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2019.05.19
【訳詞】『Deep purple』
◆『Deep purple』(1939年)
作詞:Mitchell Parish
作曲:Peter DeRose
’34年ピーター・ドロウズがピアノ曲として作曲、一年後にオーケストラ用に編曲され、知られるようになった。
’39年にミッチェル・パリッシュが作詞してヒット。ラリー・クリントン楽団とビィ・ウェインの歌のヴィクター盤、ビング・クロスビーのデッカ盤がベストセラーになった。’63年ニノ・テンポとエイプリル・スティーヴンスのリヴァイバル盤がグラミー賞を受賞。
野球のベーブ・ルースが大好きな曲だったそうで、晩年は誕生日に必ずドロウズを招いてこの曲を歌ってもらったそう。〈参考:『ジャズ詩大全9』/村尾陸男著)。
★私がエラ・フィッツジェラルドのCDの中で好きな一枚の中の、好きな一曲です。
軽快な"cheek to cheek"の後に、フッと雰囲気が変わって”夜のとばりが降りていくような”一曲です。
エラの低くて上品が声がひろがっていく感じがとっても素敵だなぁと思うのです。
<Verse>
夕日が丘の向こうに低く沈んでいく
私はかつてあなたを愛し今でも愛している
たそがれどきになれば
何年もの時をこえあなたは私の前にあらわれ
あの頃の愛のときめきを連れてくる
<Chorus>
眠たそうな庭の垣根に
深い紫色のとばりが降りて
星が空に瞬きはじめるとき
ぼんやりとした思い出の中から
あなたは私のもとに戻ってくる
ためいきまじりで私の名前をささやきながら
夜のしじまのなか
もう一度私はあなたをしっかりと抱きしめる
あなたが去っていっても
愛は月の輝きと共に生き続ける
私の心臓の鼓動が続く限り
いとしい人、
私たちはいつでも会えるだろう
この深い紫色をした夢の中で