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2020.02.28

インドネシア、絵本、そして、これからのガドガド

「インドネシア、絵本、そして、これからのガドガド・・・」
(ガドガド:日本の絵本翻訳グループ)

...

先にご報告したとおり昨夏約10年ぶりにジャカルタをゆっくり訪問し、現地の絵本事情を見る機会を得ました。現地で見て感じたこと、そして私たちガドガドの活動のこれからについて考えさせられた様々なことの一端を、以下ご報告します。

●政府の取組み
インドネシア政府は近年、読書推進に積極的に取り組んでおり、以前は古くて誰も寄り付かなかった(?)国立図書館(Perpusnas)も、最近、地上27階建て「世界一高層の図書館」と謳われるほど立派にリノベーションされました。館内のあちこちに読書推進スローガンが貼られ、政府要人・著名人のビデオメッセージが流され、国全体の熱心な取り組みを感じました。実際、高校生や若者の来訪者も多く見られ、市民の読書への関心の高まりも感じられました。

 絵本フロアも広く、子どもたちが寝転んだり椅子に座ったりして、自由に読書できるような雰囲気のデザイン。ただ、科学モノ、歴史モノ、物語、民話、世界の童話、様々な分野の本はあるものの偏りがあるし、蔵書数自体もそれほど多いわけではない。開架以外にも閉架所蔵があるのか?蔵書を選ぶ基準は何か?等々、素朴な疑問が残りました(今後調べることが私の宿題・・)。

●本屋(グラメディア)
10年前と比べると質の良い絵本がたくさん並んでいてビックリ!科学モノが人気なのか?シリーズで出ていたり図鑑のようなものも多かったです。物語モノでは圧倒的に民話シリーズが多く、人気の高さが伺えました。

 ただ、世界で一般的に読まれている童話(例えばグリムやアンデルセン、欧米の良く知られたお話など)はあまり見かけませんでした。また、時代を超えて長く読み継がれている本(例えば日本で言うと「ぐりとぐら」のような)があるかというと、そういう感じでもないような。新刊コーナーには魅力的な本が多く並んでいましたが、果たして1年後、5年後、10年後に同じ本があるかというと甚だ疑問。実情は分かりませんが、ほとんどの本が増版されず初版のみで終わってしまうのではないでしょうか。増版に到る要件は、当然のことながら「たくさんの人がその本を購入すること」。良い本が出版されても購入者・読者がいない→増版されない→良い本が廃れる、の悪循環。増版には読書習慣の定着が不可欠なのです。公共図書館の設置や、本を購入しやすい価格設定にすることなどで、まず子どもたちが本に触れる機会を増やすことが読書環境向上の第一歩と改めて考えさせられました。

●そして私たちガドガドの新たな課題・・・
J2ジャカルタの読書活動にも参加し、ガドガド作成の翻訳絵本がどのようにインドネシアの子どもたちに読まれているのかも実際見てきました。私自身、「この本は日本でも長く愛されてきた本。インドネシアの子どもたちにも絶対喜んでもらえるに違いない」と心弾ませ多くの本を手掛けてきました。しかし実際の子どもたちの反応は・・・・自分が想像していたものとはかなり違ったのです。
子どもたちがまず手に取るのは、現地出版の本。なかなか翻訳絵本は手に取って読んでもらえてないのです。「どうして?私たちの翻訳絵本は、絵も内容もとっても良いものなのに!」。・・・でも考えてみれば当たり前です。絵も内容も、インドネシアの子たちにとっては普段馴染みが無いものなのですから。(そして、昔とは違い現地出版の良い絵本も増えています。そんな中でシールを貼り付けた手作り翻訳絵本・・・「なんだこれ?」子どもにとってもなんだかちょっと不思議ですよね・・・。)普段見慣れているものの方が手に取りやすく、興味を持つに決まっています。逆のことを想像したらどうでしょう?日本の子どもたちが、たくさんある本の中からあえてガルーダやジャワの王様の本を選ぶでしょうか?桃太郎や一寸法師、鬼などはインドネシアの子どもたちにとっては、かなり異質で難解な存在であるはずなのです(もちろん、ガドガドは日本の昔話ばかりを送っているわけではありませんが・・)。内容だけでなく絵のタッチも、比較的色鮮やかではっきりしたタッチのものが好んで読まれている印象でした。私たちが良いと思うものを、インドネシアの人々が同じように良いと思うわけではないのです。そんなことは分かり切っていても、現地の状況を見ずに活動を続けていると、現地の好みや需要を忘れ独善的になってきてしまうこともあり、その点気を付けなくてはいけないと思いました。

 インドネシアの絵本出版事情は飛躍的に改善しているとは言え、日本に比べるとまだまだ発展の余地があることは確かです。日本の優れた絵本を紹介していく意義は依然あり、ガドガドの活動も変わらず意味がある大切なものです。しかしながら、「インドネシアの子どもたちに喜んでもらえる本を送りたい」という、活動を始めるきっかけとなった初心を忘れずに、常に変わりゆく現地の事情を念頭に置いて絶えず工夫し、試行錯誤しながら活動を続けていくことが大切なのではないかと、深く考えさせられた旅となりました。(以上、宮崎の私感でした)。

 

2019.11.14

絵本新規寄贈先開拓の旅

 《 J2netジャパン絵本翻訳活動グループ

「gado-gado 」絵本新規寄贈先開拓の旅》

 「翻訳絵本の寄贈先をもっと増やすことはできないだろうか」。この数年、gado-gado(J2netジャパンの絵本翻訳活動グループ)では、長い活動の間にメンバーが翻訳してきた絵本が増えるにつれ、もっと多くのインドネシアの子ども達に翻訳絵本を読んでもらいたいという思いを強めてきました。そこでこの夏、絵本新規寄贈先を開拓すべく、メンバー数名でジャカルタを訪問しました。

 事前に寄贈先候補として情報収集・コンタクトを取っていた、TBA Cerahという北ジャカルタ・チリンチン地区にあるTBM(Taman Bacaan Masyarakat:地域の公共図書スペース)を訪問。周辺住民の多くはスカベンジャー(pemulung)として働いている、海岸にほど近い低所得地域にあります。TBA Cerahを運営しているシャリフ氏は、自宅の一部を図書スペースとして開放する他、バイク移動文庫を毎日異なる周辺小学校を休み時間にあわせ訪問させています。             

 私たちも、バイク移動文庫と一緒に小学校を訪問させてもらいました。休み時間になると、子どもたちは一斉に校庭に出て文庫の周りに駆け寄り、それぞれ好きな本を手にとって読み始めます。集中して黙々と読む子、お友達と一緒に声を上げながら読む子、それぞれでしたが、みんな移動文庫の訪問を心待ちにしている様子です。どこの国でも、子ども達は絵本が大好き。目を輝かせて読む姿がとても愛おしく感じられました。また、学校側のご厚意で、持参していた「はらぺこあおむし」を子ども達の前で読み聞かせしてきました。みんな真剣に聞いてくれ、最後のページは想像できたのか、「Menjadi Kupu-kupu!(ちょうちょになる!)」と掛け声をかけてくれた子もいました。

 TBA Cerahが熱心に読書活動に取り組んでいる現場を実際に見て、またシャリフ氏と協議した結果、今後まとまった冊数の翻訳絵本をgado-gadoから寄贈することで合意しました。今後、より良い関係を構築できるよう双方で努力を重ね、子どもたちにとって良い読書機会を提供することができたらと願っています。

2019.11.06

グローバルフェスタジャパン 2019

 グローバルフェスタジャパン2019@お台場

 まだまだ暑さの残る 9 月 28-29 日、J2net は今年も国際協力イベント「グローバルフェスタ」 に参加しました。今年 3 月に本帰国した私にとっては初参加で、今まで聞いていた印象を上回 り、家族で楽しめる時間となりました。 

 到着して一番の驚きは、参加団体の多さ。日本でこ んなにも多くの国に関わる様々な活動が行われているのだと、改めて実感しました。主催者発表によると、 2 日間の来場者は 183,742 人!!大学の文化祭のような 雰囲気も感じられ、美味しそうなものも多く、呼び込 みの声掛けに全部応えていたら回り切れないと焦ってしまう程でした。

 J2net ブースでは、J2 じゃかるた「Zakka Pelangi(雑貨プランギ)」監修のフェアトレード製品を初め、膨大な商品が溢れていました。多くの方からの寄付があったと聞き、ここに集まった メンバー以外からの思いをたくさん感じることができました。

 お昼には、20 周年記念誌“J2net 20 年のあゆみ(HP 参照)”を基に「活動報告」を行いました。15 名の方にご参 加いただき、同時通訳に Lilis さんも駆けつけてください ました。J2 じゃぱんメンバーから「勉強になりました」 という言葉もこぼれ、J2net の行う活動が多岐にわたる ことを感じてもらえたように思います。

 「絵本貼り付けワークショップ」も 20 名に参加いただき、ブースでの貼り付けを合わせると、 延べ 100 名で 20 冊の絵本を完成させることができました。今年は、J2 じゃかるた「くりりん文 庫」への取材の一環で、NHK ラジオ国際放送(インドネシア語版)の訪問もありました。メイ ンステージのテツ and トモを楽しんでいた娘は、あとで J2net ブースにて貼り付けを体験。J2 じゃかるた人形劇「Tim Cerita」の活動で親しんだ“ぐりとぐ ら”の本なので、娘も真剣です!考えてみれば、絵本を選んだ 人がいて、その本を楽しんだ人がいて、この本を J2じゃぱん 絵本翻訳「gado-gado」へ託した人がいて、インドネシア語へ 訳した人、訳のチェックをしたインドネシア人、訳をシールに する、シールを貼る、本を完成させて、インドネシアへ送って ...と、この活動にはどれ程多くの人の思いがつまっているのでしょう!

 日本でも、インドネシアの方に助けてもらい、ジャカルタの 活動も身近に感じられ、いつまでもご縁がつながります。来年はオリンピック year のグローバルフェスタ!楽しみです!!

2019.10.01

グローバルフェスタジャパン 2019

 グローバルフェスタ 2019‼︎

2日間 お天気にも恵まれ⁉︎ 恵まれ過ぎ‼︎ ☀️
無事に終わりました‼︎🤲

販売メンバーは10月を目前にしたこの時期に...
しっかりと日焼けで真っ赤に⁉︎🥵

20周年という節目のグローバルフェスタ‼︎
たくさんのメンバーが集結⁉︎
賑やかなテントとなりました‼︎
他のテントの方たちとも直ぐにお友達に❣️
皆さん 優しくて楽しい方々ばかりです‼︎🤗

日本に住むインドネシアの方や、
青年海外協力隊でロンボックへ行くお兄さんなどなど、
たくさんの方々が来てくださいました‼︎

ご来場の皆様 ありがとうございました‼︎🙇‍♀️😃

終了間際 雨も降っていないのに、虹が🌈⁉︎
最後は一本締めで締めました‼︎👏

皆さま お疲れ様でした‼︎🙇‍♀️😊
また来年もお会いしましょう❣️

2018.08.02

インドネシア料理教室開催しました!

 日本の皆様に、インドネシアを知ってもらいたいと始めたお教室も、

6年目・17回目を迎えました ✨この活動を通し、たくさんの方々と繋がることができています。

 イベントへ足を運んでくださる方、フェアトレードに協力してくださる方、国際理解へ資料を提供してくださる方、

絵本作家さんを紹介してくださる方、会員になってくださる方 等々。

(今回はナシクニンが中心のメニューです。お祝いのご飯です。)

 国際協力の和が広がっているいくことが、本当に嬉しいです。

地味にこつこつと、J2net らしいでしょ?いつも、ご参加いただき、ありがとうございます ❤️   

 美味しくて、楽しくて、 インドネシア子ども達の未来に繋がる活動を今後ともよろしくお願いいたします 。

(←ご飯の形はギュって三角形に形作ります。)

 お料理教室は、参加者12人とスタッフ-J2のメンバー-5人くらいと、インドネシア人の先生です。

J2の活動は、日本人と結婚して日本に住むインドネシア夫人です。

翻訳をするインドネシア語講座も、講師の先生も同様の在日インドネシア人の方々です。

2017.12.28

ブンクル・ワサビ日本語学校からのお便り

 初めまして。

インドネシア・ブンクル州を拠点とするワサビ日本語学校の校長を務めるJumadi Yhoggy「ジュマディ・ヨギ」と申します。

 この度、私の故郷でもある、インドネシア・ブンクル州に目を向けてくださり、ご支援をきめていただいたJ2Netの皆様に心より感謝の気持ちを述べたいと思います。

  私自身についてお話しますと、2011年に来日し、2014年に大阪大学文学研究科の博士前期課程を修了した後、地元のブンクル州に戻り、得られた経験や日本語能力を活かしたく、2015年に日本語学校を設立に至りました。

J2Netのメンバーの山内加寿子さんとは2015年にジャカルタ支店の「紀伊国屋書店」で出会ったのが最初でした。

  ワサビ日本語学校はブンクル州の人々、特に若者たちに日本語を学べる場と共に、日本文化を発信する場所になってほしいという希望で作られました。

ブンクル州はインドネシアの中でもどちらかというと遅れている地域で、先進国の日本から色んなことを学ぶべく、ワサビ日本語学校はここ2年に日本の文化を広める目的で、日本関係のイベントを行ってきました。

2016年の「ラマダン祭り」はその一つです。

 「ラマダン祭り」はイスラム教のラマダン月に日本料理及び日本の文化、折り紙やけん玉など、を紹介しながら、一般の人を招いて恵まれない子供たちと一緒に断食明けをし、物質を支援しようというテーマで行われたイベントです。

そこで地域への貢献の一つとして、ワサビ日本語学校の近くにある孤児院の子供たちを招くことにしたのが、ワサビ日本語学校とこの度J2Netの皆様が決めていただいたブミ・ヌサンタラ孤児院との最初の関わりでした。

ラマダン祭りに、孤児院の子供たちは興味津々でイベントに参加してくれました。

けん玉の大会や習字の大会に、楽しく挑んでくれたことを見て、私は、感心し、やりがいを感じました。

 「ラマダン祭り」はワサビ日本語学校内で行われていて小さい規模のイベントです。

今年2017年のラマダン月にも開催したかったのですが、より大きな規模のイベントを作りたく、モールのホールを一日借り、「ラフレシア祭り」というブンクル州で初めての日本祭りを開催する計画が先に立ちましたので、余裕

がなく、「ラマダン祭り」を開催することができませんでした。

孤児院の子供たちには「ラフレシア祭り」に来てもらい、ヨーヨー釣りやコマ回しなどを紹介し、一緒に楽しんでもらいました。

そして、日本に興味を持つブンクルの若者たちや一般の人にも多く来てくれました。

初めてのイベントにしては大変盛り上がり成功したなと評価できました。

これはもちろん、「ラフレシア祭り」のために日本からブンクルに来てくださったJ2Netのメンバーの山内加寿子さんのサポートがあってのことです。  (Bengkulu地方の伝統的な太鼓、ドルの演奏)

 J2Netの皆様がこの度、ブンクル州にあるブミ・ヌサンタラ孤児院にご支援を決めていただいたことにより、地元の一人として大変ありがたく思い、感謝の気持ちで一杯です。

私自身、日本と触れ合ってから、いつかインドネシアと日本のかけ橋になれたらなと願ったことがあります。

こういう風に、私たちワサビ日本語学校がご紹介した孤児院にご支援をきめていただいたことは、私自身役割を果たすことができたなと喜びを感じています。

改めて心より感謝の気持ちを申し上げます。

インドネシアに帰国してから3年が経ち、やはり日本語能力が落ちつつあるなと実感してはいますが、今後とも何卒よろしくお願いいたします。 

2017.12.25

大盛況!gado-gadoワークショップ@グローバルフェスタ!!

 今年もJ2ネット/gado-gadoは、国内最大の国際協力の祭典「グローバルフェスタ」に参加しました。

毎年J2ネットのブース内に絵本貼り付けコーナーを設けているのですが、今年はフェスタ主催者側から「参加型ワークショップ」への募集があったことから、gado-gadoはグローバルフェスタ参加以降初となる「絵本貼り付けワークショップ」を開催することになりました。

持ち時間は9月30日(フェスタ初日)正午からの1時間、1ブース内に長机を3台置き、合計10名程度が参加できるスペースで実施しました。

メンバー総出で呼び込みをしたところ、興味を持って立ち止まり、ブースに立ち寄って下さる方が続出!!

1時間ほとんど来訪者が途絶えることなく、スペースは常に満員状態でした。

 他の参加団体の方で国際協力に関心があり、gado-gadoの活動内容を熱心に聞かれる方、お母さんと一緒にお散歩がてら来ていた小さな男の子、「将来は国連で働きたい」と夢を語る中学生の男の子、「時間が無いけど少しなら・・・」と寄ってくれて、結局夢中になって1冊まるごと仕上げて下さった女性、小さい頃に読んだ懐かしい本に魅かれて来てくれたお姉さん・・・。

ワークショップの貼り付けが楽しくて、翌日もJ2ブースに立ち寄って下さったお子さんもいらっしゃいました。

参加下さった方は老若男女さまざま、そして興味を持って下さった理由もさまざまでしたが、改めて絵本には年齢や性別を問わず、人を惹き付ける大きな魅力があるのだと感じました。

ある若い男性の言葉が印象的でした。

「この本、小さい頃読んでもらって本当に大好きだった。自分の大好きだった絵本をインドネシアの子どもに読んでもらうためにこうやって貼り付け作業をする・・。こんなに夢だけが詰まった作業に参加させてもらえて、幸せ以外の何ものでもないっすよ!」。

 グローバルフェスタの二日間、このワークショップも含め絵本貼り付け体験に約100名の方に参加頂き、約25冊のインドネシア語版絵本が完成しました。

例年、J2ブース内でこじんまりと貼り付け体験を行ってきたのですが、今年はワークショップを実施したことで、例年より多くの方にご参加頂き多くの絵本を完成させることができました。

二日間を通して、たくさんの素敵な出会いがあり、多くの方の温かい気持ちに触れ、私たちもとても幸せな時間を過ごすことができました。

また、私たちJ2ネット/gado-gadoの「インドネシアの子どもたちに絵本を届けたい」という思いや活動内容を多くの方に知って頂き、賛同頂ける大変貴重な機会になりました。

 みなさんの温かい気持ちがたくさん詰まった絵本、大切にインドネシアの子どもたちに届けたいと思います。

ご参加下さった皆様に改めて感謝申し上げます。

これからもJ2ネット/gado-gadoは、たくさんの絵本をインドネシアに送ることができるよう、楽しく活動に励んでいきます。

これからもご協力、どうぞ宜しくお願いいたします!!

【参加された方からのメール。息子さんは◯歳です。絵本の貼付けキットをご注文くださいました。】

 グローバルフェスタでは息子共々お世話になりました。

とても素敵な時間を過ごせ、息子にとってはいい刺激を受け、今ではインドネシアや貧困の国の子どもの話ばかりしています。

 私もうちにある絵本の整理もまだできていませんので…実はあの日以来息子が持っていた絵本を大切にすると、読み返したりしてるのです。

また機会がありましたらああいったイベントにも参加 したいと思います。

2017.09.28

Bengkulu の Bumi Nusantara 孤児院訪問

   ブンクル中心部から車で10分ほど走り、幹線道路から少し入った住宅地の奥に孤児院はありました。

前の道路は舗装されていないゴロゴロ石の道路でしたが、周りは平屋のこじんまりした住宅が点在しています。

この字型に建てられた孤児院の建物に向かって入り口から中庭が続き、広さははっきりとわかりませんが、小さな幼稚園といった感じです。

建物は三角屋根がトタン、壁はセメント、床は水回り以外、タイル敷でした。

 コの字型の建物は入り口から入って左側に、ホールのような15畳ほどのタイル敷の部屋があり、子供たちが集まってお話を聞いたりすることのできる部屋。

隣はむき出しのマットレスが置かれた二段ベッドがある8畳ほどの男子の部屋がふたつか三つ?

(すみません、あまり詳しく聞いたり、写真を撮るのは失礼と感じてはっきりした数字が分かりません)

その隣に衣類の部屋(子供たちの衣類は、寄付されたもので、棚に一人ひとり分けられておいてあり様子でした)。

洗濯場が続き、大きなセメントで囲われた水場と横に電気洗濯機がありました。

(洗濯は小学校高学年になると子供たち自身が洗い場で行い、脱水だけ機械を使わせてもらって干すと話していました。)

 

 コの字型の入り口から正面は台所、食器洗い場、体を洗う所と、トイレと続き、コの字型の右にいくつかの女子の部屋がいくつか、そして院長室という感じの中でもきれいな部屋が入り口に一番近いところにありました。

こちらには小さな本棚があり、中には数十冊の雑誌のような本がある様子でしたが、半分以上は空いていました。

(こちらに持って行った日本の絵本が置いてもらえそうです)

 中の家具も使い古されて、カビが多く、マットレスはあるけれど、ヘタレて汚れもかなり厳しい状態。

(これはインドネシアの貧困層ではあたりまえの状況とおもいますが。)

ただし、これが掃除当番表、と指さしてくれように、ゴミが散らかっているところはありませんでした。

 台所はガス台一つで、50人以上の子供たちを食べさせていくのは大変だろうと感じました。

食事は院長とスタッフ4人で作っているようでしたが、材料などは寄付に頼っていると話していました。

食べ物がないときには、ここにいるレレ(ナマズ)を食べるんだよ、と水浴び場と、中庭の奥の濁って小さなプール指さしてくれました。

二日目に訪問した時には支援者がいらしているということで、子供たちはパックに入ったアヤムバカルのお弁当を手にしていました。

  水回りは床を含めすべてセメントで仕上げられているので、汚れ、カビ付きが激しく全体に薄暗い感じでした。

しかし、大鍋などの炊事用具は丁寧に洗っておいてある様子。

プラスチックのオレンジや赤の皿は、タイル張りされた洗い場に入って子供たち自身で洗って棚に戻す、と一人の小学生が実演してくれました。(写真の壁の向こう側がトイレ)

  子供たちはとても明るく、初めに揃って迎えてくれた時には、彼らのスローガンのような言葉を力強く大きな声で言ってくれました。

日本について知っていることは?と問いかけるとドラえもん、桜、富士山、雪との答えが来ました。

どんなことに困っているかという院長先生への問いかけに答えてくれたのは子供たちでした。

夜の訪問でしたので、翌日学校の子供たちが休むのが遅くなってはと気にしましたが、院長先生は、就寝時間は特にないの、すべてにおいて厳しい規則を設けたら子供たちはストレスが多くなりすぎます、自主性に任せていますと話していらっしゃいました。

孤児院創設以来、いなくなった子供は誰もいないとおっしゃっていた先生の言葉がとても印象に残りました。

  翌日、gado gadoの皆さんが翻訳した絵本11冊を院長に手渡しました。院長室に多くの子供たちが集まって絵本を手に声を出して読み始め、読み終えると次の本、次の本と子供たちの中を本が回っていきました。

私の趣味は本を読むことなの、と笑顔で話す女の子。うれしい瞬間でした。

  院長が支援を受けられるとしたら、今何が一番足りないことか、必要なことかということを尋ねました。

院長はトイレ、体を洗うところと台所が1.4メートルほどの壁しか作ることができなかったので、天井までの空いた部分から臭いが台所のほうに入ってくるので、壁で仕切れるようならばうれしい、一番簡単な方法で板張りにしたら1000000RP 約1万円でできるのだがそれも今は資金がなくできない、と話していました。

しかし、学校で使うワークブックのようなLKS(Lembar Kerja Siswa)を一人一人に買ってあげられないことを一番困っていることとして挙げ、設備などは我慢できるが、今本当に必要なことは教育ですと訴えていらっしゃいました。

LKSは毎年教科書に合わせて先生が指定し生徒が購入するもので、学期ごと、教科ごとにひとり、6冊から7冊、一年の購入費用は一人につき160000RPほどになるということでした。

 私たちの支援金は、ほかの団体、個人の寄付とは別会計でに使い道をきちんとして、かつフィードバックしてほしいということを伝えて、支援の方法は帰国後メンバーと話し合ってお返事しますとお話ししてきました。

                      

2017.09.28

孤児院 Bumi Nusantara について

 スマトラ島南西部 Bengkuluにある孤児院Bumi Nusantaraについて

今回の総会で支援を承認されたスマトラ南西部のスマトラにある孤児院 ブミヌサタラについてご紹介いたします。 

 ブミヌサンタラ孤児院は 昨年、私、山内加寿子が訪問した日本人学校“WASABI” (詳しくはJ2 Japan国内News160号)の学生さんが日本文化の紹介に訪れているところです。

日本人学校の校長先生で創立者であるジュマディさんから、孤児院の生徒たちの学費が滞っていて、支払いが一年遅れになっている、というお話を受け、詳しい孤児院の様子を伺いJ2netが支援できないかというご提案をさせていただきました。

以下孤児院の紹介はジュマディさんからの報告をまとめております。

  現在、親を亡くした子供、貧困に寄って預けられた子供など、小学生が男子18名、女子16名、計34名 中学生が男子8名、女子12名、計20名 合計54名の子供たちが生活しています。

全員がイスラム教徒の方です。

国からの支援は子供一人あたり、1年に450000ルピアで、国以外の機関や個人の寄付を頼って運営されている施設です。

生徒一人当たりの学費は、教科書代や制服、靴などのほかワークシートや模擬試験、通学のお小遣いなどを含めると小学生が3500000ルピア、中学生は4400000ルピアになるようで、学費の滞納に及ぶほど厳しい状況です。

 ジュマディさんは日本語をバンドンで勉強した後、日本の国費留学生として大阪大学でマスターを取得されたかたで、日本語能力が大変高く、こちらからの支援を円滑に活用していただけるものと思っております。

もちろんどのようなことに私たちの支援を行っていくかは現地を視察し、よく検討いたします。

gado gado.の皆さんが翻訳された本の送り先にもできるように本棚の設置なども相談できたらよいと考えております。

私は7月28日にブンクルに入り、ブミヌサンタラを訪れる予定です。

次回のニュースでご報告したいと思います。

 

2017.06.28

インドネシア国際理解教室

  今年度も私立富士見中学校で国際理解教室を行います。

このプログラムは年2回のボランティア体験の授業です。

昨年からJ2netジャパンもお手伝いさせていただいています。

昨年度は10月にピンチヒッターで行いました。

 

 今年度第1回目は“インドネシアを知ろう” ということで、インドネシアの魅力を紹介してきました!

(昨年はJ2の活動だけを紹介しましたが、インドネシアへの偏見を与えてしまうのではないかと不安になりました。

インドネシアはとても素敵な、深い文化のある国で、私たちは大好きだから、支援を続けているのです。)

 内容は、初回としてインドネシアを知ろうという内容にしました。

① 身近なインドネシア製品 made in Indonesia の製品紹介 お菓子も試食

② インドネシア紹介ビデオ上映(ガルーダや観光局の紹介ビデオ−ちょっとリゾート紹介ビデオでした)、

③ インドネシアの学校紹介(メンバーの山内さんが赴任していた高校の生徒さん作の学校紹介)

④ プチインドネシア語講座では挨拶から自己紹介まで(ガドガド横浜のアイ先生にネイティブインドネシア語の講習をしていただきました)

⑤ ラストはユネスコ世界文化遺産の竹楽器 アンクロンでエーデルワイスをみんなで演奏 🎶

 中学三年生の皆さんと充実した楽しい時間を過ごして来ました!

次回2回目はインドネシアの貧困層の子ども達を知り、ボランティア体験してもらう予定です。 

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