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月別アーカイブ
2014.05.28
さらに今日の授業
授業で最後列の隅っこに座ってる、ちょっと大人しい感じの子がいた。こちらの授業進行がちょっと早いともう付いてこれない。授業にはスピード感も大切だから、ある程度のテンポの早さは仕方ないとは思うんだが、でもその子の理解を超えていたら、全然意味ないよね。少なくとも初めて触れるような部分においては、しっかり足を落ち着けて、テンポを落とした説明をしてみないといけないな。最も不器用な子に合わせるぐらいでちょうどいいんじゃないかな。
2014.05.28
今日の授業
水曜日の校舎は2年ぶり。でも相変わらずチューターさんの仕事ぶりはいいし、すごく仕事しやすい。生徒の雰囲気もよく、いい感じに笑いが出る。「南米くん」と「アフリカ大陸」は解禁したが、予想通りのウケ方(スベリ方・笑)
2014.05.02
里山
2014年度地理B追試験で興味深いのがこの問題。以前に紹介した「アメリカ合衆国では新規の原発は建設されていない」というトピックに関連した問題と同じ大問に含まれる。実はセンター地理では新エネルギーとして植物性バイオマスがしばしば取り上げられていて、とくに木屑などの木材資源が注目されている。
実は最近いくつかリンクで紹介したコンパクトシティについての話題はセンター地理では完全に無視されている。都市構造を論じる際には非常に重要な話題であり、私大地理の問題などではしばしば取り上げられているにも関わらず。
それに対して、こうした「里山」の重要性といった話題はセンター地理のトレンドの一つとなっている。人口を集積させ効率の良い国家を形成するべきなのか、それとも過疎地域を見捨てずに林業(バイオマスとしての)復興を図るのか、これも判断しかねるのだが、センター地理の思考においては方向性ははっきりしているように思える。
ちなみに正解は③で、「トウモロコシ」ではなく「サトウキビ」なのです。ブラジルのこの取組み(バイオマスカーとかね)もセンター頻出!
2014.05.02
センター地理における原発問題
センター地理Bの思考の中に反原発が含まれているのはかつてからのトレンドである。この問題についても正解(誤文)は①であり、つまり将来的にヨーロッパでは原発は縮小の方向にあるというトピックが問われている。
北欧諸国が最も恐れるのは火力発電に起因する酸性雨がもたらす森林消失(林業に経済が依存しているのだ)であり、安定陸塊で地震の発生しないスウェーデン やフィンランドではむしろ原子力の利用は非難されるべきではないとも思う。しかし、フクシマ以前の2004年の段階ですでにこうした問題が問われているこ とは、センター地理の研究を生業としている人間として考慮すべき事例である。
ボクなど最近は感覚がにぶってしまて、原発の是非は全然わからないのだが、現に福島の人々は故郷を追われ、帰ることがない。ぶっちゃけ愛郷心のかけらもな いたつじんですら浜岡が事故を起こして静岡が封鎖されたらどうなるんだっていう恐怖はある。自分を育んだ土地を愛し、そこでの生活や人間関係、家族が全て だった人々にとって「故郷を失う」ということの非情さや絶望がいかほどのものか、正直想像の範疇を超えている。どうしたら福島の人に故郷を返してあげるこ とができるんだ?