合氣道真生会川崎高津道場 活動報告
2021.04.15
ある道場の動画を見て
先日、他会派の道場のHPに掲載されている動画を見てみました。
それは、この前の稽古の時に川崎高津道場の仲間が「ここの動画が参考になる」と他の仲間に勧めていたもので、一応自分も見てみることにしてみました。
その道場は大阪で独立して活動している小規模な団体らしく、動画で指導している代表者はまだ40代から行ってても50代前半かな?と思われる若そうな方でした。
で、たくさん掲載されている演武や技法解説の動画を見ての感想は、正直「うーん・・・↓」という残念な気持ちでした。一般的な感覚として見た目にはうまくやっているように映るのかもしれませんが、自分の目には、技はだいぶ強引で呼吸法、隅落とし、入身投げといった技を見ても相手の重心が浮いておらずガツンとぶつかっている感じで、剣、杖の扱いにいたっては「それはないだろ・・・」という苦々しい印象しか得られませんでした。太平の江戸時代に実戦を離れ、見た目の派手さを追求した剣術を「華法剣法(かほうけんぽう)」と言い表すことがありますが、正にその言葉がパッと頭に浮かびました。更に言えば、各数分の技法説明動画の中で、技よりも代表者と女性指導員がおしゃべりしているシーンが長く、ダラダラとつまらない漫才でも見せられているような気分でした。もう一つ強く気になったのが、どこを見ても代表者がどこで合氣道を教わったかも、師への感謝の言葉も述べられていないことです。この人は自分一人で合氣道をやってきたつもりなのでしょうか?
まぁ、その方々は自分たちの合氣道が優れていると自信を持っていて、かつ、よりうまくなろうと努力しているのでしょうが、少なくとも自分が求めている合氣道とはだいぶ違うものです。
その後で、いつものように自主練習をしながら先師の演武や稽古の映像を見ていたのですが、その時は正に「心が洗われる」という感覚でした。
技が圧倒的に素晴らしいのも勿論ですが、そのあり方に一片の余計な雑味がなく、清らかさ、美しさを感じるのです。そこにあるのはひたすらに真の合氣道を求め、開祖の思いを受け継ぎ、伝えていくことが全て、というピンと引き締まった真摯な姿でした。
他の合氣道とは全く違う、先師の合氣道の真髄が仲間たちに伝わらないのは、ひとえに自分の無力さ故に他なりません。先師にも、その教えを懸命に伝えようとしている濱田師範長にも申し訳ない気持ちでいっぱいです。もちろん、せっかく一緒に稽古してくれている仲間たちにも申し訳ない限りです。自主練習の後で、自室に飾っている開祖と先師の写真に向かって正座したまま30分ほど考え込んでしまいました。
とにかく、今はできる限り研鑽を重ね、少しでも先師の合氣道を伝えられるように努力していきたいと思います。今はそれしかできないと思いますので。
あまり好きな言葉ではないのですが、「頑張ります」。
合氣道真生会川崎高津道場 吉見新
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【おまけ】
ツツジがきれいな季節ですね
ちょっと久しぶりに会えました。。