底ぶりで小林〔中〕にプレッシャーを掛ける。

 相手の執念に対しても、小林は何とか要所を締め6回2失点と踏みとどまる。右方向に襲う打球に対しても丸山、兵藤の一、二塁間がしっかり対応。2-4と2点差と迫られた5回2死一、三塁の窮地では高松〔中〕がライトゴロを決め、ベテラン陣が熱投を支えた。

 試合は7回表まで進み、小林〔1左〕が三塁打、矢野〔1右〕が適時二塁打の連続長打に加え、筒井〔2左〕が中前へ適時打、森〔2右〕も三遊間を破る左安打で続いた。時間切れとなり最終スコアは6回表裏までの4-2。猛暑の中、選手9人で何とか逃げ切り、最近のフリーマッチで見せている守り勝つ野球をこの日も発揮した。これで9勝1敗となり、リーグの首位をキープ。残り2試合も苦しい展開が予想されるが、これまで同様、一丸で自力優勝をつかみに行く。


文責【0】

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2024.09.01

09月01日 オールドスターズ戦 9-15

2024年9月1日(日)10:40~12:30
落合中央公園
第29戦《シニアリーグ第4戦》
【南海ハーツ vs オールドスターズ】

OS 393  15
NH 090   9

投:兵藤〔負〕-松尾

 1 (左)成岡【11】
 2 (遊)横井【 6 】
 3 (三)高松【49】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (一)松尾【17】
 6 (中)宮本【19】→太田【16】
 7 (二)岩田【36】
 8 (右)丸山【39】
 9 (投)兵藤【23】→藤本【 5 】

★ハーツ表彰★
敢闘賞=松尾(完璧な2安打に、最終回は来年に期待を持たせるピッチング)
技能賞=岩田(なぜか不思議な打撃好調)
技能賞=兵藤(三塁線ぎりぎりの強襲ヒット)
技能賞=丸山(粘り強く、渋いライト前ヒット)
守備賞=太田(ポジショニングばっちり、センターフライがっちり)

試合動画 前半 後半

 9点を奪う頑張りは見せたが、勝利を手にすること4はできなかった。
3連敗のあとを受けたシニアリーグの第4戦は、今年のリーグ戦の中でも最大の強敵と目されるオールドスターズとの対戦。この日は序盤から大量点を奪われ、さらには途中、折からの台風の影響によるゲリラ豪雨に見舞われての中断もあって、集中力を保ちづらい状況ではあったが、ハーツはあきらめることなく2回に打者12人を送り込み9点を挙げる反撃をみせた。ただ、やはり失点が大きすぎて追いつくには至らず、今季のシニアリーグは勝利なしの4連敗に終わった。

 1回表。ハーツの先発は兵藤〔中〕。今季のシニアリーグでは主戦として頑張ってきたが、まだマウンドでいいバランスをつかむまでには時間がかかるきらいがあり、初回に5四球、味方の失策も絡んで打者一巡で3点を奪われた。

 ハーツはその裏、先頭の成岡〔左〕の四球と二盗で一死二塁としたが、続く高松〔右〕のとき三盗を狙ったタイミングで高松が捕邪飛を打ち上げ併殺となり好機を逸した。

 2回表には余裕が出てきた相手打線に打者15人を送られ、8安打3四球で9失点。12点差となり、コールド負けの危機が迫った。ハーツはそれでも2回裏、松尾〔左〕のチーム初安打などで満塁とする。ここで、ゲリラ豪雨があり、しばらく中断となったあと、岩田が押し出し四球を選び1点、なお一死満塁から兵藤〔中〕が鋭く三塁線を突破、ファウルかとも見えたが判定はフェアで適時打となり2点目。さらに3連続押し出しで5対12とし、なお二死満塁から松尾が左中間へ走者一掃の三塁打〔右〕。さらに連係ミスの間に還って、この回のハーツの得点は9点、打線がうまくつながったことで、先発全員得点となった。

 3回表に3点を追加され、最終的には9対15で敗戦。ただそれでも、コールド負け寸前から、誰一人諦めることなく見せた反撃は、チームにとって大きな収穫といえるだろう。下位打線が相手にアウトを与えず、しっかり出塁していけば、強豪チームからも大量点を奪える可能性があることが証明されたからだ。
このゲームでは、最終的に得点にはつながらなかったが、3回に岩田〔左〕が三遊間突破、丸山〔右〕が右前へと七、八番の連打からのチャンスメークもあった。これまでは上位打線でしか得点チャンスがなさそうな感じもあったシニアチームだが、そこに変化が生まれてくるかもしれない。

 また、攻撃陣にとって大きいのは、松尾の2安打だ。2本目の三塁打は完璧な打ち方と言っていい内容。最終回にはマウンドに上がり〔中〕、センターでライナーを反応よくつかんだ太田の好プレーにも助けられ、3失点はしたが来季へつなぐ投球を見せた。シニアメンバーではトップクラスの運動能力を持つ松尾が野球勘を取り戻してきたことは、来季への好材料と言えるだろう。

 攻撃陣のほうにある程度、光が見えたとなれば、あとはディフェンス。1イニング平均5点を取られていては、勝つ望みはほぼないと言っていい。バッテリー、野手陣含め、相手にビッグイニングを作らせないためにどうするかを考えなければならない。
ビッグイニングの要因としては長打、四死球、失策があるが、このゲームでは長打は1本のみに抑えられている。四死球は3イニングで11、失策は3なので、まず手をつけるべきは四死球ということになる。調べてみると、打者32人のうち、3ボール0ストライクとなったケースが6回(19%)もあるので、まずは「(長打を許さない、ということは維持する中で)いかにカウント3-0を防ぐか」にアプローチしていく必要がありそうだ。

文責【5】

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2024.08.24

08月24日 グリフィンズ戦 5-2

2024年8月24日(土)14:30~16:30
東台A面(ビジター)
第28戦《フリーマッチ》
【グリフィンズ vs 南海ハーツ】

H 111 2|0    5
G 200 0|3x  2(5)

投:矢野〔勝〕-高松〔S〕-矢野

 1 (中)久原【24】
 2 (投)矢野【32】
 3 (遊)横井【 6 】
 4 (三)高松【49】
 5 (捕)筒井【18】
 6 (二)兵藤【23】
 7 (右)宮本【19】
 8 (一)丸山【39】
 9 (左)岩田【36】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=岩田(麦わら帽子が似合いすぎる夏男! センターオーバー二塁打含む2打数2安打)
殊勲賞=矢野(先発粘投&強烈なヒット2本で1打点!)
敢闘賞=久原(1番打者としてしっかり機能、2安打1打点2盗塁1得点)
敢闘賞=筒井(3回、センター越えの貴重な勝ち越しタイムリー)
技能賞=宮本(最終回にしっかり引っ張り、ライトへ抜けるヒット)
技能賞=丸山(三遊間の深い位置へ、技ありのショート内野安打)
守備賞=宮本(ライトへのフライとライナーを球際強くキャッチ)
守備賞=矢野(4回二死満塁、ショートとして動き良く、得点を許さず)

試合動画

夏の終りのハーモニー、Mr. Augustは試合も飲みも絶好調!

 夏休み明けの東台野球場。本日の主役は、麦わら帽子のバリエーションを楽しむ、お洒落な夏男だった。
 まずは初回から順に追っていこう。ハーツ先攻、両チームで最初に打席に入ったのは、1番センターとして期待される久原〔左〕。ボールを見極め、ファウルでも粘り、放った打球は左中間へ。センターがよく走りグラブに当てるも捕球ならず、先頭打者安打に。盗塁後、2番の矢野〔右〕はレフトへ会心のヒット。ぎりぎりまで引きつけて打てるから、打球もヒットゾーンへ飛ぶ。技術の高さを裏付ける打席だった。無死二三塁となり、横井のセカンドゴロ間に久原が先制のホームを踏む。

 ハーツの先発は矢野〔中〕。このところずっと安定した投球を見せてくれている。何より、しっかり腕を振っているのが好調の要因で、それにより制球力も身についてきた。矢野は先頭打者から4人連続で内野ゴロに打ち取るも、総年齢が200歳越えのシニア内野陣がことごとくアウトにできず、2点を献上してしまう。それでも崩れることなく投げ切り、この初回の踏ん張りが後に生きてくる。

 2回表、二死から丸山〔左〕が三遊間へしぶとく運び、続く岩田〔中〕も連続内野安打。麦わら帽子をヘルメットに代えても夏に強い男は、独特のバッティングフォームを貫き、チャンスメイク。ここでタイラ(久原)がレフトへタイムリーヒット〔右〕。試合を振り出しに戻し、1番は自分の指定席と言わんばかりに躍動する。

シニア守備陣は時間の経過とともに動きが冴える

 矢野は2回、3回を連続無失点。特にライトの宮本はフライとライナーを球際強くアウトにし、矢野の好投を支えた。ランナーが出ても落ち着いた投球ができるようになったのが矢野の成長で、特に3回はランナーを三塁に置いてから2者連続奪三振でピンチを脱した。
 3回表、先頭の3番・横井〔左〕が一二塁間の安打で出ると、5番の筒井〔右〕が力強くバットを振り抜き、センター越えの貫録のタイムリー。これが貴重な勝ち越し打となる。

 3-2で迎えた4回表、Mr. Augustの岩田が魅せる。振り抜いた打球は、センターオーバーの大きな二塁打〔左〕。常に前向きで、自分を否定することが一切ない(←とっても褒め言葉)、元気印(コーチャー時や守備での大きな声はハーツの大事な戦力)の打球で、ベンチはこの日いちばん盛り上がった。ここで無口な巧打者・矢野〔中〕が完璧に打ち返しタイムリー。岩田に負けじと、横井も得意のセンター返しでタイムリー〔右〕。これで8月は3試合連続マルチ安打となり、2013年の入団以来、こつこつと積み重ねた安打数は297に。夏から秋に向けて、大台到達となるか。

勝負を決める最終回のプレーには課題と反省点

 5-2となり、4回裏からは高松〔中〕が登板。9月1日(日)には、南海ハーツの今季最後のシニアリーグ(第4戦)が控えている。そこへ向けて、調子を上げていきたいところだ。二死満塁となるも、強心臓の高松は得点を許さず、ハーツがリードを保ったまま最終回へ。

 何とかこのまま逃げ切りたいハーツだったが、さすがグリフィンズ、長打で2点を返し、5-4とハーツのリードは1点に。ここで「矢野の勝利を消したくない」と、高松自ら矢野の再登板を示唆。一死二塁で、矢野がショートからマウンドへ。このとき時間もぎりぎりで、審判さんから「1番が最終打者」と宣言があった。ハーツ守備陣は二塁ランナーを返さない態勢を取る。ここで打球はショートへ。強めのハーフライナーだったが、ショートバウンドとなる難しい打球。横井はグラブに当てるも捕球はできず、咄嗟に一塁へ送球。しかしこの判断はボーンヘッドだった。仮に一塁がアウトでも二死。試合終了とはならないため、ランナーをホームインさせないことが最重要。一塁へ投げる前に、味方から「バックホーム!」の声があったにもかかわらず、それに反応できなかった。これはまず「どこへ打球が飛んだら、どう動くか」という事前のイメージができていなかったことが一番の問題で、最終回1点差の場面で、適切なプレーを選択できなかったことは大いなる反省点だ。結果的に、一塁送球を見たランナーがホームへ突入したため、5-5の同点となった。
 正式なスコア上は、4回表裏までが生き(5回が終了しなかっため)、5-2のままとなるが、もしこれがGリーグだったら、今季からのルール「最終回に、裏のチームが同点・逆転まで進んだら、三死に達していなくても裏の得点まで有効」で、5-5が最終スコアとなる。監督として、選手として、横井には課題が残った。

 この日はヤングが久原と矢野の2人のみ。守備陣もまさにシニアで固める布陣となったが、後半に進むに従い、動きは格段に良くなった。打撃陣は好調で、久原、矢野、横井、岩田が2安打。筒井、宮本、丸山も内容のあるヒットを重ね、この日チーム唯一の二塁打を放った岩田は、シニアリーグでの活躍を誓っているだろう。
 恒例の石神井公園飲み、前の時間帯で試合をしていた新宿ブンブンさんが飲んでいる「太陽」へハーツナインも向かったが、満席で断念。いつもの「受楽」で1次会を楽しんだ。宮本、兵藤が帰路に就いたあと、2次会にはMr. Nami Heartsの高松(8月生まれなので、Mr. Augustも兼任?)、大学の同級生、岩田、丸山の三羽烏がそろい、いつも元気な突つい(筒井)、三茶に恋する横井を含め、5人で蕎麦を食しながら、まだまだ盛り上がった。

 次週はヤング強化試合(土)とシニアリーグ(日)で、チームとしては2日連続の試合が待っている。それぞれに課題を持ち、内容のある試合をして、ともに勝ってお酒を飲めたら最高だ。その次の週には大事なGリーグ第10戦が待っている。南海ハーツの夏はまだまだ続いていく。

文責【6】

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2024.08.10

08月10日 中野マシンガンズ戦 7-8

2024年8月10日(土)11:00~13:00
世田谷公園B面(ホーム)
第27戦《Gリーグ第9戦》
【南海ハーツ vs 中野マシンガンズ】(2回戦)

M 200 102 3  8
H 203 010 1  7

投:小林〔負〕

 1 (遊)成岡【11】
 2 (右)土屋【13】
 3 (投)小林【61】
 4 (三)矢野【32】
 5 (左)横井【 6 】
 6 (捕)筒井【18】
 7 (一)高松【49】
 8 (中)久原【24】
 9 (指)丸山【39】
10(二)兵藤【23】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=石井選手(中野マシンガンズ)
 優秀=後藤選手(中野マシンガンズ)
 優秀=横井選手(南海ハーツ)

★ハーツ表彰★
敢闘賞=土屋(アイデアあふれるバントヒット含むマルチ安打)
敢闘賞=筒井(貴重なレフト前タイムリー含む2打点)
技能賞=高松(巧みなバットコントロールでセンター前)
技能賞=小林(最終回に意地のタイムリー二塁打&粘りの完投)
守備賞=土屋(ライト線のフライ好捕&勝負所でのライトゴロ達成)
辻本賞=丸山&成岡(審判さん緊急時に、代理で審判)

試合動画

 真夏の首位攻防となった中野マシンガンズ戦。この日まで南海ハーツは8戦全勝。これ以上ない成績だが、2敗で追うのがマシンガンズ。2022、23年の連覇チームだ。マシンガンズさんの強さは、チーム名の通り連打のマシンガン打線も素晴らしいが、実は守り勝つ野球が特長。今シーズンのハーツは、それを見習い、小林投手を中心に、小西三塁手、矢野遊撃手、土屋外野手をはじめとする内外野の堅守で勝ちをつかんできた。そして何より、今季は打撃好調の選手が多く、打線のどこからでも得点できるのが強みである。さあ、どんな展開が待っているのか。

 ハーツ先発の小林〔左〕にいきなり襲いかかったのはマシンガンズのクリーンアップ。ランナーを二塁に置き、3番・後藤選手〔右〕がライトへ特大のランニング2ランホームラン。

 いきなり2点のビハインドを背負ったハーツだったが、こちらも初回から粘りを見せる。二死からともに四球出塁の小林と矢野が積極走塁のダブルスチールで二三塁。ここで5番・横井〔左〕がレフトの右を抜く2点タイムリー二塁打で、すかさず2-2の同点に。さらに筒井が死球、高松〔中〕が技ありのセンター前で二死満塁とする。ここで久原〔右〕の放った強烈なゴロは三遊間を抜けたと思った。しかし、大事な場面でマシンガンズの堅守が出る。サードの葛西選手がぎりぎりで追いつき、二塁送球で追加点を許さない。

 さあ、2回から仕切り直しだ。小林投手は2回は2奪三振、3回は2番からの好打順を三者凡退。持ち味を十分に発揮してくれた。3回裏、先頭の2番・土屋〔左〕がアイデアあふれるセーフティバントで出塁。小林四球のあと、横井がこの日2本目のレフト前安打〔中〕で一死満塁。ここで6番・筒井〔右〕が押し出し死球で3-2と逆転。続く高松のサードゴロが送球エラーを誘い、この間に2者が生還し、ハーツは5-2と優位な展開に。

 4回表、マシンガンズは二死から下田選手のセンター前ヒットを起点に1点を返す。首位攻防らしく、互いに取られたら取り返す流れに。4回裏、マシンガンズは先発の菊地投手から赤木投手にスイッチ。いつも完投が当たり前と思っていた菊地投手を早い段階で代える下田采配が終盤に意味をなしてくる。

 ハーツの小林は粘投を続け、5回は1番からの好打順を三者凡退に。期待に応えるピッチングだ。5回裏、ハーツは二死二塁から筒井〔中〕が力強くレフトへタイムリー。6-3とし、リードを広げる。

 しかしここからが粘りのマシンガンズ打線。6回表、先頭の4番・松原選手が左中間への三塁打で出ると、まず1点を返し、さらに二死二塁から菊地選手がセンター越えの二塁打で1点差に。ここで嶋田選手がライトへライナーを放ち、ハーツナインは同点を覚悟したが、土屋右翼手がダッシュよく打球を処理し、ライトゴロでスリーアウト。両チーム最善を尽くし、6回終了時で6-5の1点差。痺れる試合となった。

 7回表、ハーツはあと3つアウトを重ねれば勝ちに手が届く。今年のGリーグは小林が多くの試合で完投してくれていたので、最後まで託そうと、そのままマウンドに送った。しかし、さすが2連覇のマシンガンズ。絶対に逆転するという意気込みが伝わってくる。打順もトップからだ。そして橋口選手〔左〕がフルスイングでライト前。盗塁後、2番・石井選手〔右〕が右中間を深々と破る値千金の逆転2ランホームラン。続く後藤選手もセンター後方へ大きな当たり。中継の間にそのままホームインし、8-6。土壇場でマシンガンズ打線が意地を見せる。

 2点差での7回裏。ここでは両チームが時間とも戦わなければならなくなった。逆転を許さず三死を取れば、マシンガンズの勝利。7回裏が終了しなければ、6回表裏までのスコアでハーツが勝利。二死まででハーツが同点に追いつくか逆転すれば、7回表裏の得点も有効になる。
 ハーツは土屋〔左〕がよく粘り、内野安打。ワイルドピッチで二塁に進むと、それまで3四球の小林〔右〕がしっかり振り切り、ライトへタイムリー二塁打。この時点でルーズベルトゲームの7-8に。

 最後までわからない展開となったが、残り時間の関係で、矢野選手がラストバッターと告げられる。一死二塁。さあ、泣いても笑ってもここで勝負が決まる。スコア上はマシンガンズが有利だが、実はこの状況ではハーツのほうが勝利に近い状況にあった。もし仮に矢野がアウトになっても、ゲッツーが成立しなければ、7回表裏が終了せず、ハーツが6-5で勝ちとなる。そして矢野はセカンドフライとなり、惜しくも同点以上の結果とはならなかったが、ベンチは勝利を得たと思った。しかし打つと同時にセカンドランナーがスタートを切っていたため、二塁に戻りきることができず、ゲッツーとなり、7-8で試合終了。

 ハーツにとっては思わぬ幕切れとなってしまったが、まず最後まで冷静に守り抜いたマシンガンズさんを称えたい。最終回が終了するまで勝ちを追い求めた結果といえる。そしてハーツの敗戦は、さまざまな状況が想定された場面で、ランナーに打球による判断をしっかり指示することができなかった監督の責任だ。あと1イニングの6回までリードしながら、チームを勝利に導けなかった点、とても申し訳なく思う。
 でも今できるのは、とにかく前を向くこと。南海ハーツのGリーグは残り3試合。2敗のマシンガンズさんはこれ以上負けないと思って、ハーツも目の前の1勝ずつをしっかりつかんでいきたい。昨年加入の永福コルセッツさんはシーズン中盤から後半にかけて非常に良い試合をしているし、確実に強くなっている印象だ。そして今年加入のエースハンターズさんも1回戦では粘りの野球で最後まで手強かった。
 シーズン終盤まで、リーグ全体で熱戦が予想される。ハーツもまずは各Gリーグの週に正規メンバーで9人集めるところから始まり、その週に参加できるメンバーでベストの布陣を組み、9月7日(土)の新宿ブンブン以降の3戦を大切にしていこう。

 そして中野マシンガンズさんをはじめ、Gリーグの各チームは、ハーツの好プレーにいつも温かな声をかけてくださる。その言葉に勇気づけられ、「よし、次の打席、次の守備機会も頑張るぞ!」と思える選手は多いはずだ。ハーツメンバーも同様な声かけができていると思う。こうしてGリーグ内での交流が深まっていくことが私としてはとてもうれしい。最近では、自チームの試合がない週に、Gリーグ他チームの助っ人に呼ばれることでの交流も増えている(チームを問わず、盛んになっている印象)。こういうつながりこそが、私が「草野球をやっていて良かった」と思える瞬間だ。
 甲子園も8強が出そろい、盛り上がっている。海外では大谷選手が素晴らしい活躍を見せている。東京の片隅にあるGリーグも、全チームでそんな試合を続けていきましょう。

文責【6】

【今週のベストショット by Tsucchy

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