印鑑の用途

印鑑の重要性

 一般的に利用される様になったのは、明治6年10月1日で明治新政府が太政官布告を行なった際「本人が自書して実印を押すべし。自書の出来ない者は代筆させても良いが本人の実印を押すべし。」と定め、今日のように印章が市民権を得るようになりました。 現代社会は世界的に、電子商取引が一般的になってきましたが、契約書を交わしたり、銀行でお金を借りたり人生を左右するような大切なシーンには、昔と同様に、本人の意志で契約した証拠として「実印」が必ず必要になります。
 言い換えると、実印(役所へ届け出た印鑑のこと)と印鑑証明書があれば、何か事件があった時、あなたが知らない場所で勝手に実印と印鑑証明書が第3者に渡って、勝手に契約されたとしても、あなたが責任を負わなければいけません。 「なんて理不尽な!」と思われるでしょうが、裁判で勝つ見込みはなかなか難しいことです。
 印鑑をお買い求めに来られるお客様で、まれに「安ければなんでもいい」というかたがいらっしゃいますが、前述の怖さを知っていれば、「何でもいい」とは決して言えないと思います。 当店では、高ければ良い品・・・ ではなく、お客様にとって何がベストであるか、アドバイスさせて頂きます。

印鑑の用途は?

実印(じついん) 予め市区町村に登録がしてあり、印鑑証明書の受けられる 「はんこ」 を指します。登録出来る印鑑は一人一本のみとなっており、登録方法は住民登録をしてある市区町村役場または、出張所に登録する印鑑及び本人と確認出来る書類(免許証等)を持参し、備え付けの申請書に必要事項を記載して申請します。但し、登録は何でも良いという事はなく、地域によって条件は多少異なりますが、 ・ゴム印など変形しやすいもの ・印影が不鮮明なもの、文字の判読が困難なもの ・印影の直径が8mm未満もしくは25mm以上のものなどの印鑑では登録出来ません。また「三文判」といわれる既成印鑑も登録を断られる場合があります。この印鑑は自動車や電話の売買・担保の設定・不動産取引・遺産相続・法人の役員になる時・公正証書・保証人になる時など重要な書類に押印するものですので、印鑑の管理には十分注意して下さい。印面サイズとして男性は15~18mm・女性は13.5~15mmが一般的です。

札幌市印鑑登録について ■石狩市印鑑登録について ■小樽市印鑑登録について
銀行印(ぎんこういん) 銀行に新規口座開設の際に届出を行なう印鑑を指します。口座開設に関しては、登録する印鑑及び本人と確認出来る書類(免許証等)を持参し、手続きを行ないます。この印鑑と預金通帳で預金額の引き出し等出来てしまうので、印鑑と通帳を別に保管するよう促す銀行も数多くあります。
認印(みとめいん) 日頃、最も押印するのが認印で実印の様な規制は特別ありません。
一般的に「実印=重要な印鑑」「認印=安易な印鑑」のイメージが多い様ですが、本人が押印した事が証明されれば、法律上実印と同等の効力を持ちます。ですから、「たかが認印」ではなく、実印同様管理に十分な注意が必要です。

印鑑に使う書体は?

印相体(いんそうたい)

印相体は、円に文字の線が伸びていってるかたちです。印鑑を自分自身に考え、文字の線を伸ばしていくと、四方八方に広がるので、どの世界でも通用する と 言われています。風水や家相と同じようなものです。 主に実印で使用します。

篆書体(てんしょたい)

紀元前、中国泰代に始皇帝が字体の統一を促すために作られた書体で、印相体よりも歴史が古い書体です。印鑑では四角枠に収まるように彫刻します。 四方八方に広がる印相体ももともとはテン書体から生まれたものです。 こちらは主に会社用の実印・銀行印・認印に使用します。

古印体(こいんたい)

奈良・平安時代頃に日本で作られた文字で、平安時代の大和古印の伝授を受け継いだ日本独自の文字です。文字も読みやすいので認印に多く使用されています。

楷書体(かいしょたい)

すっきりとした書体は、認印に使いやすいです。

行書体(ぎょうしょたい)

筆書き風の書体です。 普通の認印より個性を強調したいかたにオススメの書体です。

表示:PC