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2016.09.24

【映画は歌う】『キャデラック・レコード~音楽でアメリカを変えた人々の物語~』(2008年アメリカ)

『キャデラック・レコード~音楽でアメリカを変えた人々の物語~』
(2008年アメリカ)

監督:ダーネル・マーティン
製作:アンドリュー・ラック、ソフィア・ソンダーヴァン
製作総指揮:ビヨンセ・ノウルズ、マーク・レヴィン
脚本:ダーネル・マーティン

◆ストーリー◆
50年代から60年代に活動し、のちの音楽シーンに多大な影響を与えたシカゴの伝説的ブルース・レーベル“チェス・レコード”の盛衰を描く実録アメリカ音楽史ドラマ。ポーランド系移民のユダヤ人レナード・チェスが、当時はまだレイス・ミュージックと呼ばれ差別されていた黒人音楽に目を付け、商才を発揮して彼らを音楽シーンのメインストリームへと押し上げていくさまを、マディ・ウォーターズ、チャック・ベリー、エタ・ジェイムズら所属アーティストたちとの交流を軸に描き出す。(『allcinema』映画解説より

キャスト◆
レナード・チェス:エイドリアン・ブロディ

マディ・ウォーターズ:ジェフリー・ライト
エタ・ジェームズ:ビヨンセ・ノウルズ
リトル・ウォルター:コロンバス・ショート
チャック・ベリー:モス・デフ
ウィリー・ディクソン:セドリック・ジ・エンターテイナー
ハウリン・ウルフ:イーモン・ウォーカー
※日本語公式サイトはコチラ!⇒http://bd-dvd.sonypictures.jp/cadillac-record/

”悲しみに自分を乗っ取られるな。
  マディはそれを歌に託して心から追い出す。
   リトルは常に持ち歩き、酒と麻薬に食わしている。
    忘れなきゃ。”

このセリフは、エタ・ジェームズ(ビヨンセ)にチェス(エイドリアン・ブロディ)が言った言葉。

エタ・ジェームズは白人と黒人の混血。
有名になって実の父親と再会することを夢見ていた。
この時代、黒人と白人が同じレストランで食事することができなかった。
チェスは、レストランをまるごと買い取り、エタを白人である実の父親に会わせた。
が、父親は彼女との再会を喜んでいなかったばかりか、
彼女の母親は売春婦であった事実を伝え、去っていく。
残された彼女は激しく傷つきヤケになるが、そんな彼女にチェスは上記の言葉をかけた。

”ブルースとは不条理だ。”
何度もマディ・ウォータースからこの言葉が出てきます。
黒人ミュージシャンのそれぞれに人種差別による”不条理”が横たわっていて、
白人のチェスは人種差別の壁に挑み、黒人音楽を世の中に広め、彼らを成功に導いていきます。
白人チェスと黒人ミュージシャンたちの溝は埋まらなかったけど、
それを超えた気持ちは伝わっていたのではないかな?と思います。

ビヨンセの歌声は素晴らしい!
ビヨンセ。
あんまり歌を聴いたことがなかったのですが、素晴らしいなと思いました。
『At Last』甘い恋の歌ですが、好きになりました。
でも、劇中でのその心境はなんともいえない。。。


私のPCの中に入っているのはこの一枚ですが、
『At Last』やジャズのスタンダードナンバーが収録されています。
ちなみにエタ・ジェームズはこんな人。

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