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2025.04.19
04月19日 鬼道衆戦 5-8
2025年4月19日(土)11:00~13:00
東台B面(ビジター)
第8戦《シニア強化試合》
【鬼道衆 vs 南海ハーツ】
H 002 030 0 5
K 103 031 x 8
投:横井-矢野〔負〕
1 (三)中原【44】
2 (二)池内【助】
3 (左)西野【42】
4 (捕)筒井【18】
5 (投)横井【 6 】
6 (遊)矢野【32】
7 (中)加藤【43】
8 (右) 黄 【47】
9 (指)太田【16】
10(一)藤本【 5 】
★ハーツ表彰★
敢闘賞=横井(投げて4回自責1。打って一時逆転の三塁打含む2安打3打点)
敢闘賞=中原(復帰戦いきなりの三塁線突破含むマルチ安打)
技能賞=加藤(一時逆転打となる2点適時打)
技能賞=藤本(お待たせしました、通算300安打達成)
守備賞=加藤(初マスクでファウルフライを好捕)
晴天の東台野球場。真夏並みに暑くなるという予報の中、鬼道衆さんとのマッチメイクで行われたシニア強化試合。
この試合、シニア監督(兼選手)の藤本は「通算300本」に王手をかけて臨む。シニアメンバーたちは自らの課題やテーマに取り組む試合となる。ヤングメンバーは自分たちの力をのびのびと出してもらえればOK。
結果から言えば、藤本は見事「通算300本」を達成! ハーツの歴史にまた名を刻んだ。この先も350、400本と記録を伸ばしていってもらいたい。チームとしてはそんな藤本に勝利を届けたいところだったが、試合は5-8で敗戦。ただ、点を取り合う拮抗した試合だった。
先攻ハーツの攻撃、1回、先頭の中原。ほぼ1年ぶりの参戦ということで不安な様子も、いきなり三塁線を破るヒット〔中〕。幸先のいいスタートとなった。しかしこの回、後は続かず無得点。
1回裏鬼道衆の攻撃。ハーツ先発は横井〔中〕。横井のテーマはなるべく回数を投げること。鬼道衆1番はボテボテの内野安打で出塁、2番も出塁、3番フォアボールといきなり満塁のピンチを招く。続く4番打者にはサードゴロを打たせるも、サードからのホーム送球がワンバウンドとなり、1点を許してしまう。しかし横井は後続を連続三振&ショートフライに打ち取り、この回を1失点でしのいだ。
3回表ハーツの攻撃。先頭中原〔左〕、二打席連続のヒットで出塁。1アウト後、西野〔中〕センター前ヒットで1、2塁。筒井はセカンド後方へフライを打ち上げるも(インフィールドフライ)セカンド取れず、ランナー2、3塁。ここで横井〔右〕がセンターへの2点タイムリー三塁打で逆転!(ハーツ2-1)
3回裏鬼道衆の攻撃。先頭二飛失策から、次打者のセカンドゴロ送球エラー間に1点を返される。ここで相手4番打者にセンターを超えるランニングホームランで2点を追加される。鬼道衆再逆転(ハーツ2-4)。その後、2アウト満塁までピンチを広げるが、横井が粘りのピッチングで、最後はピッチャーフライに打ち取る。
4回表ハーツの攻撃。1アウト後、黄がセンター前ヒット〔左〕。2アウト後、「通算300本」がかかる藤本の打席。ここで藤本〔右〕は見事ライト前にクリーンヒット! 「通算300安打達成!」。2アウト1、3塁の逆転チャンスで今日2安打の中原へ。しかし中原はショートフライで無得点。
5回表、ハーツ先頭池内がサードエラーで出塁。西野フォアボール、筒井デッドボールでノーアウト満塁。ここで続く横井〔左〕が見事にセンター前ヒット! 池内が還り1点を返し、西野も果敢にホームを狙うがタッチアウト! 3塁へ達した筒井は足を痛め、ここで臨時代走。2アウト後、ランナー2、3塁から、加藤〔右〕がセンターに2点タイムリーヒット! この回3点を取りハーツ再逆転(ハーツ5-4)。
5回裏、ハーツはピッチャーを横井から矢野〔中〕へ交代。横井は4回をしっかりと粘って投げきり、お役御免(キャッチャーも筒井から加藤に交代)。矢野はデッドボールとフォアボールでランナー1、2塁とし、続く6番打者にレフト線へのツーベース、2者生還を許す。その後、2アウト3塁から、ファーフトゴロをもたつく間に1点を与えてしまう。しかし、この後は矢野がしっかり抑える。この回、鬼道衆が3点を奪い再逆転(ハーツ5-7)。
6回表、反撃したいハーツだが、ランナー出せず3者凡退に終わる。
6回裏、鬼道衆の攻撃。矢野、先頭にフォアボール。ワンナウトからサードゴロも送球エラーで2、3塁。続く打者もショートゴロだが、フィルダースチョイスで1点を献上。矢野は打者をゴロに打ち取っていたが、ハーツ内野陣の送球の課題が出てしまった(ハーツ5-8)。
7回表、3点を追うハーツ最終回の攻撃。ランナーを出していきたいところだったが、誰も出られず試合終了。
試合の総括としては、点を取られても取り返す、みんなでつなぐバッティングができたこと、横井が4回をしっかり粘って試合をつくったこと、藤本の通算300本達成が大変すばらしかった。
逆転された後の6回、7回の終盤の攻撃で、粘りを出せなかったことは惜しく、守備面では、ゴロやフライの捕球までは問題ないが、その後の送球に課題が出た。シニアメンバーたちは送球面を意識して取り組みたいところだ。
文責【44】
2025.04.12
04月12日 南海ハーツ&中野マシンガンズ混合紅白戦 白7-6紅
2025年4月12日(土)15:00~17:00
玉川野毛町公園(ホーム)
第7戦《南海ハーツ&中野マシンガンズ混合紅白戦》
【紅組 vs 白組】
W 100 114 7
R 002 022 6
白:菊地-矢野-石井〔勝〕
紅:赤木-橋口〔負〕
《白組》
1 (左)成岡【H11】
2 (遊)石井【M1】
3 (中)矢野【H32】
4 (捕)筒井【H18】
5 (投)菊地【M15】
6 (二)兵藤【H23】
7 (一)下田【M10】
8 (右)相川【M46】
9 (三)増田【M20】
《紅組》
1 (中)橋口【M7】
2 (右) 黄 【H47】
3 (遊)小林【H61】
4 (二)松原【M8】
5 (投)赤木【M19】
6 (三)横井【H6】
7 (左)大貫【M14】
8 (一)藤本【H5】
9 (捕)丸山【H39】
中野マシンガンズさんとの初の試み、混合紅白戦。両チーム9人ずつが集まり、シャッフルしての試合が実現した。中野マシンガンズの下田監督がいる側を白組、南海ハーツの横井監督がいる側を紅組として試合開始。
紅組の先発は赤木投手〔左〕。白組は先頭の成岡選手が四球で出塁。二盗、三盗を決めると、投球が逸れた間に果敢にホームへ走り、先制点〔右〕。写真が示すとおり、躍動感あふれる走塁で、肉離れから復帰した直後とは思えないほどのハッスルぶり。成岡はこの後も全出塁、計6盗塁と走りで存在感を見せた。
白組の先発は菊地投手〔中〕。南海ハーツが毎回苦戦する好投手。1回、2回と無失点の上々な立ち上がりだ。
3回表、白組は先頭の矢野選手〔左〕がセンターへゴロで抜けるヒットで出塁。無死二三塁とし、5番菊地選手の放った打球は右中間へのフライ。ここでライトの黄選手がよく追いつきランニングキャッチしたのがまず素晴らしかった。しかし三塁ランナーはハーツでトップクラスの走力を誇る矢野、犠牲フライで1点は間違いないと思われた。ところが黄のホームへの送球が完璧だった。友人の矢野をアウトにしてダブルプレー〔右〕。守備賞があったなら、最有力候補の衝撃的な肩を見せてくれた。
3回裏の紅組は橋口選手〔左〕のラッキーなライト前ヒットなどで一死二三塁としたところで、白組が矢野投手〔中〕にスイッチ。黄選手との対決では三振を奪い貫録を見せるが、3番の小林選手がセカンドへしぶとくタイムリーを放つ〔右〕。さらに二塁ランナー橋口の好走塁で紅組が2-1と逆転。
4回表、白組は相川選手がレフトへ痛烈なヒット〔左〕。赤木投手はここまでよく投げていたが、二死三塁から成岡選手の放った打球が三塁線を襲い〔右〕、横井がアウトにできず、2-2の同点に。
5回表から紅組は橋口投手〔左〕にスイッチ。小林捕手とのヤングバッテリーが実現する。この日の橋口投手はストレートが走り、変化球の制球も良い。白組クリーンアップから2三振を奪うが、二死三塁からいぶし銀の兵藤選手が狙いすました打球をライトへ放ち〔右〕、貴重な勝ち越しタイムリー。白組が3-2とする。
5回裏の紅組は1番からの好打順。2番の黄選手が矢野投手との2度目の対決で、きれいにセンターへライナーヒットを放つ〔左〕。三振と安打で二人の友情対戦は引き分けといったところか。二死となるが、4番の松原選手〔右〕がセンターへきっちり運び、盗塁で二三塁の見せ場を作る。
ここで打席に入るのは5番の赤木選手。最初の打席ではサードへの強烈なライナー。バットは振れている。鋭く振り抜かれた打球はレフトの頭上を越える値千金の逆転2点タイムリー二塁打〔左〕。ここまでの流れではMVP級の活躍だ。続く横井もセンターへライナーヒットを放ち〔右〕、紅組が押せ押せムード。
逆転、また逆転の紅4-3白で迎えた6回表、白組は最後の反撃に出る。二死満塁と攻め立て、打席には4番の漢・筒井。2年前の還暦試合では、対戦相手のマシンガンズさんが記念のTシャツを作ってくれて、満面の笑顔を見せた場面が忘れられない。マウンドには、在籍期間こそ被っていないが、会社の後輩となる橋口投手。渾身の一球にフルスイングで応えた打球は三遊間を破り、まず同点〔左〕。二塁ランナーの成岡選手が隙のない走塁を見せ、5-4と勝ち越しのホームイン。続く菊地選手もしぶとく2点タイムリー二塁打を放ち〔右〕、7-4と紅組を突き放す。
さあ時間的にも最後の攻撃となる6回裏の紅組。マウンドには前の回からクローザーとして登板している石井投手〔左〕。この回の先頭は藤本選手。ここまで通算299安打を放ち、あと1本で大台に乗る。紅白戦は年度の記録には載らないため、この日の達成はないのだが、しぶとくライトへヒットを放つ〔中〕。この安打で調子を上げ、早い時期に300本に到達するだろう。そして一死一二塁から3番の小林選手がやってくれた。この試合でただ一人の猛打賞となる左中間へのタイムリー〔右〕。中継の乱れもあり、さらに1点を追加し、なんと白7-6紅に。またもここでいい場面。石井投手対4番の松原選手。ヒットが出れば同点だったが、石井投手が粘りの投球で1点差を守りきる。
逆転、逆転、再逆転……さらに再逆転の手に汗握る好ゲーム。多くの選手がヒットを放ち、投手リレーも豪華、自チーム同士の投打の対決も実現し、脚で魅せた選手、守りで貢献した選手、それぞれが楽しみ、収穫を得た試合になったように思う。一緒に混合紅白戦の構想を練ってくれた、中野マシンガンズの下田監督に感謝するとともに、この日グラウンドに集まった18人全員にありがとう。参加メンバーが「また混合紅白戦をやりたいね」と言ってくれたのが嬉しかった。
試合後には両チームの合同飲み会を行い、二次会では、あしたばの加島さんが自由が丘で営むダイニングバー「ロトンダ」に移動し、カウンターにいたあしたば選手も含め、3チームでの交流が実現した。
この試合の前の時間帯では、同球場でエースハンターズさんとTEAMシゲルさんがGリーグを行っていて、さまざまな場面でリーグ7チームの親交が深まっている気がする。
ハーツは翌4月13日(日)早朝のシニアリーグは残念ながら雨天中止となってしまったが、日常の中に野球があり、その時間だけは仕事を忘れ、ナインが白球を追いかける。こんな楽しい日々を今シーズンも最後まで続けていこう。
文責【6】
2025.04.05
04月05日 あしたば戦 2-10
2025年4月5日(土)13:00~15:00
世田谷公園B面(ビジター)
第6戦《Gリーグ第2戦》
【あしたば vs 南海ハーツ】(1回戦)
H 002 000 0 2
A 140 401 x 10
投:土屋〔負〕-小林-矢野
1 (二)小林【61】
2 (投)土屋【51】
3 (三)横井【 6 】
4 (遊)矢野【32】
5 (捕)筒井【18】
6 (右)加藤【43】
7 (一)丸山【39】
8 (左) 黄 【47】
9 (指)兵藤【23】
10(中) 森 【 0 】
11(指)久原【24】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=安藤選手(あしたば)
優秀=友廣選手(あしたば)
優秀=横井選手(南海ハーツ)
MGP=鈴木選手(あしたば)
★ハーツ表彰★
敢闘賞=小林(犠牲フライでハーツ最初の打点&ロングリリーフ)
技能賞=久原(この日のチーム初安打、初得点)
技能賞=黄(左中間にライナーヒット&レフト線の守備も堅実)
守備賞=久原(右中間のフライによく追いつき好捕)
守備賞=矢野、土屋(満塁ピンチでゲッツー完成)
開幕から2連勝を狙ったあしたばとのGリーグ第2戦。内野陣の送球エラーが計4つ。イニングの先頭が2回、満塁時のホーム送球が2回と、大事な場面で痛いミスが重なり、終わって見れば、10失点につながった。
一方、Gリーグ開幕戦で11安打14得点と火を噴いた打線もこの日はあしたばの安藤投手、恵美投手の両右腕を前に散発4安打。3度の三者凡退を喫するなど2-10と攻守走で圧倒された。
初回の攻防が明暗を分けたか。ハーツは先頭・小林が四球、盗塁、相手のけん制失策で無死三塁の好機を作るも、得点に至らず。一転、あしたばはその裏、先発・土屋〔中〕の立ち上がりを攻め暴投を絡め無安打で先取点を奪った。2回にはハーツの2失策を逃さず。3安打を重ねて4点を挙げた。
突き放される苦しい展開にも、ハーツは2回の守りで遊撃・矢野、二塁・土屋による6-4-3の併殺で満塁の窮地をしのぐ。流れに乗るように3回、久原〔左〕がチーム初安打となる中前打。三塁まで進むと、小林〔中〕の左犠飛でホームを踏み、1点をかえした。さらに土屋が四球と盗塁で二塁へ進むと3番・横井監督が右前へ適時打〔右〕。2死走者なしから加点し、2-5とした。しかし得点シーンはこの回のみ。4回以降もゼロ行進に終わった。
あしたばは、髄所に粘りを発揮した。3回の小林の犠飛も完全な長打性の当たり。相手の佐藤左翼手の深めのポジショニングと球際の強さを見せつけられた。打線も失策につけこむだけでなく、8人の打者が安打を記録。その全てが中堅から逆方向という徹底ぶりだった。6回はハーツ・矢野に対して恵美選手が11球粘り四球をもぎ取る場面も〔中〕。矢野の速球が走っていただけに悔しい場面だった。
ハーツも見せ場は作った。特に黄の成長曲線は著しい。3回の守りでは左翼線に転がる打球をバックハンドでキャッチ。難しい体勢から素早くカットマンの遊撃・矢野へ返球し、長打性の当たりを単打にとどめた。打っても反応よく鋭い打球を中前へ〔左〕。攻守で存在感を示した。また久々の参戦の久原も途中出場ながら中堅守備で左中間、右中間への打球を好捕。指定席だった1番ではなくラストバッターでありながらも3回、自らの安打を生かしホームイン。自身の役割を打順に関係なく全うした。横井監督も右へ左へ2安打と好投手を前にチーム唯一の複数安打をマーク〔右〕。Gリーグ優秀選手に輝いた。
まだまだGリーグも始まったばかり。完敗の悔しさを糧に次なる戦いへ挑む。
文責【0】
【今週のベストショット by Tsucchy】
2025.03.22
03月22日 TEAMシゲル戦 13-2
2025年3月22日(土)14:00~16:00
東台B面(ホーム)
第5戦《Gリーグ第1戦》
【南海ハーツ vs TEAMシゲル】(1回戦)
S 001 10|5 2 (7)
H 024 07|1x 13(14)
投:小林〔勝〕
本塁打:成岡〔1号〕
1 (三)小西【29】
2 (中)土屋【51】
3 (遊)矢野【32】
4 (投)小林【61】
5 (右)高松【49】
6 (二)横井【 6 】
7 (左)成岡【11】
8 (捕)筒井【18】
9 (一)丸山【39】
10(指)山口【31】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=横井選手(南海ハーツ)
優秀=成岡選手(南海ハーツ)
優秀=最上選手(TEAMシゲル)
MGP=丸山選手(南海ハーツ)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=成岡(値千金の3点本塁打に、タイムリー二塁打。バースデー&通算100試合出場時に、4打点の大活躍!)
敢闘賞=小林(粘りの完投勝利に、終盤のタイムリー二塁打)
敢闘賞=筒井(先制&最終回にタイムリー、計2打点)
敢闘賞=矢野(右と左に2安打、1打点、3盗塁)
技能賞=土屋(センターへ鋭くタイムリーヒット)
守備賞=丸山(ゲッツーを完成させた一塁での巧みなハンドリング)
辻本賞=山口(複雑な回転のかかった一二塁間のゴロで内野安打)
TEAMシゲルさんとのGリーグ第1戦。栄えある開幕投手は小林〔中〕。昨年のGリーグMVPであり、南海ハーツの二刀流として、現在も成長中だ。初球、低目のストライクで投手有利なカウントに持ち込み、立ち上がりも良く、1回表を三者凡退。セカンドから見ていても、さすがだと感心させられる安定感である。
小林は2回に初ヒットを許すも、無失点。さあ、先制点が欲しいハーツ2回裏の攻撃。エラー出塁したランナーを三塁に置き、筒井〔中〕の放った打球はセンターへ。太陽の眩しさもハーツに味方したか、これが先制タイムリーとなり、敵失でさらに1点。
3回表にシゲルが長打で1点を返し、ハーツは2-1と迫られる。3回裏、二死二三塁で、6番の横井〔中〕がしぶとく三遊間を抜くタイムリーでまず1点。
なおも二三塁で、この日がバースデーかつ通算100試合出場の成岡〔中〕が大きな仕事をする。センターへ振り抜いた打球は外野を転々。俊足を生かし、値千金の3ランホームラン! ハーツは6-1とし、試合の主導権を握る。
シゲルは4回表に合力選手の右中間三塁打で1点を返し、6-2に。試合はまだまだわからない。ハーツは4回裏から登板した長谷川投手の速球に苦しめられ、この回無得点。
今シーズンの南海ハーツは、小林投手だけに頼るのではなく、豊富な“投手陣”でGリーグ各チームに挑む監督方針。続投か継投か迷う場面だったが、セーフティーリードとは言えない展開。小林に5回も続投をお願いする。この回、ハーツはゲッツーを完成させたが、一塁手の丸山がショートバウンドの送球を巧みなハンドリングでキャッチ。このプレーで、今シーズンから新設されたMGP(最もGリーグらしいプレーヤー)に選ばれた。
5回裏、ハーツは一死から横井がレフト線へ高く舞い上がる二塁打〔左〕。2日前の祝日に、久しぶりのバッティングセンターで8打席打ち込んだ成果が表れたのかもしれない。そして打撃好調の成岡もレフトへのタイムリー二塁打〔右〕。殊勲賞を獲得する活躍ぶりだった。
ハーツ打線はこの後もつながり、土屋〔左〕、矢野〔中〕、小林〔右〕が三者連続タイムリー。特に小林は大根切りのような縦振りで、その打球が左中間へグングン伸びる。強烈なパワーだ。
5回裏に計7得点を挙げたハーツは13-2とリードを広げる。実は継投のタイミングはここだった。5回裏の攻撃時に監督の横井は、土屋に二番手での登板を依頼。ただし、十分に投球練習をしてからにしたかったため、6回からではなく、7回表にと伝える。しかし結果として、これは一歩遅れた判断となってしまった。開幕戦で疲労もいつも以上だったであろう小林に、シゲルの強力クリーンアップが襲いかかり、計5安打で5得点。ハーツの5回裏、シゲルの6回表がともにビッグイニングとなったことで、結果的に試合は7回に突入することなく、土屋のリリーフ登板が実現しなかった。試合後に、捕手の筒井から「こういう場面では、イニング途中の交代もありだよ」と横井は助言を受けた。継投のタイミングは本当に難しい。この日、学んだことをGリーグ第2戦のあしたば戦に生かそう。
6回裏、ハーツ最後の攻撃で、筒井〔中〕が放ったこの日2本目のタイムリーも大きかった。どんな展開であっても、1打席を大切にする姿勢は、この後のGリーグでも生きてくるだろう。
結果は5回表裏までの合計で、南海ハーツが13-2でTEAMシゲルに勝利した(最終スコアは14-7だが、6回裏のハーツの攻撃中に時間切れとなったため)。
この日のハーツは計11安打で、打線のどこからでもヒットが出た。山口の打球がくるくる回転した内野安打もあり、全員野球でGリーグの1勝目をつかめたのは大きい。まだ始まったばかりで、この先、山あり谷ありだと思うが、年々交流の深まっている7チームで今年もGリーグを楽しめること、そこに感謝しつつ、また次の週に進んでいきたい。
文責【6】
【今週のベストショット by Tsucchy】
2025.03.15
03月15日 新宿ブンブン戦 16-4
2025年3月15日(土)12:00~14:00
東台B面(ビジター)
第4戦《フリーマッチ》
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】
B 100 3|0x 4
H 923 2| 16
投:高松〔勝〕-土屋-横井-矢野-兵藤
1 (投)高松【49】
2 (右)土屋【51】
3 (遊)矢野【32】
4 (一)筒井【18】
5 (三)横井【 6 】
6 (二)兵藤【23】
7 (捕)丸山【39】
8 (中)加藤【助】
9 (左) 黄 【助】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=高松(先発勝利に、2安打2打点。二刀流の活躍!)
敢闘賞=加藤(左と右へ打ち分け、猛打賞で2打点)
敢闘賞=黄(二塁打含む広角打法で猛打賞、2打点)
技能賞=矢野(タイムリー内野安打、犠牲フライ含む4打点)
技能賞=丸山(鋭いライナーのセンター返し)
2025年、ハーツ初勝利(2025年シーズンとしては2勝目)は、毎回得点の猛攻、16対4の大勝となった。
勝利の立役者は「1番、ピッチャー、高松」。予定の2イニングを1失点と無難に投げ切ると〔左〕、一方、打では2安打、2打点、2盗塁、2得点と大暴れの活躍だった〔右〕。
初回に先制を許したハーツだったが、すぐさま反撃、高松、土屋の一、二番が連続四球で出塁し無死二三塁のチャンスをつくると、三番矢野の内野ゴロで同点。さらに暴投で逆転した後、一死二塁から五番横井〔左〕が左越えの三塁打を放ち、追加点をあげる。二死となった後も、4四球、敵失、振り逃げ、2本の適時打(黄〔中〕、矢野〔右〕)で6点を加え、15人の攻撃で大量9得点をあげた。
2回以降も、ハーツ打線はしぶとく安打を連ね、毎回得点を記録した。とくに目をひいたのが、この試合、助っ人参加の2名。八番加藤〔左〕は元高校球児、九番黄〔右〕は台湾出身野球未経験だが、ともに猛打賞、1四球の全出塁、加藤は2打点、4得点、黄は2打点、1得点と、ダイヤモンドを駆け巡った。両選手は試合後、ハーツへの本格参加を表明しており、新戦力として、今季を盛り上げてくれそうだ。
守りの面では、高松の後を受けた土屋〔1左〕、二死満塁のピンチから緊急登板の矢野〔1右〕が安定した投球ぶりだったのに対し、シニアリーグでの投手陣の一角としての働きが期待された横井〔2左〕、兵藤〔2右〕は制球定まらず、今後に大きな不安を残した。
この日マスクをかぶったのは、シニアリーグでも主力の丸山、筒井。巧みなバットコントロールできれいな中前打を放った丸山〔左〕に対し、四番の筒井〔右〕は2四球を選んだものの、持ち味のフルスイングはエンジン全開までにはあと一歩だった。
文責【23】
【今週のベストショット by Tsucchy】
2025.03.08
03月08日 エースハンターズ戦 2-9
2025年3月8日(土)9:00~11:00
八潮北公園(ビジター)
第3戦《シニア強化試合》
【エースハンターズ vs 南海ハーツ】
H 002 000|0x 2
A 002 700| 9
投:兵藤-横井-高松-成岡〔負〕-小西-矢野-小林
1 (三)高松【49】
2 (遊)横井【 6 】
3 (右)丸山【39】
4 (捕)筒井【18】
5 (中)成岡【11】
6 (投)兵藤【23】
7 (二)西野【42】
8 (左)小西【29】
9 (指)矢野【32】
10(指)土屋【51】
11(指)小林【61】
12(一)藤本【 5 】
★ハーツ表彰★
敢闘賞=小林(二塁打2本。この日のチーム全得点を叩き出す)
敢闘賞=西野(シニアメンバーで唯一のヒットをマルチで記録)
技能賞=兵藤(先発で3者凡退に取る安定の投球)
技能賞=横井(走者1人は許したが無失点投球)
技能賞=小西(打点にはならなかったが、強烈な中越え二塁打)
守備賞=小林(セカンドでライト前に落ちそうな当たりをよく追い好捕)
守備賞=成岡(センターで左中間ライナーをランニングキャッチ)
今季最初のシニア強化試合。真冬のような気温という厳しいコンディションではあったが、シニアメンバー8人、ヤングメンバーも4人が駆けつけてくれ、ゲームを行うことができた。
ハーツの先発は、今季もシニアの主戦としての期待がかかる兵藤〔左〕。先頭打者にはカウント3-0となったが、すぐにペースをつかみ、走者を許さず三者凡退に斬って取った。2回からマウンドに上がった横井〔右〕も、昨年の終盤から、すっかり自信をつけた投球。内野安打の走者は許したが、相手の走塁ミスにも助けられ、3人で1イニングを抑えた。
ハーツ打線は2回表、先頭の筒井が四球、二死後に盗塁を決めてチャンスを作ると、新戦力の西野〔左〕が中前打。筒井がホームを突いたが生還はならず〔右〕、先制機を逃した。
3回表、ハーツは矢野〔左〕の安打などで一死一、二塁とすると、小林〔右〕が左中間に2点二塁打を放ち、ヤングの力で先制した。
3回裏には3人目の高松〔中〕がマウンドへ。失策と四球の走者を長打で還され、2点は失ったが、この日は1イニングを投げ切れたことが収穫。一人でも多く投手が欲しいところで、まずはひと安心、という投球だった。
ここまでは、リズム的にもいいゲームだったが、4回から、ハーツはその流れを手放してしまう。この回からテスト登板の意味もあって成岡〔左〕がマウンドに上がったが、制球に苦しみ3四球。急きょ小西〔右〕がリリーフしたが、いきなり無死満塁からの初登板はさすがに負担が重かったが、ボールが上ずったところをつかまり、ハーツはこの回7失点。実質的にゲームはここで決まってしまった。
反撃したいハーツは5回表、先頭の西野〔左〕がこの日2本目のヒットを中前へ。続く小西〔右〕が中越えに豪快な当たりを放ち、西野が一塁から長駆ホームを目指したが、憤死して得点ならず。
その後は矢野〔左〕、小林〔右〕とつないでしのいだが、そのまま2対9の敗戦となった。
投手陣ではある程度のメンバーが好投を見せ、守備ではセカンドで背後のフライをよく回り込んで捕った小林、左中間のライナー性の当たりをランニングキャッチした成岡と、好プレーが出たハーツだが、攻撃陣ではシニア強化試合でありながら新加入の西野以外のシニアメンバーのヒットはゼロ。基本的な打力不足がシニアの課題として改めて浮かび上がったゲームとなった。
文責【5】
【今週のベストショット by Tsucchy】
2025.03.01
03月01日 中野マシンガンズ戦 3-16
2025年3月1日(土)15:00~17:00
J&Sフィールド(ホーム)
第2戦《フリーマッチ》
【南海ハーツ vs 中野マシンガンズ】
M 910 420 16
H 100 011 3
投:小林〔負〕-土屋-岩田-横井
本塁打:小林〔1号〕
1 (中)成岡【11】
2 (捕)土屋【51】
3 (指)山口【31】
4 (左)岩田【36】
5 (一)高松【49】
6 (遊)矢野【32】
7 (投)小林【61】
8 (二)筒井【18】
9 (右)丸山【39】
10(三)横井【 6 】
★ハーツ表彰★
敢闘賞=小林(さすが昨年のホームラン王。柵越えの完璧な一発。マルチヒットで2打点)
技能賞=岩田(4番で、2025年チーム初打点)
技能賞=成岡(今年のチーム初安打初盗塁に、声を含め守備の意識も高し)
技能賞=筒井(配球を読んでのライト前ヒットは、まさに捕手目線)
守備賞=矢野(5回バックアップからのセンターゴロ(二封)に、セカンドでも好守)
守備賞=土屋(5回右中間のフライ好捕で、岩田投手を助ける)
今季開幕戦(実質)、宿敵マシンガンズに大敗
昨季GリーグMVPの小林、まさかの初回9失点
打線も振るわず、散発5安打
小林、豪快柵越えで一矢報いる
記録的には昨年末が開幕試合だが、実質的にはこの日が開幕戦。フリーマッチとはいえ、相手は宿敵マシンガンズ。このチームに優位に立たないと、Gリーグ2連覇はありえない。オフシーズンを設けないマシンガンズと2ヶ月半冬眠のハーツでは、野球勘にかなり差があったのだろう。初回いきなり9失点。制球に定評のある小林〔中〕は4四死球と珍しく乱調。2失策も絡み大量失点となった。それでも二回は立ち直って落ち着いた投球を見せたのはさすが。
三回からは土屋〔中〕が登板。年末に見せた伸びのある速球は今季の期待株。三者凡退に抑え、ようやく野球らしくなって来た。しかし四回はマシンガンズ打線につかまった。4長短打を浴び、4失点。投球がやや単調だったか。
三番手の岩田〔左〕は昨年末の無失点投球再現とはならなかったが、岩田登板時は不思議と守備陣が助ける。一死満塁からセンターへ抜けたゴロに矢野が素早く反応し、二封。スリーアウト目は右中間の打球にライトの土屋が追いつき、失点2で乗り切った。四番手の横井〔右〕は、この日は安定した投球で六回を三者凡退。及第点といったところか。
ハーツ打線は冬眠から目覚めず、散発5安打であった。初回、参加すれば必ず爪痕を残す成岡〔左〕、岩田〔右〕の安打で1点。
気を吐いたのは小林。五回、豪快なレフト柵越えを放った〔中〕。打った瞬間の角度が素晴らしかった。六回にもレフトへタイムリー安打を放つ。今季もハーツ打線を牽引する存在になりそうだ。
結局3対16の大敗。初戦だから、という点を割り引いても厳しい内容だった。個々の奮起が待たれる。
文責【18】
【今週のベストショット by Tsucchy】
2024.12.21
12月21日 あしたば戦 9-5
2024年12月21日(土)11:00~13:00
玉川野毛町公園(ホーム)
2025年度第1戦《フリーマッチ》
【南海ハーツ vs あしたば】
A 000 320 5
H 230 031x 9
投:横井-岩田-土屋-森-小西〔勝〕-矢野〔S〕
1 (一)岩田【36】
2 (右)土屋【13】
3 (遊)成岡【11】
4 (中) 森 【 0 】
5 (二)小西【29】
6 (三)矢野【32】
7 (捕)筒井【18】
8 (投)横井【 6 】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=岩田(勝ち越し2点タイムリー二塁打&1回零封!)
敢闘賞=成岡(マルチ安打1打点、好走塁に堅守で大活躍)
敢闘賞=土屋(打では2安打1打点。快速球と制球力で投手として開花)
技能賞=小西(無死満塁からの救援で勝利投手に。打でも1本)
技能賞=矢野(最終回三者凡退締めに、打では技ありの三塁線二塁打)
守備賞=成岡(守備範囲が内野全部といえるくらいの動きで、好守連発)
守備賞=岩田(マイファーストミットの先端で打球を掴み取る、球際王)
辻本賞=筒井(6投手を捕手として支え、被安打1の立役者)
辻本賞=森(今年初4番で二塁打から走りすぎて三塁憤死。人生初登板に、センターでの堅守も)
2024年の最終試合は、長年交流のあるあしたばさんと。南海ハーツとしては、この試合が2025年度の開幕戦扱いとなる(記録の集計上)。前週で2024年度の個人成績が確定したこともあり、この日のテーマは“楽しむ”こと。各投手1イニングの予定で6投手のリレーを実現した。
ハーツの先発は、監督の横井〔中〕。2025年度からの藤本シニア監督の計らいで、この12月に入り、数年ぶりの登板。その後も短いイニングを投げている。筒井捕手からの「左脚の開きが早い」など修正点は多々あるが、内外野の堅守にも助けられ、1回無失点。
1回裏、ハーツは2番の土屋〔左〕がレフトへ会心のヒット。3番は前週にホームランを放った成岡〔中〕。好調維持でこちらもレフト前へライナーヒット。成岡盗塁時の悪送球でハーツが1点を先制すると、森のショートゴロで2点目。小西〔右〕も全力疾走で内野安打となるなど、初回から打線がつながる。
2回表のマウンドには岩田〔中〕が登る。名古屋への転勤で、来年は出場試合は限られてしまうが、シニアリーグを中心に大事な試合には駆けつけてくれる。今年は兵藤の初勝利時にセーブを記録するなど、本人は投球に自信を持っている。この日も落ち着いたピッチングで、ショート成岡の好守もあり、打者3人で無失点。
2回裏、ハーツは二死三塁からエラーで1点を追加すると、成岡がレフトへタイムリー〔中〕。森の打球時にも守備が乱れると、成岡は俊足を生かし、一塁からホームイン。ハーツはそつなく加点し、5-0とリードを広げる。あしたばの恵美投手は今シーズンほとんどの試合で投げていて、この日は球速がかなり増した印象。もともと制球力はGリーグ屈指であり、手強い投手から得点できたことはハーツ打線の自信になる。
3回表、ハーツは土屋〔中〕が今年初登板。ヤング世代であり、器用な選手だが、この日の投球は素晴らしかった。小林、小西、矢野に並ぶくらいの快速球に、制球力も安定している。4人の打者に対して、内野ゴロ3つで危なげない投球。2025年は登板機会も増えるだろう。土屋は本人の希望で来季から背番号が51に変わる。もともと野球を始めたきっかけがイチロー選手だそうで、本職もライト。イチローのプレースタイルに通じる、俊足巧打・強肩堅守のユーティリティープレーヤーだが、そこに投手としての可能性が加われば、さらなる飛躍が期待できる。イチローもオールスターで登板経験がある。憧れの選手に近づいていってほしい。
4回表、もう1人、今年初登板の選手がいた。森〔左〕はこれが人生初登板。心臓バクバクだったろうが、その気持ちはよくわかる。ストライクとコールしてもらえそうな球も2つほどあったが、四球を3つ出したところで、小西〔右〕にバトンタッチ。あしたばはチャンスを逃さず、若林選手の2点タイムリー二塁打などで3点を追加し、5-3とハーツに迫る。そして5回表にも2点を加え、ついに同点。小西は計2イニングを投げることになったが、6アウトのうち空振り三振3つと、踏ん張った。
さあ、終盤に入り、どちらが勝ち越すのか。5回裏に、あしたばは監督である佐藤投手が数年ぶりのマウンドへ。実は前週、三茶の夜に「今年、あしたば、ハーツともに最後の試合、監督同士で投げてみる?」という話があり、2人ともに登板が実現した。一死後、矢野が上半身を巧みに回転させた芸術的な打撃〔左〕で三塁線に二塁打を放つ。その後、二死二三塁となり、打順は1番に回り、バットを寝かせ、肩にのせる“フリーマン打法”の岩田〔右〕。左右こそ違えど、メジャーのワールドシリーズでMVPを獲る男と同じフォームの選手が南海ハーツにいることは本当に心強い。そしてベンチの期待に応えるのもこの男。かなり高めのボールに大根切りでバットを合わせると、打球はレフト線へ。これが値千金の勝ち越し2点タイムリー二塁打となり、ベンチは大盛り上がり。岩田は試合中はよく通る大きな声でチームを鼓舞するムードメーカー。アーチェリーでも確かな腕があり、帽子やサングラスのコレクションも豊富なシティボーイ(おじさん?)。2025年もよろしくお願いします。
このあと、ツッチー(土屋)にもタイムリーが出て〔中〕、8-5となる。土屋は打席でもアイデアも豊富で、時にはバントヒットも狙う。今シーズンは規定打席に1だけ足りなかったが(惜しすぎる)、打率.393で、実質的にチーム内3位相当。いいかたちで、来年に進んでくれるはずだ。
6回表、クローザーを担ったのは矢野〔中〕。前の回にハーツが勝ち越したため、勝利投手の権利は小西に。2024年もチームを引っ張ってきた2人だ。きっちり締めたいところ。この日の矢野はブレーキングボールが有効で、先頭打者から三振を奪うと、三者凡退で見事に無失点投球。
6回裏、ハーツ最後の攻撃で、今年初の4番に座った森〔中〕が意地を見せる。スリムになり、12月は体がよく動いている。先頭打者で振り抜いた打球はレフトへの二塁打。足の回転も速く、森は積極走塁で三塁を狙うがタッチアウト。ちょっと欲張りすぎたか。でもどんどん前の塁を狙っていくのは良いこと。人生初登板に加え、センターでの堅守でもチームを支えた。彼にとっては“もり”だくさんの日となっただろう。若手最年長の称号を一日でも長く背負えるように、来季もスリムな体形を維持してほしい。
試合は南海ハーツが9-5であしたばに勝利。バラエティに富んだ好打者が多いあしたば打線に対して、ハーツは6人の投手リレーで、なんと被安打1。四球の数は減らしていかなければならないが、好投を見せた投手はどんどん自信をつけてほしい。1人で6投手をリードした筒井捕手の貢献も大きかった。
起用した選手が、想像以上の活躍をしてくれると、監督は本当に嬉しいもの。2024年度はGリーグ優勝で終えることができた。シニアリーグは4戦全敗で悔しい結果となったが、来シーズンは「必ず1勝」の目標を掲げたスタートとなる。ヤングに負けず、シニアもまだまだ伸びしろ十分。新たなポジションや打順で躍動する選手も出てくるだろう。この日の青空のように、清々しい気持ちで来年の3月を迎えたい。
文責【6】
【今週のベストショット by Tsucchy & Taira】
2024.12.14
12月14日 TEAMシゲル戦 7-6
2024年12月14日(土)13:00~16:00
赤塚公園(ホーム)
第41戦《フリーマッチ》
【南海ハーツ vs TEAMシゲル】
S 020 210 1| 12 6 (9)
H 050 200 |104 7(12)
投:矢野-小西〔勝〕-横井
1 (遊)成岡【11】
2 (一)藤本【 5 】
3 (投)矢野【32】
4 (三)小西【29】
5 (捕)筒井【18】
6 (左)横井【 6 】
7 (中) 森 【 0 】
8 (右)丸山【39】
9 (二)西野【42】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=成岡(逆転2ランホームラン含む2安打3打点!)
殊勲賞=矢野(首位打者に肉薄する4安打3得点! 先発投手として好投)
殊勲賞=小西(5回ロングリリーフで勝ち投手! 三塁打&二塁打で打でも貢献)
技能賞=森(ダイエット効果?で、試合終盤にセンターへきれいなヒット)
守備賞=小西(ピッチャーライナー&ゴロを何度も好捕)
守備賞=西野(セカンドゴロでゲッツーを狙う好守備)
辻本賞=藤本(300安打を狙う7打席、見事な選球眼で5四球)
2024年度の最終試合(個人成績もここで決まる)。冬の3時間枠で、馴染みのTEAMシゲルさんと春以来の対戦に。風も強かったが、寒さに負けず、みな元気に9回まで全力プレーで野球を楽しんだ。
ハーツは久しぶりに先発の矢野〔中〕がマウンドに登る。寝違えてしまったそうで、2イニング限定の登板となったが、それを感じさせないほど、球は走っていた。1・2番を二者連続三振。初回を三者凡退で上々の滑り出し。
その裏、矢野は(試合開始時まで本人も気づいていなかったが)、逆転首位打者を狙う打席に入る。もし4打数4安打だと、小林の.435を上回る。今年、圧倒的な成績で、小林の首位打者は安泰だと思われていたが、矢野は前週にも安打を重ね、この位置まで来た。そしていきなり、レフト前ヒット〔中〕で幕開け。最後まで目が離せない展開に。
2回表、シゲルは二死満塁から高橋選手のセンターへの2点タイムリーで先制。反撃したいハーツはその裏、先頭の横井が四球で出ると、内野ゴロ間にホームイン。1-2とし、二死三塁から、1番・成岡〔中〕がレフトオーバーの打球。俊足を生かし、走りに走って逆転ランニングホームラン(第1号)!
なおも打線がつながり、四球の藤本、内野安打の矢野〔左〕を塁に置き、4番・小西〔右〕がレフト線に痛烈な2点タイムリー三塁打。5-2とリードを広げる。
3回表から小西〔中〕がロングリリーフを担う。3回はヒット1本のみで無失点。4回はシゲル打線に連打が出て2点を失うが、緩急をつけた投球で、落ち着いたマウンド捌き。
5-4で迎えた4回裏、ハーツは先頭の矢野〔中〕が今度は右中間を深々と破る二塁打。この時点で3打数3安打となり、逆転首位打者もあるかとベンチ内も盛り上がる。この回に2点を加えたハーツは7-4とリードを保つ。
シゲルは5回表に1点を加え、ハーツをしっかり追っていく。5回裏から登板した柏木投手は、クリーンアップから三者連続三振を奪うなど、完璧なピッチングで、終盤の逆転に望みをつなぐ。
そして試合は7回表に。シゲルは好投の柏木選手が打席でも魅せ、1点差に迫るタイムリー。しかし最後まで投げ抜いた小西投手がそれ以上の反撃を許さず、南海ハーツがTEAMシゲルに7-6で辛勝。
まだ時間がたっぷりあるので、エキストライニングへ。7回裏、先頭の成岡が四球を選ぶと、打席に向かうのは2番の藤本〔中〕。実は前週、新宿ブンブン戦の最終打席で南海ハーツ通算299安打目を放っており、この日は300安打達成をベンチメンバー全員が期待していた。残り1本となると、誰もがどんどん振りたくなるものだが、藤本は平常心でしっかりボールを見極め、この打席でも3つ目の四球を選び、チャンスメイク。つなぎに徹する。
8回表、前週に数年ぶりの登板を果たした横井〔中〕がマウンドへ。今年の初登板では緊張に満ちていたが(一塁の筒井から「笑顔、笑顔!」と声をかけられるくらい)、仲の良いシゲルさんが相手ということもあり、この日は楽しむ気持ちが上回った。エラーもあり、2イニングで3失点となったが、以前よりもコントロールの不安が減り、本人もほんの少し自信を持ったようだ。
8回裏、最近、体重が減り、体の動きの良さを自覚している森〔中〕がセンターへきれいなヒット。規定打席には届かないが、打率を.343とし、シーズン終盤の出席率の向上を含め、若手最年長の存在感を見せた。
9回裏、ハーツは先頭の藤本がまたもや四球を選び、この回もう一度回った第7打席も四球。なんと1試合5四球で出塁と、2番としての役割を十分に果たした。惜しくも2024年度中の300安打達成はならなかったが、楽しみはまた次に取っておこう。この回、矢野〔中〕はセンターに強烈なヒットを放ち、7打数4安打の大活躍。逆転首位打者こそ逃しはしたが、文句なしで最多安打(41本)のタイトルを獲得。首位打者には、ハーツの二刀流・小林が輝いた(.435)。
本塁打王は、3本で並んでいた会社の先輩・後輩、小西と小林がそのまま獲得。実は最後までわからなかったのが打点王争い。前週まで小西と横井が36打点で並んでいた。この試合、小西はタイムリーで2打点。横井は最終打席の前までに1打点。そして9回裏、一死満塁で横井が押し出し四球を選び、最後の最後で38打点となり、分け合った。
盗塁王は、俊足の矢野、土屋、久原、小林、小西らヤングがいるなか、特に足の速くない横井が41盗塁で獲得。これは全試合出場で、塁に出る回数が多かったことによるものだろう。
最多勝は、Gリーグで躍動した小林が二桁の10勝に乗せ、堂々の獲得。2024年度は彼の年と言ってもいいだろう。しかし来年のGリーグ各チームは、打倒・小林で来るはずだ。監督として、完投も多く、投げさせすぎた思いも横井にはある。ハーツには、矢野、小西の速球派と、高松、兵藤の技巧派、多くの投手がいる。来年はGリーグもフリーマッチも“投手陣”として、適材適所の起用を考えていきたいと思う。
まずは2024年度の全試合を無事に行うことができて、ホッとしている。対戦してくださった各チーム、審判の皆さん、そしてチーム運営に協力してくれた南海ハーツのメンバーにあらためて感謝の意を伝えたい。
次週には納会が控え、この日の試合は2025年度の開幕戦扱いとなる(成績集計の関係で、2024年度は12月14日まで)。仲良しのあしたば戦でもあり、笑顔で2024年を締めくくりたいと思う。
2024年度 タイトルホルダー
・首位打者=小林貴紀 打率.435
・本塁打王=小西峻・小林貴紀 3本
・打点王=小西峻・横井聡 38打点
・最多安打=矢野藤隆 41安打
・盗塁王=横井聡 41盗塁
・最多勝=小林貴紀 10勝
文責【6】
2024.12.07
12月07日 新宿ブンブン戦 14-4
2024年12月7日(土)15:00~17:00
世田谷総合運動場(ビジター)
第40戦《シニア強化試合》
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】
H 406 04|1x 14(15)
B 102 01 4
投:兵藤〔勝〕-横井
1 (三)高松【49】
2 (遊)横井【 6 】
3 (右)丸山【39】
4 (捕)筒井【18】
5 (中)成岡【11】
6 (投)兵藤【23】
7 (指)山口【31】
8 (左)土屋【13】
9 (二)矢野【32】
10(指)小林【61】
11(指) 森 【 0 】
12(一)藤本【 5 】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=兵藤(4連続三振奪うなど3回力投。打っても2安打)
敢闘賞=矢野(ダメ押し三塁打&好走塁)
敢闘賞=小林(満塁走者一掃ポテンヒットなど4打点)
敢闘賞=土屋(強烈な適時打など2安打2打点)
敢闘賞=横井(久しぶりのマウンドで2回1失点好投)
技能賞=丸山(全4打席出塁のラッキーボーイ)
技能賞=筒井(四番の働き先制打&守備でも冷静に捕ゴロ成立)
技能賞=成岡(好走塁&最終打者で適時打締め)
技能賞=森(二死無走者からダメ押し点生む働き)
守備賞=高松(小フライを右手キャッチでさばく)
辻本賞=山口(12月の今季初出場でチームの士気上げる)
今季最後のシニアチームの強化試合。来季からシニアチームの指揮を取る藤本のシニア監督としての初采配ともなり、12月にして今季初参加の山口ら、シニア8人、ヤング勢も4人が顔をそろえた。
1回表、ハーツは先頭の高松が四球を選び二盗、さらに三盗も決め〔中〕、無死三塁を作った。緊張感も漂う試合開始早々「これは先制点が入るぞ」という状況を作ることに成功したこの三盗は、チームがゲームの流れをつかむうえでは大きかった。この日の高松はノーヒットに終わったが、これだけでもトップバッターとしての価値は十分あったと言える。
ハーツは横井、丸山も四球を選び無死満塁。ここで登場したのがシニアの四番・筒井〔左〕。すかさず右前に運ぶ先制適時打で四番の仕事。さらに内野ゴロの間に1点、兵藤〔中〕のヒットでまた満塁とした後、山口〔右〕の遊ゴロの間にまた1点、さらに二走の成岡も相手の送球の間に一気に還る好走塁を見せ、この回4点。シニアで組んだ上位打線が見事につながった。
2回は無死二、三塁から二死満塁としながらチャンスを逃したハーツだが、3回にまた打線が爆発する。兵藤〔左〕のこの日2本目のヒットなどで二死満塁とすると、土屋〔右〕が強烈な中前2点適時打。
なお満塁としたところで、小林〔左〕が一塁後ろに落ちるヒット。三走、二走に続いて一塁走者の矢野も好走して“走者一掃のポテンヒット”となりこの回5点目。さらに森〔右〕の内野安打で1点。この時点で10対1と、今度は主にヤングの力で勝利を大きく引き寄せた。
ハーツの先発は兵藤〔中〕。初回は太陽安打的な二塁打から内野ゴロの間に1点は失ったものの、フライに、ゴロにと、慣れないセカンドでもさすがの動き見せた矢野の守備にも支えられ(もしもセカンドもシニア守備陣だったらどうなったか分からない面もなくはないが)、とにかく無難に立ち上がった。
2回には先頭打者を出したものの、そのあとは低めに制球されたボールを軸に3者三振。3回の先頭打者からの三振も加えて、4者連続三振を記録した。3回には2安打と犠飛などで2点を失ったが、自己最長の3イニングを3失点にまとめた。何といっても与えた四球は1つだけというところが素晴らしく、自信にしていい投球だった。
4回からは横井〔中〕が久しぶりのマウンドへ。こちらも四球を1つ与えたのみで2三振を奪う安定の投球を見せた。
ハーツは5回にも土屋〔左〕のこの日2本目のヒットからチャンスをつかむと、矢野〔右〕の豪快な左越え三塁打でダメ押し。
矢野も内野ゴロで還った後、二死無走者から森〔左〕のヒットと盗塁でチャンスを作ると、藤本〔右〕の適時打でダメ押しのダメ押し。さらに敵失で1点を加えた。
最後は監督が時間の確認を忘れて予定の継投ができなくなる誤算はあったが、大量リードと高松の好守にも支えられ、横井が悠々と投げ切り。時間切れ寸前の6回の攻撃では丸山〔左〕の二塁打から最後の打者と宣告された成岡〔右〕が適時打で締めるおまけもついて、14(15)対4の勝利となった。
シニア勢はもちろん、支えたヤング勢も全員が何かしら活躍しての大勝。藤本シニア監督にとってはこの上ないスタートとなった。もちろん、この結果自体は素晴らしく、自信を持っていいと思うが、ただ、これはあくまでも強化試合。このリズムと勢いを来季のリーグ戦につなげていくことができなければ意味がない。
ヤング勢にも助けてもらいながら、最終的にはシニア勢のみでもこの流れとリズムでゲームを進められるようにしていくことが、これからの課題だと言えよう。
文責【5】
【今週のベストショット by Tsucchy】
2024.11.30
11月30日 エースハンターズ戦 6-1
2024年11月30日(土)13:00~15:00
玉川野毛町公園(ホーム)
第39戦《フリーマッチ》
【南海ハーツ vs エースハンターズ】
A 100 000 0 1
H 400 110 3x 6(9)
投:鈴木〔勝〕-小西-矢野
1 (中)久原【24】
2 (右)高松【49】
3 (二)小西【29】
4 (一)筒井【18】
5 (三)矢野【32】
6 (捕)小林【61】
7 (指)横井【 6 】
8 (指)兵藤【23】
9 (左) 森 【 0 】
10(遊)成岡【11】
11(投)鈴木【助】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=鈴木(先発で4回1失点の2勝目! 最終回に初安打、満塁走者一掃のタイムリー二塁打!)
殊勲賞=小西(初回に逆転2点タイムリー二塁打! リリーフでも2回を0封)
敢闘賞=森(打撃好調維持、センターとライトヘマルチ安打&積極走塁)
敢闘賞=成岡(鋭く振り抜き、レフトへタイムリー)
技能賞=高松(しぶとい打撃で内野安打2本&一塁からホームイン)
技能賞=矢野(レフトへのヒットでチャンスメイク&最終回無失点締め)
技能賞=久原(先頭打者安打で、2盗塁、1得点)
守備賞=筒井(ファーストでがっちり捕球&捕邪飛好捕)
守備賞=成岡(ショートで前進からランニングスロー)
守備賞=矢野(サードで2つのゴロを堅実に捌き、捕手でも貢献)
守備賞=小林(捕手として体で何度もボールを止め、好リード)
今季からGリーグに参戦している好敵手でもあるエースハンターズ戦。11人全員の力で勝利をもぎとった。
ハーツは初回の守り、鈴木投手〔中〕が先頭に死球を与えると、二盗を決められ無死二塁に。そこから内野ゴロ2本で先取点を献上した。
そんな嫌な流れを一掃するようにその裏、打線が奮起。1番・久原〔左〕がいきなり中前打を放つと高松〔中〕も内野安打で出塁。無死一、三塁の好機を作ると3番・小西〔右〕が左中間を破る二塁打。三走・久原に続き、一塁から高松も激走し、逆転に成功した。
勢いは止まらず、4番・筒井〔左〕の内野安打と盗塁で作った無死二、三塁の場面で矢野の三ゴロで加点。さらに2死三塁で7番・横井〔右〕が左前安打。この回、一挙4点を奪った。
試合を優位に進められるかと思えたが、楽な展開には当然ならず。2、3回は打者3人で打ち取られる苦しい中、鈴木投手が好投で相手に流れを渡さなかった。2回以降は制球、テンポも抜群。4回を投げ切り被安打0、5奪三振。リードする小林捕手も「速球だけでなく、チェンジアップ、カーブ、スライダーの制球が良かった」とうなるほどだった。三振以外は7つ内野ゴロに取った。鈴木選手は打撃でも躍動。7回に兵藤〔左〕、森〔中〕の連打、成岡の四球で作った無死満塁のチャンスで左翼へ走者一掃の二塁打をマークした〔右〕。
鈴木選手以外も投手陣は躍動。2番手で登板した小西〔左〕は2回無安打2奪三振の好救援を見せれば、矢野〔右〕も1回2奪三振と力強い投球を披露。緊張感のある試合展開の中、3投手による“ノーヒットワンラン”を成立させた。外野への打球も0。投手陣の層の厚さを示すことができた。
文責【0】
2024.11.23
11月23日 ラジカルズ戦 8-15
2024年11月23日(土)9:00~11:00
二子玉川区民運動施設D面(ビジター)
第38戦《ヤング強化試合》
【ラジカルズ vs 南海ハーツ】
H 3 0 0 5 8
R 11 1 1 2 15
投:小西〔負〕-鈴木-矢野
1 (投)小西【29】
2 (遊)矢野【32】
3 (中)土屋【13】
4 (三)池田(助っ人)
5 (二)兵藤【23】
6 (捕)筒井【18】
7 (一)高松【49】
8 (右)丸山【39】
9 (左)横井【 6 】
10(指)小林【61】
11(指)鈴木(助っ人)
★ハーツ表彰★
敢闘賞=高松(初回先制タイムリー)
敢闘賞=鈴木(遅刻で先発回避も好救援)
辻本賞=丸山(9時試合開始で8時過ぎ?にはグラウンド入り。姿勢が素晴らしい)
辻本賞=池田(声でチームを鼓舞)
強風吹きすさぶ河川敷グラウンドでのラジカルズ戦。若手強化試合として臨んだ一戦だったが、護岸工事の影響で一部メンバーの集合が遅れ、ハーツは、試合開始直前に、スターティングラインアップの変更を強いられることになった。
ハーツ先攻で始まったこの試合、相手投手の制球の乱れと敵失で1点を先制。続く二死満塁のチャンスに、久々参加のミスターハーツ、高松が変化球をうまくとらえて左前に運び〔中〕、さらに2点を加え、3対0。開始早々、ハーツがこの試合の主導権を握ったかに見えた。
ところが、急遽、先発を務めることになった、この試合の責任監督、小西〔中〕は、立ち上がりからボールにバラツキが目立ち、追い込んでからの決め球に苦しんだ。先頭を歩かせ、次打者は中堅ゴロで一死を奪ったものの、その後、2四球を与え、3安打を浴びて同点に追いつかれてしまう。さらに内野陣の失策、3四球、2本の適時打で、気が付けば11失点。長い長い1回の守りを終えた。
反撃に移りたいハーツ打線だったが、2回、3回ともに三者凡退に終わる。
2回裏の守り、小西のあとを受けたのは、先発予定だった鈴木選手。急ぎウォームアップでの登板となったが、2イニングを無四球、2失点にとどめ、打線の奮起に期待をつなぐ〔中〕。
4回の攻撃は、先頭の池田選手が内野安打で出塁。3四球と敵失で5点を返すが、その裏、鈴木から繋いだ矢野は、代わり端、バックの乱れからのピンチをしのぎ切れず、さらに点差を広げられてしまった(途中でビデオカメラの三脚が風で倒れてしまったため、以降の写真キャプチャーはできず)。
ゲームスコアは15対8だが、放った安打は、ハーツ2本(うち1本は内野安打)に対し、ラジカルズは10安打。うち6本は中堅方向と、ラジカルズの基本に忠実な打撃が目立った。また、ラジカルズの思い切った守りも目をひいた。中堅から右翼へ風が流れるなか、左翼手と中堅手は思い切った前進守備をとり、ハーツ守備陣では安打にしてしまいそうな打球を平凡な打球のごとく処理していた。この日のようなコンディションの場合には、守りにおいてアグレッシブな姿勢も必要だ。それが自然に出せるラジカルズと、リスクを恐れてふだん通りに固執してしまうハーツ。守りの面でも差を感じさせられた一戦だった。
試合内容は残念なものだったが、この試合の辻本賞を通じ、ハーツの野球を楽しむうえで大切なことを改めて確認する機会にもなった。集中力が削がれそうな展開にも、終始、チームを元気づけてくれた池田選手、十分なウォームアップの時間を見込んで毎回、試合に臨んでいる丸山。2人に敬意を表するのは当然だが、わが身に落とすことがさらに重要だと感じている。
文責【23】
【今週のベストショット by Tsucchy】
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