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2016.09.17

好きな”香り”のエピソード。

香水の”匂い”を意識したのは、学生のとき。
それも本からの情報でした。

”香り”にまつわる記憶というのは強いようです。
どこかで懐かしい香りがしたとき、
ふっと以前のことを思い出したりします。

女性はその傾向が特に強いみたいです。
香りで浮気がバレることもあるようなので、
男性諸君はお気を付けをw

今日、中央図書館へ行ってきました。


学生時代に読んだ好きな本を一冊借りてきました。

『放課後の音符(キーノート)』(山田詠美著)っていう短編小説のタイトルです。
音のキーノート(主音、主調音)と、香りのキーノート(香調)を掛けてるのかな?って気がします。

そのなかのエピソードの一つ。
幼馴染だった男の子と女の子が”結ばれたとき(※「新婚さん、いらっしゃい」的な意味合いでw)”。
抱き合っていた木の床に女の子がつけていた香水の残り香がついていて、
男の子が、「床もこの匂いがする。おまえが帰ったら、どうしよう。ひとりで、こんな気分になるのって耐えられねえよ。」
と言います。
彼女がつけていたのは、JEAN PATOU(ジャンパトゥ)の1000(ミル)という香水。
離婚して出て行った母親がつけていたもので、父親から送られたものでした。

『世界でいちばん高い香水』として有名だったようです。
ミルはフランス語。
”MILLE=1000”の意味。1000人の女性がいれば1000通りの魅力を引き出すように香る。
また、1000 (ミル)の香りをまとうと、アラビアンナイト(千夜一夜物語)のように様々な物語が生まれる。
などの意味が名前に込められているそうです。


この本を読んで香水に興味を持った人、ミルを身に着けたいと思った人、いるんじゃないかな?と思います。
私もミル!
・・・とまではいきませんが、
”香りも舞台装置の一つ”と言う美輪明宏さんの考えが好きで、こっそり身に着けるようにしています。
とはいえ、レストランなどのライブでは控えるなど場所を考えてはいますが。

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