合氣道真生会川崎高津道場 活動報告

2019.02.15

本部道場で稽古して参りました!

2019年2月9日(土)合氣道真生会熊本本部道場で稽古して参りました。

ただ今回は出発前から一つ大きな懸念がありました。それというのも、出発当日の天気予報は「雪」、しかもけっこう大雪になるかもしれないという不穏な噂

そんな不安を抱えつつ、当日朝起きて外を見るとどうやら大したことはなさそうで、これなら大丈夫とのんびり準備してさてそろそろ家を出ようかと思っていたところ、いきなり「ザーッ」と音を立てて本格的に降り始め、「これ飛行機飛ぶのか?そもそも羽田空港までたどりつけるのか?そんなに自分の日頃の行いが悪いのか?」というネガティブ妄想にかられながら一方で「積もるなら雪だるま作りたかった!(四十代のおっさんが)」という残念な気持ちを胸に抱えて出発、どうやら電車はまだ普通に動いており、30分ほどで到着した羽田空港の窓からは雪の気配は感じられず一安心、ただ方面によっては欠航している便も少なからずあるようでした。

出発の日、近所の公園はこんなでした。

去年作った雪だるま。。


飛行機は二十分ほど遅れたものの、とりあえず無事に熊本空港に到着、市内方面行きのバスも待っていてくれたので結果的にはあまりタイムロスなしで移動することができました。

市内中心部でバスを降りるとまずは合氣道真生会と縁の深い手取天満宮を参拝し、なんの気なしに社殿の周りを歩いてみると奥殿の隣では白梅、紅梅が今を盛りと見事に咲いていました。顔見知りの神主さんによると、紅梅の方は御祭神である菅原道真公に縁の太宰府天満宮から枝分けされた由緒正しい梅の木だそうです。

手取天満宮

大宰府天満宮由来の紅梅

熊本城馬具櫓、まだ石垣は崩れたままでした…

それから一時間ほどの間に2016年の震災で損壊し、所々で修復中の熊本城の石垣沿いを熊本大神宮、稲荷神社、お土産屋さんなどが集まった観光施設の城彩苑と巡ってから街の中心部に戻り、繁華街の上通りアーケードを抜けてある古書店へと急ぎました。実は、この数週間前のこと、およそ5年前に「もし見つかったら連絡をください」と頼んでいた合氣道関連の書籍が手に入ったとご連絡をいただいていたのです。そんな前の話をまだちゃん覚えていてくださっていたことに本当にビックリです。

見せてもらったその書籍は間違いなく自分が頼んでいたもので、表に少し痛みはあるものの中は全く問題無くきれいなもので、お値段も二千円ちょっとというお手頃価格だったので(ネット上では一時期十万円ほどに高騰していたのですが)迷わず購入させていただきました。この本は合氣道開祖の高弟がその精神と技法について詳しく丁寧に説明された極めて内容の濃い本で、合氣道真生会にも関係が深いものです。とはいえ、実は自分は元から同じ本を持っており、今は移転して道場を離れてしまったかつての稽古仲間が欲しがっていたので探していたのです。当面これは道場での閲覧用にしようと思います。

ちなみにこの書籍を購入した「舒(じょ)文堂河島書店」は明治時代からの歴史あるお店で、熊本五高(熊本大学の前身)で4年あまり教員を勤めた夏目漱石も100冊以上を購入したお得意様だったそうです。漱石は熊本在住の間、現代のお金に換算して月々20万円ほどを書籍購入に費やしていたとか・・・。数々の名作にこめられた膨大な知識量の源泉がこういったところにあったのでしょうね・・・。

舒文堂河島書店


買い物を済ますと急いで宿へと向かい、ザザッと荷物を整理してから今回の旅の真の目的である本部道場の夕稽古へ。今回は宿が街の中心部から数キロ離れた水前寺公園の近くであったため移動は専ら市電を利用しました。

夕稽古は礼拝、体操、体さばき、基本の呼吸力養成法を濱田弥生師範(六段)にご指導いただき、半ばからは濱田耀正師範長のご指導で手の取らせ方、取り方から詳しく丁寧に呼吸力についてご指導いただきました。更には濱田師範長の「他に何かある?」という言葉に便乗していくつかリクエストを出し、稽古時間を延長してご指導をいただいてしまいました。厚かましくて本当に申し訳ありません。m(_ _;)m

とはいえ、教えていただかねばならないことはまだまだまだまだ到底尽きませんので、またの折もどうか何卒宜しくお願いしたいと思います。

濱田師範長と


稽古の後は師範長のご自宅近くの家庭的な暖かい雰囲気のお店で夕食をご一緒させていただき、おいしいお料理と熊本産の日本酒をいただきながら色々なお話を伺いました。濱田師範長には毎度ご馳走になってしまい、本当に申し訳なく思います。いつも本当にありがとうございます!

翌日は午後のフライトまで特に予定は決めていなかったので、ギリギリの時刻まで寝だめしてからチェックアウトし、さて30分ほど時間があるけどどうしようか、と考えながらとりあえず宿の近くをふらふら散策していると、そこには夏目漱石が暮らしていたという家が。今回は妙に夏目漱石とご縁を感じる旅でした。家は公開されていたので(しかも入館無料。。)入ってみると、清楚で落ち着いたとても品のよい家で、ここに住みたい!と思わせられる素敵な日本家屋でした。家主は親子二代で天皇家の侍従を務めた名士ということですからそれも納得です。漱石一家はこの家が気に入っていたそうですが、家主の帰還に伴い残念ながら一年足らずで移転を余儀なくされたとのこと。

夏目漱石旧居

屋内

そのようなことを案内係の方に伺っていたら時間も頃合いとなり、街に戻っていま一度手取天満宮を参拝して空港行きのバスに乗り込みました。熊本空港ではお土産コーナーで道場の仲間と職場へのお土産を選びながら試食品を食べあさり(ちゃんとお土産を選ぶためにですのであしからず!お陰でどこの売場の辛子蓮根が自分の好みか把握できました。。)、無事に東京へと帰還してその足で川崎高津道場の稽古に向かいました。

今回も濱田師範長と奥様には本当にお世話になりました。毎度せっかく丁寧にご指導いただいているのに中々上達せず申し訳ありませんが、より本物に近い合氣道をしっかりと伝えていけるよう精進して参りたいと思いますので、今後ともどうか何卒宜しくお願い申し上げます

合氣道真生会川崎高津道場 吉見新

〇おまけ

高校時代ハンドボール部だったのでちょっと嬉しくなりました。。

今回のお土産。。(手前が道場用、奥が職場用です)

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