合氣道真生会川崎高津道場 活動報告
2023.12.23
納会を開催致しました
2023年12月17日(日)、川崎高津道場の納会(忘年会)を開催致しました。
稽古は通常通り夕方から始めましたが、いつものように(自分(吉見)が余計な話を持ち込んで・・・)延長してしまわないよう早足気味に行い、20時ごろから高津駅前の居酒屋「はなの舞」にて納会を行いました。濱田師範長にもまたお写真でご参加いただきました。
合氣道について、それぞれの方々の考えや稽古外での体験など、様々なお話が聞けてとても楽しい一時でした。道場の雰囲気と限られた時間ではなかなかゆっくり会話をすることはできないので、やはりこういった機会も大事だと感じました。遅い時刻からのスタートなのでこちらも短めに切り上げるつもりでいたのですが、例によってダラダラ長引かせてしまって申し訳ありませんでした。道場の皆様、遅くまでおつきあいいただいてありがとうございました。お料理もお酒もおいしかったです。お店の方々にも感謝です。
この日の稽古は内容としてはいつもと同様の流れで、礼拝、体操、体さばき(徒手、短剣、剣杖、体多数者)と進め、呼吸力ではまた両かかとをつけた「気をつけ」の姿勢で相手を横に崩す練習をしてみました。皆さんから「難しいっ!」という心の声が大音響で聞こえて来る気がしてやっぱりおもしろいなーと思ってしまいました(・・・すみません)。でも難しいことにチャレンジしてこそ、よい稽古になりますよね。
実際のところ、腕力はもちろん、下半身、胴体、重心移動など他のどこのどんな「力」を使うわけでもなく、瞬間的に触れている一点だけでフワリと相手を浮かせて崩す独特の呼吸力は、先師が追い求め、濱田師範長が受け継いで我々に伝えて下さった合氣道真生会の大切な理法です。練習を重ねてもなかなかできる気がせず、時には「おもしろくないなー」「めんどくさいなー」と思ってしまうことがあるかもしれませんが、この呼吸力が身についてくると、技の性質が大きく変わりますし、体の使い方、心の在り様についても変化があるのではないかと思います。
技を行う際は、本当に力を使わなくて済むし特別に体勢を作る必要などもないので非常に楽だし自由です。体がそうした状態であれば精神的にも余裕が生まれます。もちろん武道の稽古で油断は禁物ですし、相手を軽んじることは決して許されることではありませんが、必要以上の気構え、身構えは自然としないで済むようになると思います。要は、心身共に捉われずにリラックスした状態でいられるということです。
例によって未熟でヘタッピで万年下っ端の自分が勝手に思っているだけのことなので、信頼性は極めて低いと感じられるかもしれませんが、半信半疑・・・いや一信九疑ででも一緒に稽古を続けてみてくださると嬉しく思います。
この日はその他に両手取りの投げ技、極め技を少しずつ行いました。
今年も一年、大きなケガをされる方などなく、無事に(多分)楽しく稽古ができて何よりでした。こうして稽古が続けられるのは川崎高津道場の皆さんをはじめ、この世界の多くの方々のおかげです。本当に感謝しています。来年も何卒宜しくお願い致します。
今年は開祖のご生誕140周年、先師のご生誕100周年(、あと蛇足ながら川崎高津道場の活動開始10周年・・・)という記念すべき年でしたが、6月には合氣道真生会の創設者であり、唯一無二の指導者であった濱田耀正師範長がご逝去されるという、この上ない痛恨事がありました。稽古を続けていく上で濱田師範長のご指導を受けられないということは極めて苦しいことですが、これまでのご指導を常に振り返りながら、道を違うことなく「合氣とは愛なり」の精神にかなう真の合氣道を求めて稽古を続けていきたいと思います。今ごろ濱田師範長は天上で開祖や先師と稽古したりお茶を飲んだりのんびり楽しんでいらっしゃるかもしれませんが、たま~にでよいのでこの不出来な門人の夢にでも出張してご指導いただけたら大変ありがたく思います。
合氣道真生会川崎高津道場 吉見新
~ 追記 ~
先日、横浜の山手地区(横浜スタジアム、中華街の近くのちょっとした高台の地域です)で開催されている「世界のクリスマス」を(おっさんが一人で)見に行きました。この地区は1859年の横浜開港の少し後から外国人が居住したエリアで、現在は大正から昭和初期ごろに建設された洋館が10軒ほど修復、保存、公開されています。
山手西洋館HP→ https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/
毎年開催されている「世界のクリスマス」では、この「山手の洋館」の7、8軒を利用し、一軒につき一つの国をテーマにクリスマスの装飾や風習が展示、紹介されています。大好きなイベントで、自分はこの10年ほどほぼ毎年観覧に訪れています(コロナで数年非開催でしたが)。今年はフランス、イタリア、ペルー、ヴェトナムなどの国々の展示がありました。どの国の展示もとても素敵で暖かい気持ちになれました。
クリスマスの暖かい幸せな気分とは裏腹に、世界では今この瞬間も争いが絶えることはありません。ロシアによるウクライナ侵攻はもうすぐ2年目に突入し、中東のガザでも激しい戦闘が起きており、ミャンマーでも内戦が続いています。まだ軍事衝突に至ってはいなくとも、対立姿勢が明らかな国々もたくさんあります。とても辛く、残念なことだと思います。
開祖は常に平和を祈っておられました。合氣道は、それまでの闘争を主目的とした武術を和合の精神に基づいて再生させた武道であり、「平和の祈りが込められた武道」であると思います。まだまだ世界は厳しい状況が続いていくことと思いますが、望まない争いのために苦しい思いをする人々が少しでも減るよう、心からお祈りしたいと思います。
おわり