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2016.09.10
【訳詞】『Misty』
◆『Misty』(1954年or1955年)
作詞:Johnny Burke
作曲:Eroll Garner
ジャズピアニスト、エロール・ガーナー作曲。
ニューヨークからシカゴへ行く途中の飛行機の中、窓の外の霧?雲海?を眺めながら思いついた曲。
譜面が書けないガーナーは、メロディーを忘れまいと頭の中で反芻しながら飛行機の中で過ごしていた。そして、シカゴ空港についた途端、ホテルへタクシーで直行。ホテルのピアノでメロディーを弾き、借りてきたテープレコーダーに録音。このエピソードと曲を聴いたガーナーの友人がタイトルを『Misty』とつけた。「霧のようにぼんやりした曲だ」という印象からそんなタイトルになったそう。
その後、ジョニー・バークによって歌詞がつけられる。
1959年、ジョニー・マティスの歌唱でポピュラーソングとしてヒットした。
★私の母方が酪農家で、いろんな動物、野良がうろついているところでした。
野良猫の子供が木に登ってずっと降りてこなかった思い出があり、あの時の猫は一体どうしたんだろうと思うことがあります。
私の実家のある北海道の東は霧が多い場所で、夏でも朝ストーブをつけることがあるくらい寒いことがあります。あの霧は名物にもなるくらいですが(向こうの方言?で霧のことを「ガス」と言います)、あの霧の濃さは、なんとなく心にも侵入してきて不安な気分にさせることもあるかも。
ねぇ、わたしを見て
木の上に登ってしまった無力な仔猫のよう
雲にしがみついているような気分だわ
なんでかわからないけど
あなたの手が私に触れるだけで涙が出そう
あなたが歩いてくると
たくさんのヴァイオリンの調べが聴こえるの
”ハロー”ってあなたが私に語りかけるような
あなたが私のそばにいるだけでふわふわした気持ちになるの
ねぇ私をもてあそんでるの?
あなたは私がどんなに途方にくれているか気づきもしない
それでも私はあなたにしがみついてしまう
私はひとりぼっち
このおとぎの国をさまよっている
この右足、
左足、
手袋の手、
それさえも見えない
あなたを愛しすぎて
何も見えない