ニュースレター

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2022.08.04

ジャカルタ活動報告

2022年6月にSinar Pelangiを訪問しました。
Sinar Pelangiは、身寄りのない子どもや障害があるなど手術や治療が必要な子どもへの支援・援助等をしている財団で、以前よりJ2ネットからもSinar Pelangiへの寄付を行なっています。

ここ2年、コロナにより、なかなか大人数での訪問がしづらかったのですが、ようやく少し状況が改善してきたので、訪問ができました。

今回の訪問では主に、現時点の活動状況と今後の活動見通し、Sinar Pelangiとしての支援希望の確認を行いました。Sinar pelangiとしては、特に、現在も紛争が続くパプアから受け入れた子ども達への教育充実のための援助、ならびに支援の必要がある子どもへの治療費援助の2点を求めているとの話でした。

今回の訪問でSinar Pelangiの意向を確認できたため、J2netとしてどのような支援が可能か検討します。



写真は 2022年1月 絵本寄贈時

2022.08.04

ジャカルタからの便り

 Zakka Plang 活動 少しずつ日常が戻りはじめました。

こんにちは

🙂
J2net ジャカルタのZakka Pelangiです。
ジャカルタではコロナもだいぶ落ち着き、少しずつ日常が戻りはじめました。
バザーも少しずつ開催され、素敵な雑貨に巡り会える機会も増えて来ましたね❣️
私達、J2netのZakka Pelangi(ザッカプランギ)もPondok Indah Golf Apartmen (通称ゴルポン)の美味しいケーキ🍰のお店Chibitomato(チビトマト)🍅さんにて、雑貨の販売を再開しております。
夏休みの一時帰国のお土産に、また、日々をバティックのかわいい小物で楽しまれてはいかがでしょうか?
パパイヤのお買い物帰りに、是非是非お立ち寄りください💕
尚こちらの商品の売り上げ金は、J2netの活動を通じまして、子供たちの施設や医療支援に寄付をさせていただいております。
社会貢献、雑貨作成ご興味のある方、私達と一緒にJ2の活動をしてみませんか。
皆さまのご参加を、心よりお待ちいたしております🙂

2022.06.18

中部ジャワの地域文庫に絵本が届きました!

この度、J2netから中部ジャワ州プカロガンのTBM(地域文庫:Taman Bacaan Masyarakatである「TBM Samudra Bahari」に本を寄贈しました。プカロガンはジャワ海に面した港町。美しいバティックの産地としても有名ですね。

これまでJ2netは、ジャカルタ近郊で直接訪問できる学校や施設に絵本を寄贈してきましたが、コロナ禍で直接訪問が難しかったこと、また、本があまり手に入らない地方にも積極的に寄贈したいと考えるようになったことから、ここ数年はTBM全国ネットワーク組織である「1001buku」から紹介してもらった施設に寄贈してきました。
ただ、今回の寄贈先のTBM Samudra Bahariとはちょっと変わったいきさつがありご縁ができました。私は普段、インドネシア語の勉強も兼ねてNHKのインドネシア語ラジオ放送を聴いており、特にインドネシアのリスナーからお手紙が届く、週一の番組「Halo dari Tokyo」を好んで聴いています。ある日いつもどおり聴いていると、「プカロガンのアフマッド・ファウジさんからのお便り。アフマッドさんはプカロガンでTBMを開いています。地域の恵まれない子どもたちに本を読む機会を持ってもらえるよう頑張っているそうです!」との声がラジオから流れてくるではないですか。ついつい「おっ!」と反応してしまいました。NHKはリスナー同士を取り持つことはしてないので、早速ソーシャルメディアで検索したところ、インスタグラムがヒット!見てみると、若いアフマッド君、地域福祉のため一所懸命活動している様子。早速連絡してみたところ、すぐに返事がありました。
正直、彼がどんな人かもよく知らないし、どんな団体かも分からない状況でしたが、インドネシアの地方にいてNHKラジオを聴いてくれ、メッセージまで送ってみようと思ってくれた、その気持ちというか心意気に応えたいなという気持ちが湧きました。子どもたちのために地域で頑張っていることを、遠い異国にラジオを通じて伝えたいと思ってくれた青年アフマッド君。まさかそれを聴いたリスナーから反応があり、数か月後に絵本が届くなど想像も期待もしてなかったことでしょう。一所懸命に生き何かアクションを起こしたら、きっとそれを見てくれている人がいて、そこからご縁が生まれ、何かに導かれることがあることを、私はどうしても彼に伝えたかったのです。
活動の様子などを詳しく聞き、信頼できる人であり団体であることを確認、翻訳絵本を準備して約2か月後に発送し、この度4月に現地に無事到着しました。届いたのはちょうど断食月が始まった頃、子どもたちも断食月の高揚感の中、遠い日本から絵本が届き、嬉しい時間になったのではないかと思います。「寝る前にお母さんに読んでもらいたいから、おうちに持って帰りたい!」と言う子どももいるそう。貸出もできるよう、データ入力やスタンプ押す作業を早くしないと!とのことでした。
今はソーシャルメディアで地球上の誰とでもすぐにつながることができます。ラジオから流れるメッセージに反応してお便りを出す、、、なんてかなり昭和的なやりとりでしたが、あまり簡単に物事が進むよりも味があっていいなと(どっぷり昭和の私は)思ったりもします。何がきっかけでどういうご縁が生まれるか分かりません。たくさんの人と触れ合いながら、少しでも多くインドネシアの子どもたちに絵本を届け、夢や希望を膨らませてもらえるきっかけを作れたらいいなあと願っています。
この写真、子どもたちが手でL字を作っているでしょう?何かわかりますか?これ、Literasi(=読み書き。英語のLiteracyから)のサインなんです。これは、読書啓蒙活動をしている人たちの合言葉。アフマッド君とのやりとりも、いつも最後は”Salam Literasi!”。これを合言葉に、これからも良いご縁をつなげていけたらと思っています。(宮崎幸)

2022.05.06

《Proyek Pelangiのご紹介》

皆様初めまして!Proyek Pelangiです!

3月16日から30日まで、国分寺のカフェスローにて『初めて知る!INDONESIAN WEEK@ Café Slow』を主催しておりました。
Proyek Pelangiとは
Proyek Pelangi(プランギプロジェクト)とは、日本とインドネシアの友好を深めたいという思いのもと、発起人の中居美樹を中心に、ジャカルタ日本人学校卒業生(現在大学生)の4人で2020年に立ち上げたチームです。
Proyek Pelangiの活動は、初期メンバーを中心に、各イベントごとに集まった両国の有志によって運営しています。  
日本とインドネシアを動画でつなぐ
Proyek Pelangiは、2020年5月『コロナに負けるな!日イStayHome企画 -Laskar Pelangi-』と題し、インドネシアの名曲「Laskar Pelangi」の演奏にのせて、両国からの応援メッセージを流した一本の動画をYouTubeに公開しました。この動画は、タレント・歌手としてご活躍中の加藤ひろあきさん、両国の大使館、SNSインフルエンサー、そしてなにより、両国の愛に溢れる同志たち総勢100人以上のご支援のもと完成し、多くの視聴者から暖かなコメントや反響をいただきました。(https://www.youtube.com/watch?v=5YgkpPwb1XA)
もっと身近に、インドネシアを。
『INDONESIAN WEEK@ Cafe Slow』は、我々のイベント第二弾となります。
発起人の中居美樹は、インドネシアと日本人のハーフで、アニメなどのカルチャーを通してインドネシアにおける日本のプレゼンスが高いのに対し、日本におけるインドネシアのプレゼンスの低さのギャップに、常に問題意識を持ってきました。そこで今回は、より多くの日本の人々がインドネシアの魅力に触れるきっかけを作ることを目的に、イベントを企画しました。
メインターゲットを、イベントの会場となったカフェスローのお客様に絞り、カフェ内ではアレンジを加えたインドネシア料理を提供し、ギャラリー内では前半1週間に版画家で絵本作家の早川純子さんによるワヤンと絵本の世界を、後半はバティック作家の伊藤ふさ美さんと、インドネシアの布に魅せられた山崎久留美さんによる魅惑の布の世界を展示していただきました。また26日は、インドネシア舞踊家のティニ・コドラットさん率いるドゥタ・ムラティ舞踊団に全面協力いただき、特別なナイトイベント“Indonesian Night”を開催しました。嬉しいことに、満員御礼となり、盛況のうちに終えることができました。
2週間、あっという間でしたが、このイベントを通して様々な方にインドネシアの魅力を伝えることができたと感じました。もともとインドネシアに縁
があってご来場くださった方も、本当に「初めまして」の方も、本物のインドネシアの伝統を見て、触れて、体感していただける場になったと思います。
今の世の中、まだまだ海外への渡航が難しく他の国を訪れその土地の文化に触れたりする機会も減ってしまっていると思います。そんな中でオフラインイベントという形で特に「まだインドネシアをそこまで知らない方々」を含めた少しでも多くの方々に、インドネシアの魅力を伝えることができたということに対し、本当にありがたいなと感じております。
イベントを開催していく中で、沢山の方に出会うことができました。特に印象的だったのはこのイベントがきっかけで初めてインドネシアに触れた方から「素敵な機会をありがとうございます。今まで知らなかった世界ですが知れてよかったですし、いつかインドネシアに訪れてみたいです」というお声をいただいた時です。このようなお声を頂けて大変嬉しかったですし、こうしてもっと多くの人がインドネシアとの距離をグッと縮めることができたら日イの友好は深まっていくのではないかと感じました。そのためにも、どんな形であれ自分なりにインドネシアの魅力を伝え続けていきたいです。
インドネシアと日本が今よりもさらに友好が深まることを願っています。

2022.03.30

ジャカルタ活動報告

 J2jakarta zakka pelangi

コロナ禍で殆どのメンバーが日本へ帰国となり、なかなかジャカルタでの活動が出来ずにいましたが、昨年の終わり頃から、少しずつメンバーがジャカルタへ戻り、活動再開へ向けようやく動きだした所です。
今回、今までの売上の中から1,000万ルピアをJ2net関連団体のひとつ Yayasan Nur Abadiへ寄付をしました。
コロナ禍でも、彼らが安心、安全な学校生活を送れるお手伝いが、少しでも出来れば嬉しいです。
彼らからお礼のメールを頂きました。
Yang terhormat.
Ibu-ibu J2 net
di Jepang
Bersama ini kami kirimkan surat pertanggungjawaban bantuan dari Ibu-ibu J2net sebesar
Rp. 10.000.000,- (sepuluh juta rupiah).
Kami atas nama Yayasan/SLB Nur Abadi mengucapkan terima kasih yang tak terhingga semoga Ibu-ibu J2net selalu diberikan kesehatan dan rizki yang berlimpah. amin.
Salam dari kami
Keluarga besar Nur Abadi

2022.02.04

ジャカルタ活動報告

《えんとつ町のプペル インドネシア語版の発行》

 

J2Netの会員の皆様、こんにちは。

インドネシアでミュージシャン・タレント・俳優・翻訳の活動をしています、加藤ひろあきです

この度、日本でも話題になっているキングコング西野亮廣さん作絵本「えんとつ町のプペル」を妻のアリーナとともに翻訳しインドネシアにて出版致しました。そして発売に際してJ2Net様を通じて様々な施設や学校に本を寄贈させて頂いています。ご協力頂き誠にありがとうございます。

この絵本「えんとつ町のプペル」は先日、日本での映画やミュージカルの公開が終了し、20221月現在はプペル歌舞伎として市川海老蔵さん主演で上演されています。アメリカでも映画上映がスタートし、今年の後半にはアメリカブロードウェイにてミュージカルが上演されることが決まっています。

今回この絵本がインドネシアで出版されることになった経緯はインドネシアの出版社「Noura Books」が海外のブックフェアに参加した際「えんとつ町のプペル」英語版に興味を持ち、そこから以前翻訳した「Laskar Pelangi(邦題:虹の少年たち」)で一緒に働かせていただいたご縁から私が日本の出版社である幻冬舎さんとの間を取り持つ形になり実現しました。

私自身初めてこの絵本を読んだ時、「信じ抜くんだ、たとえ一人になっても(インドネシア語:Percayalah. Bahkan ketika kamu satu-satunya yang percaya.)」というメッセージはインドネシアの方の心にも刻まれる言葉だろうと思い、すぐに翻訳して届けたいと思い立ちました。西野亮廣さんはこの絵本の製作過程でこんな話をされています。

夢を語れば笑われて、行動すれば叩かれる。

「お前も諦めろよ」という言葉は「空気を読めよ」というまるで正しいような言葉に姿を変え、黒い煙の先に行こうとする者を圧倒的な数で袋叩きにする。黒い煙に包まれた『えんとつ町』というのは、つまり『現代社会』で、夢を見て、夢を語る人間を執拗に叩きます。

ゴミ人間『ハロウィン・プペル』というのは、夢を見て、夢を語り、その夢を実現しようと行動して、鼻で笑われ、叩かれ、あげ足をとられている『あなた』。

そして、主人公達は言います。

「信じぬくんだ。たとえ一人になっても。」

『えんとつ町のプペル』は、『あなた』の物語。

『あなた』へ向けた応援歌です。

僕は見たことがない景色を見たいので、

見たことがない景色に挑もうとする人をバカにはしません。全力で公定します。

そんな人に、この作品が届くと嬉しいです。

 

J2Netの方々の中にもこういった想いをされた経験のある方が少なからずいらっしゃるのではないかと思います。インドネシアにもそういった空気はあります。生まれた環境や状況で夢を持つことすら許されない人たちは確実にいて、そういった人たちに一人でも希望の光を灯せたら。

そんな想いで今回、自分たちでは到底絵本など買えないという子供たちを中心に1000冊の寄贈を決めて絵本の配布を行っています。

これは作者の西野亮廣さんと株式会社Chimeny Town1000冊をNoura Booksから買い取る形で寄贈を行う活動で、実際の動きは現地に住んで活動している私加藤ひろあきが中心となって行っております。

その活動の模様は加藤ひろあきオフィシャルブログ「インドネシアよりテリマカシ」に随時更新していきますので、これからも応援頂けましたら幸いです。

最後になりましたが、今回の寄贈活動にご協力頂きましたJ2Net様、共に実際に動いてくださった堀さん、くるみさん、くみこさんにこの場を借りて改めて御礼申し上げます。Terima kasih banyak.

皆さんも絵本「えんとつ町のプペル」是非一度読んでみてくださいね。インドネシア語版はRp.98.000で販売されていますのでこちらも手に取って頂けますと幸いです。

それでは今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

2022年が皆さんにとって素晴らしい年になりますように。

 

Hiroaki Kato / 加藤ひろあき

 

https://ameblo.jp/hiroakikato39/entry-12653070538.html(加藤さんのホームページ)

2022.01.10

インドネシア超初心者の雑記

 J2netジャパン・インドネシア渡航前会員第一号の熊谷美緒さんから現地レポートが届きました。

当初4月だった渡航予定が7月に延び、デルタ株の出現でさらに延期となる中、晴れて11月に飛び立ちました。

ジャカルタ郊外のチカランからZoomでジャパンの定例会や絵本グループのミーティングに参加しつつ、常夏の国を満喫しているようです。

見るもの全て驚きかな。私たちも同じでした。

1.はじめに

2020年冬、家族の帯同でインドネシアに行くことが決まり、「現地で有意義な時間を過ごしたい」、「どうせなら、少しは人の役に立つことをしてみたい」との思いでネットサーフィンに勤しんでいたところ、20216月にJ2netにたどり着きました。

J2netメンバーはインドネシア経験が超豊富な方ばかり。

渡航を前にしても、インドネシア語や文化を学んだこともなく、インドネシアって暑いんだろうな・・・くらいの浅ーい認識しかなく不安たっぷりの私に、メンバーの皆さんは本当にいろいろ教えてくださいました。

そのため、今回この原稿を書くことを提案(≒指示)された際、断ることは状況的に許されませんでした() 

国語も苦手で小学生のような感想文で恥ずかしい限りですが、精いっぱい書きます。

 

2.インドネシアに入国し、約1か月経った感想

①驚いたこと

・空港内にて

入国日のスカルノハッタ空港で、空港職員?の方々が、空港内到着ロビーの通路を、動く歩道の上も関係なく、セグウェイ・電動キックスケーター・自転車等で爆走していたこと。

・道路状況

想像以上に車間距離(前後も左右も)がないなか、車・バイクともかなりの速度で走ること。意外と信号が少なく、交差点で直進と右左折が入り混じるなか、各車の“阿吽の呼吸”のようなものを感じられるのには感動しました。

・気温が25度くらいだとインドネシアの方にとっては寒く、少し厚めの長袖を着ていること。(寒がりの私でも半袖で問題ない温度・湿度ですが。。。)

 

②胸が痛むこと

・交差点の信号待ちの車に、子どもがお金をもらいに走ること。

12/4のスメル山噴火で大きな被害が出ていること。

・現在雨季のため、毎日のようにどこかで洪水被害が起きていること。

 

③嬉しいこと

とにかく、インドネシアの方々が優しいこと。拙いインドネシア語で話しかけても、丁寧に対応してくださる方ばかりです。お店で店員さんを呼んでも気づいてもらえず困っていた時、近くにいた方が大きな声で代わりに店員さんを呼んでくれたこともありました。

3.終わりに

コロナの影響で結果的には約半年、渡航が遅れましたが、その間は日本でJ2netに参加できたので、この経験をインドネシアで生かしたいと考えています。

まだまだ知らないことばかりで、困っている方に対して何もできないのが非常に歯がゆいですが、今できることをまずはがんばります。

 

おまけ・・・ “インドネシアっぽい?”通りの写真

2021.12.07

翻訳絵本がインドネシアの子どもたちに届くまで:後編

ほどなく、絵本のお届け先がジャカルタの幼稚園 “TK Islam Yaskin” の子どもたちに決まりました。前述の ”TIM CERITA” とは既にご縁ができていた幼稚園です。

 ところが、いざ発送の段になった初夏あたりから、ジャカルタの感染状況が急激に深刻化していきます。テレビニュースから流れるジャカルタの様子を見ては、幼稚園の開園状況や、子どもたちや先生方の健康状態、郵便事情など心配は尽きませんでした。私たちは、もどかしい思いを抱えながらも、感染状況が落ちつくまで発送を見送ることにしました。
 そして9月。マザーズクラブのイベントから半年以上が経って、ようやく“TK Yaskin”の子どもたちに届けることができました!窓口となってくださったIndah先生から、「届いたばかり」と送られてきた第一報(段ボールだけの画像)からは、私たちの絵本を待っていてくださったのが伝わってきました。翌日には、先生方が子どもたちに読み聞かせをしている様子や、子どもたちが自ら本を読んでいる画像が送られてきました。表情を見ると、すっかりお話に引き込まれて集中しているようです。その数日後には、「子どもたちは毎日読んで楽しんでいます」とのご報告。ただただ素直に嬉しく、安堵と感謝の気持ちで心が温かくなりました。
 私たちの絵本寄贈プロジェクトは、たくさんの方のご協力で成り立っています。今回は、ジャカルタマザーズクラブの方々が1冊1冊仕上げ、心のこもったメッセージを添えてくださいました。ジャカルタの子どもたちが絵本やメッセージを読み、遠く離れた日本の、会ったこともない誰かに思いを馳せるとしたら・・・、広い世界を感じるきっかけとして、とても素敵なことだと思いませんか。翻訳絵本を送る活動にご関心お持ちの皆さま、いつでもご参加をお待ちしています。
170
リーチした人数
18
エンゲージメント数
9

2021.12.04

翻訳絵本がインドネシアの子どもたちに届くまで:前編

  2021年、新しい年が明けた頃、J2netともご縁の深いジャカルタマザーズクラブのメンバーの方から「絵本貼付けのオンラインイベントを実施したい」とのご相談をいただきました。「マザーズクラブではコロナ禍で突然一時帰国になった会員も多いため、会員同士を繋げ、また、インドネシアとの繋がりを感じられるようなイベントを企画したい」とのこと。さらに、「コロナ終息後、インドネシアの子どもたちとマザーズクラブ会員が繋がるきっかけにもなれば」と、将来のことまで思いを馳せられていたので、J2netとしても喜んでお受けし、イベントに「協力」の形で参加させていただくことになりました。

 事前準備を重ね、2月16日に30分間のオンラインイベントを開催、5名のマザーズ会員の方に参加いただきました。まずはJ2netの活動を簡単にご案内し、翻訳絵本の作り方を説明。また、小さいお子様と参加された方もいらっしゃったので、J2net人形劇グループ ”TIM CERITA” メンバーによる手遊びや歌のお楽しみタイムも設け、インドネシアへの思いをふくらませながら楽しい時間を過ごすことができました。
 イベント終了後、イベント参加以外の方からも絵本作成の協力があり、最終的には計18冊の翻訳絵本を作成・寄贈いただきました。
後編へ

2021.10.31

新型コロナ禍のインドネシア

CBRセンター、ディレクターのマラトモさんより、ソロ市のコロナ禍の様子と奨学金の子どもたちについて報告が来ました。

  この新型コロナ禍でインドネシアはPPKMという活動制限政策を適用しました。セミロックダウンのようなものです。PPKM(活動制限)は4つの段階/レベルに分類されています。インドネシアのある地域でのcovid-19(新型コロナ)の危機の評価の4つのレベルは、WHOの指標に基づいて以下のようになります。

レベル1(感染リスク低)

新型コロナウィルスの陽性感染者数が一週間で住民10万人当たり20人以下。入院患者数が住民10万人当たり5人以下、さらにその地域での死亡者数が住民10万人当たり一人以下。

レベル2(感染リスク中)

新型コロナウィルスの陽性感染者数が一週間で住民10万人当たり20人以上50人以下。入院患者数が一週間で住民10万人当たり5人以上10人以下。さらにその地域での死亡者数が10万人当たり2人以下。

レベル3(感染リスク高)

新型コロナウィルスの陽性感染者数が一週間で住民10万人当たり50人以上100人以下。入院患者数が一週間で住民10万人当たり10人以上30人以下。新型コロナウィルスが原因の死亡者数がその地域で10万人当たり2人以下。

レベル4(感染リスクきわめて高い

新型コロナウィルス陽性感染者数が一週間で住民10万人当たり150人以上。入院患者数が一週間で住民10万人当たり30人以上。死亡者数がその地域で住民10万人当たり5人以上。

 

この7月~8月にはソロの町もジャカルタもPPKM(活動制限)レベル4に指定されました。大変多くの新型コロナウィルスに関連する問題がありました。インドネシアの多くの外国人は、日本人やJ2ネットのメンバーを含めて母国に帰国しています。

 

新型コロナ禍のソロの町

ソロは2021年6月7月8月以降、PPKM(活動制限)がレベル4に指定されました。この9月は状況が良くなり、レベル3に引き下がりました。スラカルタ(ソロ)市政府情報局の公式ページデータによると、この2021年の半ばまで新型コロナウィルスの感染者は1万2千人以上確認されています。2021年3月以降、ソロ市政府はこのコロナ禍に対する対策を努め続けています。すべての集団の市民にワクチンを投与するのが一つの例です。データによると16万4千人以上のソロ市民がすでにワクチン接種を終えています。そのグループ/集団は

1)    医療従事者 

2)    60歳以上の高齢者

3)    エッセンシャルワーカー(公的事業勤務者、教師/大学教授、市場の商人)

4)    50~60歳の住民

5)    18歳以上の一般住民

 

ソロ市は現在まですべての住民にワクチンが渡るよう努力し続けています。多くのソロ市民は現在市政府からワクチン接種をするプロセス中です。そのうちには民間企業の従業員、18歳以上の若者、主婦、生産年齢のフリーランスで働く人々、学齢期の子どもたちも含まれます。

2021年6月7月8月のコロナ禍で、ソロ市はPPKM(活動制限)レベル4に適用されました。9月現在状況はやや良くなり、レベル3に下がりました。ソロは以下の状況です。

学校

幼稚園、小学校、中学校、高校の生徒たち、そして大学生もオンライン(バーチャル)インターネットの学習過程です。開いている学校はありません。学習のシステムはそれぞれの学校/大学の方針に任せられています。通常は高等教育や大学ではすべてオンライン授業、小学校や中学校では一部の教師が定期的に家を訪問する、近所でマックス3人まで集まり勉強する生徒、もしオンライン授業ができない場合には教師が課題を家へ与えに行きます。生徒は両親と一緒に家庭で勉強します。定期的に課題結果を受け取りに行きます。

障がいのある子どもたちは学校と療育がまだ閉鎖されています。多くの教師やセラピストは定期的に家庭に訪問しています。多くの時間を子どもは両親や他の家族のメンバーと共に勉強しています。

2021年9月半ば、ソロの状況はやや好転し、PPKM(活動制限)レベル3に引き下げになりました。いくつかの学校は対面授業の準備に取り掛かっています。

企業/職場、市場、ショッピングモール、食堂その他

PPKM(活動制限)レベル4ではCBRセンターを含むほぼすべての従業員はワークフロムホーム(在宅勤務)100%、ショッピングモール、市場、商店と他の販売所も閉鎖されました。基本的に必要な物を売っている店のみ営業しています。食堂は持ち帰りのみの営業です。現在PPKM(活動制限)はレベル3になり、一部の従業員は通勤可能、一部は在宅勤務です。市場、商店、ショッピングモールは客数を制限して営業しています。

礼拝所、観光娯楽施設、社会活動その他

PPKM(活動制限)レベル4ではすべての礼拝所、観光地は閉鎖、社会活動は厳しく制限されました。3人以上のミーティングは禁止です。今はレベル3になり、礼拝所と観光地は収容人数上限50%までに制限されています。結婚披露宴などの社会的儀式は招待客数を制限されています。ホテルやCBRセンターのような研修会場、ミーティング会場は人数を上限50%に制限されて稼働しています。

 

コロナ禍での奨学支援金

このパンデミックの影響はすべての社会に感じられます。健康面の影響ばかりか、経済的影響もあります。多くの社会人は職を失い、収入を得ることが困難です。大半の障がいのある子どもたちの家庭にとっても余裕がありません。彼らは現在生き残るために戦い、家族の生活を維持するために努力しています。奨学支援金は、このコロナ禍での障がいのある子どもたちにとって、パンデミックによる影響を受けた障がいのある子どもたちの家庭にとって、最適です。

 

J2との奨学金プログラムのSuara Kasih(直訳で愛情の声)は“SHARING FOR SELF HELP”もしくは”BERBAGI UNTUK MANDIRI”(自立のための分かち合い)に重点を置いたプログラムです。Suara kasihは障がいのある子どもたち又は特別な支援を必要としている子どもと家族を支援するためのプログラム、BERBAGI(分かち合い)に焦点を当てています。これまで障がいのある子どもたちと家族は、汚名、ネガティブな態度、差別的な行い、彼らの基本的な要望を満たすことへの物理的環境の障壁など依然として多くの障壁に直面しています。さらにコロナ禍で問題はより深刻です。

 

CBRセンターは昨年度(20202021)に実行された奨学金プログラムについて評価と観察をしました。来年度(2021年7月~2022年6月)のために、以前まではそれぞれの障がいのある子どもたちはミニマム15万ルピアの支援をしていました。このコロナ禍で子どもたちの持久力のためにビタミンと牛乳代、およびオンライン授業のインターネットへアクセスするための回線データ通信料を追加支援しました。一人当たり75,000ルピア/一か月です。そのため子ども一人当たり一か月でトータル225,000ルピアになります。CBRセンターとJ2ネットはこのSuara kasih プログラムの14人の子どもたちに教育支援を与えることに同意しました。

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