ニュースレター
2021.10.31
新型コロナ禍のインドネシア
レベル1(感染リスク低)
新型コロナウィルスの陽性感染者数が一週間で住民10万人当たり20人以下。入院患者数が住民10万人当たり5人以下、さらにその地域での死亡者数が住民10万人当たり一人以下。
レベル2(感染リスク中)
新型コロナウィルスの陽性感染者数が一週間で住民10万人当たり20人以上50人以下。入院患者数が一週間で住民10万人当たり5人以上10人以下。さらにその地域での死亡者数が10万人当たり2人以下。
レベル3(感染リスク高)
新型コロナウィルスの陽性感染者数が一週間で住民10万人当たり50人以上100人以下。入院患者数が一週間で住民10万人当たり10人以上30人以下。新型コロナウィルスが原因の死亡者数がその地域で10万人当たり2人以下。
レベル4(感染リスクきわめて高い)
新型コロナウィルス陽性感染者数が一週間で住民10万人当たり150人以上。入院患者数が一週間で住民10万人当たり30人以上。死亡者数がその地域で住民10万人当たり5人以上。
この7月~8月にはソロの町もジャカルタもPPKM(活動制限)レベル4に指定されました。大変多くの新型コロナウィルスに関連する問題がありました。インドネシアの多くの外国人は、日本人やJ2ネットのメンバーを含めて母国に帰国しています。
新型コロナ禍のソロの町
ソロは2021年6月7月8月以降、PPKM(活動制限)がレベル4に指定されました。この9月は状況が良くなり、レベル3に引き下がりました。スラカルタ(ソロ)市政府情報局の公式ページデータによると、この2021年の半ばまで新型コロナウィルスの感染者は1万2千人以上確認されています。2021年3月以降、ソロ市政府はこのコロナ禍に対する対策を努め続けています。すべての集団の市民にワクチンを投与するのが一つの例です。データによると16万4千人以上のソロ市民がすでにワクチン接種を終えています。そのグループ/集団は
1) 医療従事者
2) 60歳以上の高齢者
3) エッセンシャルワーカー(公的事業勤務者、教師/大学教授、市場の商人)
4) 50~60歳の住民
5) 18歳以上の一般住民
ソロ市は現在まですべての住民にワクチンが渡るよう努力し続けています。多くのソロ市民は現在市政府からワクチン接種をするプロセス中です。そのうちには民間企業の従業員、18歳以上の若者、主婦、生産年齢のフリーランスで働く人々、学齢期の子どもたちも含まれます。
2021年6月7月8月のコロナ禍で、ソロ市はPPKM(活動制限)レベル4に適用されました。9月現在状況はやや良くなり、レベル3に下がりました。ソロは以下の状況です。
学校
幼稚園、小学校、中学校、高校の生徒たち、そして大学生もオンライン(バーチャル)インターネットの学習過程です。開いている学校はありません。学習のシステムはそれぞれの学校/大学の方針に任せられています。通常は高等教育や大学ではすべてオンライン授業、小学校や中学校では一部の教師が定期的に家を訪問する、近所でマックス3人まで集まり勉強する生徒、もしオンライン授業ができない場合には教師が課題を家へ与えに行きます。生徒は両親と一緒に家庭で勉強します。定期的に課題結果を受け取りに行きます。
障がいのある子どもたちは学校と療育がまだ閉鎖されています。多くの教師やセラピストは定期的に家庭に訪問しています。多くの時間を子どもは両親や他の家族のメンバーと共に勉強しています。
2021年9月半ば、ソロの状況はやや好転し、PPKM(活動制限)レベル3に引き下げになりました。いくつかの学校は対面授業の準備に取り掛かっています。
企業/職場、市場、ショッピングモール、食堂その他
PPKM(活動制限)レベル4ではCBRセンターを含むほぼすべての従業員はワークフロムホーム(在宅勤務)100%、ショッピングモール、市場、商店と他の販売所も閉鎖されました。基本的に必要な物を売っている店のみ営業しています。食堂は持ち帰りのみの営業です。現在PPKM(活動制限)はレベル3になり、一部の従業員は通勤可能、一部は在宅勤務です。市場、商店、ショッピングモールは客数を制限して営業しています。
礼拝所、観光娯楽施設、社会活動その他
PPKM(活動制限)レベル4ではすべての礼拝所、観光地は閉鎖、社会活動は厳しく制限されました。3人以上のミーティングは禁止です。今はレベル3になり、礼拝所と観光地は収容人数上限50%までに制限されています。結婚披露宴などの社会的儀式は招待客数を制限されています。ホテルやCBRセンターのような研修会場、ミーティング会場は人数を上限50%に制限されて稼働しています。
コロナ禍での奨学支援金
このパンデミックの影響はすべての社会に感じられます。健康面の影響ばかりか、経済的影響もあります。多くの社会人は職を失い、収入を得ることが困難です。大半の障がいのある子どもたちの家庭にとっても余裕がありません。彼らは現在生き残るために戦い、家族の生活を維持するために努力しています。奨学支援金は、このコロナ禍での障がいのある子どもたちにとって、パンデミックによる影響を受けた障がいのある子どもたちの家庭にとって、最適です。
J2との奨学金プログラムのSuara Kasih(直訳で愛情の声)は“SHARING FOR SELF HELP”もしくは”BERBAGI UNTUK MANDIRI”(自立のための分かち合い)に重点を置いたプログラムです。Suara kasihは障がいのある子どもたち又は特別な支援を必要としている子どもと家族を支援するためのプログラム、BERBAGI(分かち合い)に焦点を当てています。これまで障がいのある子どもたちと家族は、汚名、ネガティブな態度、差別的な行い、彼らの基本的な要望を満たすことへの物理的環境の障壁など依然として多くの障壁に直面しています。さらにコロナ禍で問題はより深刻です。
CBRセンターは昨年度(2020-2021)に実行された奨学金プログラムについて評価と観察をしました。来年度(2021年7月~2022年6月)のために、以前まではそれぞれの障がいのある子どもたちはミニマム15万ルピアの支援をしていました。このコロナ禍で子どもたちの持久力のためにビタミンと牛乳代、およびオンライン授業のインターネットへアクセスするための回線データ通信料を追加支援しました。一人当たり75,000ルピア/一か月です。そのため子ども一人当たり一か月でトータル225,000ルピアになります。CBRセンターとJ2ネットはこのSuara kasih プログラムの14人の子どもたちに教育支援を与えることに同意しました。