合氣道真生会川崎高津道場 活動報告

2023.11.03

「健康のための合氣道」(池袋)の稽古に参加しました

2023年10月28日(土)、池袋の「健康のための合氣道」の稽古に参加しました。

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ここの先生方はかつて自分(吉見)と同じ会派に所属し、先師や濱田師範長のご指導も受けたことのある方々です。自分はかれこれ20年ほど前から稽古や演武会で度々ご一緒させていただいています。

稽古は17時から19時の2時間で、石川先生の主導で体操、小太刀を用いた体さばき、短剣突きに応じての投げ技(小手返し、二ヶ条、三ヶ条、四方投げetc)と受け身、杖の形、力の流し方などを行いました。真生会ではあまり行わない稽古法などもあり、あたふたしたり「???」となった時もありましたが、皆様のおかげで楽しい稽古ができました。「健康のための合氣道」の皆様、本当にありがとうございました。またいずれお邪魔させていただきたいと思います

それと、この日のお昼間にはお仕事で関東にいらしていた熊本駅エリア道場の緒方道場長と二子玉川(神奈川県川崎市)でランチをご一緒させていただきました。短い時間でしたが、お互いの道場のことや真生会の活動についてなど色々お話をさせていただいて楽しく意義深いひと時を過ごすことができました。ジャージャン麺もおいしかったです。。

上手に食べられなくてシャツに数か所の赤い点々ができてしまいましたが・・・(←不器用なんです)。

ランチから夕方の稽古に向かうまでちょっと時間があったので、書店に寄ってたまたま目に止まった岩波文庫の「魏志倭人伝」を読み始めたらなんかハマってしまい、全文(といっても2千文字ほどの短文です)を数回読み返してしまいました。その中に「倭人は目上の人に手をたたいて敬意を表す」、「道で貴人に会うと手をついて平伏する」といった記述があり、自分たちも稽古の前後に行う神社神道の礼拝の様式に通じるものがあり、もしやルーツはそこにあるのかも・・・とか思ったりしました

弥生時代の高床倉庫(復元)

川崎高津道場近くの久本神社

皆さんご存知とは思いますが、「魏志倭人伝」はおよそ1800年前の弥生時代後期の日本の様子が記された古代中国の歴史書の一部です。正しくは「三国志」の中の「魏書」、またその中の「東夷伝」の「倭人条」です。「三国志」といえばあの劉備や関羽、張飛、諸葛孔明、曹操や孫権が活躍するあの「三国志」であり、邪馬台国も卑弥呼も同じ史書の中に登場するのです。なんかすごく歴史のおもしろさを感じます。

卑弥呼がはじめに使者を送った相手は、あの曹操の孫で魏の第二代皇帝であった曹叡です。卑弥呼は当時すでにご年配であったらしいので、世代としては曹操と同じくらいか、少し若い世代の諸葛孔明などと近い年頃だったかもしれません。卑弥呼はAD239年に魏の皇帝より「親魏倭王」の称号を与えられたとされますが、孔明はその5年ほど前のAD234年に50歳過ぎで亡くなったと伝えられています。もし卑弥呼が若い頃に大陸に渡っていれば、あの三国志の英雄たちと出会ったかもしれないですね・・・。

さて、川崎高津道場は2013年の10月からいまの場所で稽古を始め、ちょうど10年が経ちました。

常に少人数で存慢性的に存続の危機状態が続いており、真生会には何の貢献もできておらず、当然、濱田師範長のご生前より熊本の本部から何もよい評価は得ていません。自分は相変わらず下手っぴで、何もかもが不十分で仲間たちにも申し訳ない限りです。

川崎高津道場は「自分が合氣道を続けたい」という一心で始めました。いま道場を続けている最大の理由も同じです。合気道の道場は近所にいくつもありますが、自分が続けたい合氣道は先師、そして濱田師範長が追い求められた「和合の精神」の合氣道であり、和合の精神を元とした「呼吸力」の合氣道です。

その呼吸力とは、他会派で一般に行われている受け手が大きな力で押された、引かれた、と感じるような呼吸力ではなく、体がフワッと軽くなり、「あれ、なんか動いてしまったぞ?」と不思議がるような呼吸力です。その呼吸力であってこそ、相手にも自分にも無理がかからず、形にはまらず自由で自然の理に即した技を生み出すことができ、開祖が理想とされた和合の武道を目指していくことができると思います。

その探求は決して簡単ではありませんが、手近な成果を求めて安易な道を進めばどんどん理想から外れて全く違う方向に向かってしまうでしょう。自分はどこまでも体力的な力を用いない「呼吸力の技」を探求し、和合の精神に基づいた「真の合氣道」を求め続けていきたいと思っています。

植芝盛平翁先生、大先生、濱田耀正師範長、合氣道真生会の本部、支部道場の皆様、これまで一緒に稽古してきた皆様今後一緒に稽古するかもしれない皆様、そしてこの世界の全てに心から感謝致します。今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

合氣道真生会川崎高津道場 吉見新

~ おまけ ~

注:昆虫が苦手な方は見ないでください

書店で魏志倭人伝を読みふけった後で、ちょっと多摩川べりを散策してみました。この日は秋晴れのよい天気で気持ちよく散策できました。

で・・・

ふと見た足元の草むらにけっこう大きなカマキリがいて思わずつかまえてしまいました。まぁ、こうしてたまには身近な自然の中で野生の生き物に触れるのも一つの修業かな・・・とか。

この子はちょうど近くに虫取りをしている子どもがいたので、大切に扱うよう伝えて託しました。

子どもが飼っているにせよ、草むらに戻ったにせよ、元気でいてくれたら嬉しいです。

おしまい

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