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2018.05.20
【ヒト聴き惚れ】『(They Long to Be)Close To You(遥かなる影)』/The Carpenters
【ヒト聴き惚れとは】:一目惚れのように聴いた瞬間にとても心を揺さぶられたり、印象に残ること。
また、聴いたときはそう思わなくてもずっと耳に残ってたりすること。
そのように自分が感じた曲をご紹介したいと思います。
『(They Long to Be)Close To You(遥かなる影)』/The Carpenters
夜の地下鉄の終電を逃して、タクシーで帰るとき。
すすきのから大通TSUTAYAまで歩くと、たいていそこに”いつもの”タクシーが停まって。
運賃は他よりちょっと安い。
運転手さんはなんか折り目の正しいようなパリッとして、すごい無口な男性。
年の頃は50~60代くらい。タバコは吸わなさそう(タバコ臭くないから)。
乗るといつも車内に流れているのは夜中の洋楽FM。
2、3回くらい乗ったら、もう顔と帰り道のルートを覚えていてくれました。
その中であるとき流れてたFMでは『バート・バカラック特集』で、
有名な一曲『Close to you』が流れていました。
”この光景だったら同じカーベンターズでも、『Rainydays And Mondays』の方だよな~”って、
何年たった今でも不思議に思うのですが。
その日は多分雨っぽくて、
タクシーの窓が曇ってて雨粒がたくさんくっついていて。
なんとなく気持ちも景色もぼや~んとしてたんですよね
私も必要なこと以外しゃべりたくないし、
運転手さんもしゃべらないから、
タクシー内はラジオから流れる音楽とウィンカーの音だけ。
一度だけ、その人とちゃんとした会話したことがあって。
ラジオから流れてきた音楽が”The Four Freshmen”だったとき。
すごいかっこよくて、運転手さんに思わず「コレ、かっこいいですね」って話しかけたら、
「ボクも、好きです。」
って、ひとこと言ったのがなんか印象的でした。
今も同じ場所でお客を待っているのか、
そもそも今でも運転手さんをやっているのかわかりませんが、
強烈じゃないのにずっと印象に残っています。