ニュースレター
2014.10.21
Tim Cerita 活動報告 ☆ Di Cirebon
人形劇グループ:Tim Cerita は、8 月に Cirebon へ遠征し公演を行いました。 なぜ Cirebon だったのかというと、その経緯は 2007 年にまで遡ります。
2007年エンダンさんという若者(当時21歳)が漁業研修 生として日本の宮崎に居ました。ある日彼は、海で溺れか け助けを求める中学生に気付き、思わず海に飛び込み何とか助けようとしました。中学生は助かりましたが、エンダンさんは潮に流され命をおとしてしまいました。彼は泳げ なかったそうです。
当時インドネシアに住んでいた日本語教師:井上実由紀さんは、エンダンさんのその勇気ある行動に 心うたれ、“異国で暮らしながらも人を思いやる心を持ち続けた彼の事を忘れないで欲しい”と、ドキュメンタリー自主映画 Mas Endang を制作しました。 そして、その後も多くの人達の支援により、彼の故郷であるチレボンの母校(エンデル小学校)に図書館 が建設されました。今回はその図書館に本を届けに行き、小学 校で人形劇を行う事になったわけです。
公演の前日に小学校に訪れた時も、こどもたちは図書館に集 まってきて元気いっぱいでした。 「明日も来るの?」 「うん、来るよ。」 「何するの?歌うたうの?」 「そうね〜何をするかお楽しみ〜」
先生方には色々とご協力いただくため、当日の流れを細 かくお伝えし、準備万端! そして翌日の公演日。 先生方のご協力により、会場となる教室からは机と椅子 が外に出されており、私たちのセッティングもスムーズ に出来ました。
総勢 120 名ほどのこども達を前に、まずは【Sanba de Sampah】サンバでサンパという人形劇を 行いました。
“ゴミを捨ててばかりいると、ゴミを食べる怪 獣がどんどん大きくなっていくぞ〜!” 怪獣役はパペットではなく、人間が演じ 会場 を走り回ったので、子ども達はビックリやら面 白いやらで大騒ぎ。 最後は、ゴミから作った楽器を紹介し、サンバ のリズムにのって踊ります。 その楽器をみんなで作ってみよう! という流 れです。
人形劇の後は、それぞれ学年ごとに分かれゴミを使って楽器を作りました。 1,2 年生はヤクルトを使ったマラカス。 3,4 年生は牛乳パックを使ったよさこいカスタネット。 5 年生はペットボトルを使った太鼓。 6 年生はペットボトルのフタを使った笛。
ななめにテープを張る、紙を丸める といったような 作業はまだ慣れない様子で、なかなか難しい部分もあっ たようですが、みんな頑張って最後まで自分で作る事が できました。
身近なゴミを使って遊ぶ事ができるんだよ〜。 ゴミのリユースに少しでも興味を持ってもらえたか な??