合氣道真生会川崎高津道場 活動報告

2023.08.05

昇級式を行いました

2023年7月30日(日)、川崎高津道場の仲間の昇級式を行いました。

この方は2022年2月に入門しているので、一年半近くを経て四級に昇級となりました。10歳ほども年下の自分(吉見)の言うことを何事もまじめに聞いて、一生懸命に稽古している姿には頭が下がります。

「歴史好きと」という自分と共通の趣味もあり、話相手になってもらって(半強制的にですが)助かっています。歴史を考える上で、様々な形で日本の伝統文化を継承している合氣道を経験していることは意味が大きいと思います。袴(はかま)をはいて行動するのがどういうものか、とか、刀や槍、薙刀といった武器にしてもただ博物館で鑑賞する対象ではなく、実際にそれを使う人間、あるいはそれを手にした他者と相対する人間としてのイメージを持つことができます。実体験や疑似体験を経ることで初めて気づけることは非常に多いと思います。

昇級おめでとうございます!これからも何かと宜しくお願い致します。

この日の稽古ではかなり久しぶりに「正面打ち入身投げ」を行いました。

入身投げといえば合氣道屈指の代表的な技ですが、真生会は主に呼吸技の多様性により技のバリエーションが非常に多いため、川崎高津道場で「正面打ち一ヶ条(一教)」とか「片手取り四方投げ」とかいった一般的な基本技が顔を出すのは年に二、三回あるかどうかです。そんな状況で語るのもなんですが…、どの関節を極めるでもなく、体のさばきと力の誘導だけで行う「入身投げ」は非常に「合氣道らしい技」であると思います。開祖も折々の演武でよく行われていた様子が見られ、特に大切にされた技の一つであったように感じられます。

他の団体の合氣道を見ていると、中には強引に相手の体勢を崩してバターンッ!と勢いよく投げ倒すようなスタイルも見られますが、自分がかつて熊本で受けた濱田耀正先生の入身投げはフワ~っと動きを導かれていつの間にかコロンと転がされているような柔らかい技でした。腕力を用いず、抵抗感なく相手の重心を浮かせて導く「呼吸力」で行えば、全ての技はその在り方が大きく変わります。

自分は、自分が痛い思いをするのも相手を痛めつけるのもイヤなので、同じ入身投げをするなら、濱田先生のような入身投げができたらなー…と常々思っています。

6月15日に濱田先生が亡くなって早くも50日余りが経ちました。神道の世界において、亡くなった方の魂は50日間は現世に留り、それから天へと昇っていくのだそうです。改めて、この不出来な門人の端くれを天からご指導くださいますよう、慎んでお願い申し上げたいと思います。

稽古会で指導される濱田先生(2017熊本)

合氣道真生会川崎高津道場 吉見新

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