合氣道真生会川崎高津道場 活動報告
2022.10.28
合氣道小戸神武会の東京講習会に参加しました
2022年10月23日(日)、業務担当の吉見が合氣道小戸神武会が年に数回開催している東京講習会に参加しました。
合氣道小戸神武会は、自分たち合氣道真生会と同じ先師の教えを受け継ぐ団体で、九州の宮崎に本部があります。ちょくちょく川崎高津道場にいらしてくださる片山先生、神部さんはこの合氣道小戸神武会の門人さんです。
合氣道小戸神武会HP→ https://odojinmukai.com/
この講習会に自分は過去に何度か参加しており、最近では半年前にも参加しました。今回の講師は半年前と同じ兒玉師範(小戸神武会六段)です。前述の片山先生、神部さんの他、東京で片山先生の指導を受けている方々や合気会に所属する方など10名余りが参加していました。合気会の方々も何名かは過去の講習会を通して顔見知りです。会場は東京西部の昭島(あきしま)市スポーツセンターでした。ちなみにうちから昭島(東中神駅)へは徒歩と電車で約2時間、高津からは約1時間の場所です。この日は朝のうちに諸々済ませてから出るために5時起きでした。というか、3時就寝で結局眠れず、実は稽古前から軽くヘロヘロでした・・・(^_^;)
開場の昭島市スポーツセンター
稽古はおよそ二時間で、礼拝、体操、一対一・多数者の体さばき、基本の呼吸力養成法、両手取り、片襟取りなどの呼吸技、後ろ片襟取り三ヶ条などの応用技などを行いました。稽古法、技の形は真生会のスタイルと概ね近いものですが、その行い方は違うところも少なくないのでずっと手探り状態で中々しっくりこない場面も多々ありました。でも視野を広げ研究を深めるためには、外に出て色々な経験をすることも大切ですよね。
稽古後には片山さんの指導を受けている神部さんたちの昇級式がありました。おめでとうございます。。
稽古の後は皆さんは懇親会を催すべく東中神駅前のお店に向かいましたが、自分は川崎高津道場の稽古があるため後ろ髪をクレーン車でギュギューンと引かれるような思いを振り払ってその場を離れ、高津へと向かいました。
ともあれ、兒玉先生と他の皆様のおかげで今回も楽しく稽古ができました。感謝致します。
ちなみにその夜、講習会の前に準備体操を兼ねて受け身の練習をちょっと頑張ったせいか、寝ている時に両足がつって独り無言でもだえていた吉見でした・・・。
合氣道真生会川崎高津道場 吉見新
~ おまけ ~
東中神駅前にすごく昭和感の漂うレストランがありました。こういうの興味津々です・・・
同じ駅前にはクジラがいます。なんでも市内で古代のクジラの骨が発見されたことに由来するそうです。この地域は今ではだいぶ内陸なのですが、はるか昔は海が近かったのでしょうか。
クジラといえば、現在、捕鯨には国際的に批判も多いですが、日本では少なくとも数千年前の縄文時代にはクジラを獲って食べていました。一頭のクジラで数十人が暮らす「一つの集落」がしばらく食べつなぐことができましたから、その存在は大切でした。他の地域ではクジラの骨を祀ったと思われる遺跡も見つかっているそうです。近代においても、特にアジア太平洋戦争直後に食糧難に陥った日本ではクジラが重要な栄養源になりました。ちなみに、戦中生まれで千葉県南部の海辺で育った自分の父親は、大人になって郷里を離れるまで「肉」といえばクジラしか食べたことがなかったそうです。クジラ肉は行商の人がリヤカーで売りに歩いていたそうです。
父の故郷(千葉県南部)の風景
日本人はクジラに大きな恩義があるわけですが、近代まで捕鯨は世界の多くの国で行われていました。江戸後期、土佐(高知県)の漁師であった万次郎(ジョン万次郎)が海上で遭難した際にはアメリカの捕鯨船に救われました。1853年、軍艦を率いて江戸時代の日本を訪れたアメリカ海軍のペリー提督の目的の一つは、アメリカの捕鯨船の寄港地として日本の港を開かせることでした。アメリカでは燃料としての「鯨油」を得るために捕鯨を行っていました。
考えようによっては、クジラは日本に激動をもたらし、江戸時代を終わらせ、明治維新を突き進んで行くきっかけの一つにもなった・・・と言えるかもしれませんね。・・・ちょっと飛躍し過ぎでしょうか
横浜に上陸するペリー提督ら (1854)
~ おまけのおまけ ~
日本でもクジラの体は食用以外に様々に利用されて来ました。「クジラのひげ」と呼ばれる部分(歯の位置にあり、餌のプランクトンなどと異物を分けるザルのような役割を果たします)は、弾力のあるプラスチックか硬質ゴムのような性質らしく、例えば機械仕掛けのゼンマイなどにも利用されていました。主に江戸時代の武士が現代人のスーツのような感じで着用していた「裃(かみしも)」の肩がピンとしてるのは中にクジラのひげの筋が入っているからです。大岡越前や遠山の金さんの町奉行姿が立派に見えるのはクジラのおかげなわけですね。。
~ おわり ~