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2016.09.26

【訳詞】『All Of Me』

◆『All Of Me』(1931年)
 作曲:Seymour Simons
    作詞:Gerald Marks

1931年発表。最初に歌った人はユダヤ系女優・歌手のベル・ベイカーがデトロイトのフィッシャー劇場にて。
38歳で夫を亡くしたばかりの彼女は、歌詞に自分の境遇を重ねて、歌いながら舞台の上で泣き崩れたそう。
初めての録音は、”アメリカの歌の恋人””トーチソング(失恋歌)の女王”と呼ばれたルーズ・エティング。
’32年、人気女優ジョーン・ベネット主演の映画『Careless Lady』に挿入された。同じ年、ルイ・アームストロングが歌い大ヒット。
’52年、映画『ダニー・ウィルソン物語』でフランク・シナトラが劇中で歌い、再び注目される。

  
★ジャズに限らず、様々なジャンルで歌われている曲。
涙、涙、涙、鼻水、「い゛がないで~」みたいな感じで、とサイコーにかっこ悪く重い女でやってみたいw
しっとり涙と悲しみをにじませてオトナな女性に歌ってもらいたいなあと思います。
ジョージ・ベンソンのゴキゲン!な感じが好きです。

 <Verse>

あなたは私からキスと愛を奪っていった
あなたは私に愛することを教えてくれた

私はまるで一方通行の愛の燃えカスみたいじゃない

あなたが私から奪っていったものすべて
わたしは喜んで差し上げたわ

だからもう
私にはなんにも残っていないの

<Chorus>

私のすべて
どうして私のすべてを奪ってくれないの?
あなたがいなくちゃダメなのよ!

この唇を奪って!もういらないから
この必要ない腕ももっていってよ!

あなたが私の前からいなくなって
涙を流して大声で泣いたわ

あなたなしで私はどうしたらいいの?
私の心の一部を奪っていったまま

だったらどうして
私のすべてを奪ってくれないの?

★Verse(ヴァース)・・・歌の前置き、前口上、導入部分。
★Chorus(コーラス)・・・Verseに対して、歌の部分。本題。

※訳詞について・・・スタンダードの歌詞を意訳しています。その為、訳詞の表現と原詩が異なる場合があります。より詩的な表現、まとまりを考慮したため、ご了承ください。 
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