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2014.09.22
『プロミスト・ランド」 観ました。
http://www.promised-land.jp
何が正しくて何が誤っているのだろうか。その境界線を曖昧にしながら、我々の眼前に投げかける。
オイルシェールの開発会社のエージェントがマット・デイモン。彼の仕事は順調に進むが、「お約束」の集会に切れ者の教授が登場し、様相は一変する。
なるほど、種明かしをしてしまうと、アテネの環境団体の男は要するにグローバル社のスパイで、この教授を中心に反対派がまとまるよりも、グローバル社の思うがままに使える彼を中心に反対派を組織してしまった方がいい。最後には「金」で釣れるという傲慢な目算もグローバル社にはあるのだ。
こうした巨大なアメリカの暗部を、すかさずエグってくる辺りがヴァン・サントという気がする。脚本がよくできてるな、さすがマット・デイモン。
僕らが子どものころは、40歳を越えた男など分別がついてしっかりしたものだと思っていたが、いざ自分がなってみたらそんなこと全然ないもんね(笑)。マット・デイモン演じるスティーブもまさにそういう男。それが40歳という遅れてきた青年のリアリティなのかな。
アメリカのオイルシェール開発の状況をそのまま日本の原発行政に当てはめるわけにはいかないけれど、天然ガスの生産が今後増大する陰にはこうした環境に与える強い負荷があることを、常に我々は意識しておかなければならないのだな。
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- こういうのは仕方ないのかな。