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2016.09.01

【訳詞】Born To Be Blue(ブルーに生まれついて)

◆『Born To Be Blue(ブルーに生まれついて)』(1946or1947年)
   
作詞/作曲 Mel Torme、Robert Wells

メル・トーメ、ロバート・ウェルズが19歳の頃の共作。

歌詞中の"live in clover"は「裕福に、安逸のうちに生きる」、「ぜいたくにのんびり暮らす」という意味の成句。
空や海の青さ、顔が青ざめるなどの表現は日本語も英語も『青=blue』を使うが、
信号や青葉は英語では『green』。ちなみに日本語でいう「青二才」も英語では『green』を使うそう!

★戦後貧しい人々が多かった為、このような曲が生まれたというエピソードをどこかで読んだ気がしたのですが、未だ探せず。
クローバー、お月様が裕福とか富の象徴なら、貧しく惨めったらしい歌詞の解釈もいいかな?なんて思っています。
村上春樹さんもこの曲の訳を著書『村上ソングス』で紹介しています。
この曲のヒト聴き惚れエピソードはコチラ

 クローバーに囲まれて暮らす人たちがいる
彼らは選ばれた人たち
クローバーの緑色はどんな色
私は一度も見たことがないの
だってブルーに生まれついたから

空に浮かぶお月様
見てごらんよ、と彼らは言うけれど
お月様の黄色はどんな色
私には見られない
だってブルーに生まれついたから

私があなたと出会ったとき
世界は光輝いていた
あなたが去ってしまって帳は降りた
声を上げて笑いたいのに
可笑しいことなんてありゃしない
今私がいるこの世界は色あせたパステル

でも私は彼らより幸せよ
あなたを愛する喜び
独りでいること以上の孤独を味わったんだもの
そう、私はブルーに生まれついたの

※訳詞について・・・スタンダードの歌詞を意訳しています。その為、訳詞の表現と原詩が異なる場合があります。より詩的な表現、まとまりを考慮したため、ご了承ください。
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