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2011.04.06
たばこ、お酒について
○お酒
アルコールはへその緒から赤ちゃんの体に入ります。アルコールは赤ちゃんの成長、脳などに影響をあたえ、障害を起こす可能性があります。アルコールはどのくらいなら大丈夫という目安がありません。アルコール摂取を続けた母親から生まれた子供には、胎児性アルコール・スペクトラム障害(FASD) がみられることがあります。学習能力、記憶力、集中量、コミュニケーション力、視力、聴力などに影響がでます。このFASDは生涯治ることはありません。アルコールを止められない人は、専門家によるカウンセリングを受けましょう。
○たばこ
妊娠が分かったら一日も早く禁煙を!
タバコは妊娠中のどの時期に吸っても、妊婦さん自身はもちろん、おなかの赤ちゃんに悪影響を与えます。喫煙を続けることによって母体と胎児にトラブルが起こる可能性がいっそう高まるので、妊娠後期まで喫煙していると、当然リスクは大きくなってしまいます。妊娠がわかったら、即刻、禁煙を決意してください。
なかには、今まで何回も禁煙してみたけれど、やめられなかったという人もいるかもしれませんね。その大きな原因はタバコを吸うとニコチン依存になることが多いから。禁煙による禁断症状に耐えきれずに再度吸い始めてしまうのです。まず、タバコは依存性の高いものであること、赤ちゃんと自分自身の命を危険にさらす有害なものだと自覚して。ニコチンをはじめ、200種類以上もの有害物質が含まれるタバコに安全性なんてありません。タバコの正しい知識を身につけて、スッパリ禁煙を。
流産・早産の確立を高め、生まれたあとにも影響。
妊娠中の喫煙が問題なのは、生まれた赤ちゃんへの影響も大きいからです。場合によっては命にかかわることも。赤ちゃんが突然亡くなってしまう乳幼児突然死症候群(SIDS)は、妊娠中の喫煙により発生リスクが高まることが知られています。
また、妊娠中にタバコを吸っていた女性の子どもの追跡調査で、11才の子どもの身長と学力を比較した研究データによると、妊娠中に吸っていたタバコの本数が多いほど、身長と学力が低くなる傾向にありました。
そのほかにも落ち着きのない多動性障害(ADHD)児や言語機能の低下との関連を指摘する報告も多く、原因として胎児の脳がつくられている妊娠期間中に胎児が低酸素状態になることにより、脳の発育を妨げることが関係しているのではないかと考えられています。妊娠中に、何気なく吸っているタバコの害が赤ちゃんの一生を左右することになるかもしれないなんて、本当に怖いですね。