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2023.07.28

KDM 訪問報告

久しぶりに音楽と絵本のパフォーマンスを届けてきました!

7月7日、事情があって親と一緒に暮らせないインドネシアの子供たちが暮らす寄宿学校、Yayasan KDMを訪問し、コロナ後は初となる音楽と絵本のパフォーマンスを届けてきました。

キンダーから中学生までが暮らし学んでいる学校ですが、大きい子たちは小さい子たちのことを気遣いながら、本人たちも全力で一緒に楽しんでくれていて、訪問した私たちもとても楽しい時間を過ごしました。

子どもたちが大好きな「ベビーシャーク」で始まり、ディズニーの映画「リトルマーメイド」から「アンダーザシー」や「パートオブユアワールド」などの歌とダンスを演奏。インドネシア語のリトミックでは、子供たちが目をきらきらさせながら参加してくれました。速くなったり、遅くなったり、急に止まったりするピアノに合わせて手拍子。子供たちは一生懸命、ピアノの音に集中しながら参加してくれました。

そして、絵本「はらぺこあおむし」のインドネシア語での読み聞かせを行った後には、「はらぺこあおむし」の歌とピアノの演奏と共に巨大なはらぺこあおむしの着ぐるみが登場。子供たちにはあらかじめ、絵本に登場するのと同じ果物やお菓子、食べ物のぬいぐるみを手渡して、あおむしさんに食べさせてもらいました。あおむしがさなぎになり(茶色い布の後ろに隠れて)、蝶々に変身して登場したときには子供たちから大きな笑顔と共に歓声が上がりました。

最後はインドネシアで有名な「SAYONARA」をみんなで一緒に歌い、お土産の折り紙「ぱくぱく」を一人一人に手渡して締めくくりました。

パフォーマンスの後は、一人一人お礼を言いにきてくれました。そっとこちらの右手を取り、自分のおでこやほっぺたに優しく触れるインドネシアの挨拶。コロナを経て久々にその挨拶をしてもらい感無量。子供たちに笑顔で手を振ってもらい、「また来るね!」と約束して後にしてきました。」                                

尚、今回のパフォーマンスはJakarta Nyaman PJTで演奏活動を行ってきたJ2メンバーが中心となって実現しました。コロナ禍を経てジャカルタの各ボランティア団体の人数が減ったり、ローカル施設への訪問が定期的に行えなかったり、いろいろと課題もある中、今後は団体の垣根を越えて、それぞれの強みを掛け合わせて協力しながら、インドネシアの子どもたちの支援の輪を広げていけたらと思っています。

2023.07.26

2022年度の絵本寄贈について~ご報告③

 ≪インドネシアの子どもたちから笑顔のメッセージが届きました!≫

最終回は、都内の中学生ほか、有志の皆様が増刷してくださった絵本を届けた、マルク州ドゥラ島トゥアル市にある地域文庫(Taman Bacaan)、”Taman Baca AKSARA” から届いたメッセージです。

“Taman Baca AKSARA” のあるマルク州は、インドネシア東部に位置するマルク諸島の南部を占める州で(北部は北マルク州という別の州)、セラム島やアンボン島などを始め、たくさんの島々で構成されています。

州の面積のうち約9割が海で、州内の交通手段は主に船・フェリーに頼っている話も、地図を見れば納得。世界有数の島嶼(しょ)国インドネシアを実感する、そんな地域です。

ドゥラ島は、マルク州の南東部にあるケイ・クチル島と橋一本でつながっている島で、その中心地がトゥアル(Tual)市です。調べてみたところ、海沿いには白い砂浜の美しい景色が広がり、海の恵みと緑に満ちた自然豊かなところのようです。

本好きの子どもたちが集まる “Taman Baca AKSARA” は、市の中心地近くにあり、Nihmaさんが運営されています。

遠く離れたTBとご縁ができたのは、今回もインドネシアTBM全国ネットワーク組織 ”1001buku” のご協力あってのこと。日本からでは現地の状況が分かりにくく、私たちのネットワークだけでは地方のTBや施設とつながることは難しいですが、熱心に活動しているTBを”1001buku” からご紹介いただき、絵本を届けることになりました。

先方から届いた写真に、お箸を使って魚を食べる様子が描かれた絵本を読んでいる女の子の姿が映っています。海の幸が豊富な地域ですから、魚を食べることは慣れていると思われますが、何やら細くて短い棒(=箸)を2本使いながら魚を食べる絵本の中の男の子を見て、どんな風に感じたでしょう。「あれ?」「変なの?」「これは何?」。1冊の本が彼女の好奇心をくすぐった、そんな瞬間だったのではないでしょうか。

公的図書館などの施設が十分でない地域においては、地域文庫TBの果たす役割は大きく、Nihmaさんのように個人で普及活動に取り組む方々が読書啓蒙活動を支えています。私たちJ2netは、これからも地域で普及活動をしているTBに関心を寄せ続け、もっと本を読みたいと願う子どもたちに翻訳絵本などを届けていきたいと思っています。

私たちの絵本寄贈プロジェクトは、たくさんの方のご協力で成り立っています。1冊1冊の絵本に皆さまの温かい思いやりやエールの気持ちを乗せて、インドネシアの子どもたちへ届けております。翻訳絵本を送る活動にご関心お持ちの皆さま、いつでもご参加をお待ちしています。

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