合氣道真生会川崎高津道場 活動報告

2014.10.06

神之木チャリティー大演武祭に参加致しました!

2014年10月5日(日)、横浜市の神之木地区センターで開催された「神ノ木大チャリティー大演武祭」に参加致しました。

このイベントは、カンボジアの小学校建設、ネパールの村落開発といった活動を支援することを目的に、神ノ木地区センターと中国武術の団体である鴻勝館の主催で開催されました。私たちの合氣道真生会川崎高津道場も、他の団体の参加者からご紹介を頂き、その主旨に賛同して私(吉見)を含め有志3名で参加させて頂きました。

当日は大雨、天気予報によると翌日には台風18号が直撃という悪条件の中でしたが、50名を超えると思われる観覧客が集まり、また演武参加者も数十人という中で賑やかに開催されました。参加者の多くは中国武術の団体や個人で、他にはフィリピン武術が2チームと私たちの合氣道という構成でした。そういった状況の中で私たちの道場の演武はなんとプログラム1番・・・。どうなることやらと不安でいっぱいのイベント開始となりました。

演武はまず剣による三十六方切り、四方切りを行った後、掛り稽古での基本技、体さばきからの極め技、剣対剣、剣対杖、杖対剣の技、杖取り、剣取りの技と進み、その後およそ10分の説明演武を行いました。説明演武ではおおまかに合氣道の技を紹介した後、体さばきと呼吸力の説明をする中で、合氣道の根本である和合の精神と技の関係についてお話させて頂きました。後で道場の仲間から「説明が一般の方にはわかりにくい」と指摘されてしまいましたが・・・。ご観覧頂いた皆様はいかがだったでしょう?演武の内容については、私も段取りを間違えたし他にも手違いはいくつかありましたが、怪我をすることもなく、普段の練習なりの成果を発揮できたのではないかと思われます。今回の反省をふまえて、またの機会ではよりよい演武ができたらと思います。

自分たちの演武は終わってみればほんの瞬きの間のことのようで、その後はゆっくりと他の皆様の演武を見させて頂きました。悠久の歴史の深みを感じさせる中国拳法の演武の数々、手や武器のさばきがスピーディーなフィリピン武術の演武、それぞれに個性的な特徴、高度な技法、理念があり、武道を修業する者としてとても勉強になりました。演武祭は2時間ほどで事故もなく無事に終了しました。

その後は参加者の皆様と懇親会の席に移動し、改めてお互いの労をねぎらい、演武祭の開催を祝し、武道談義に花を咲かせました。鴻勝館の晝間(ひるま)先生は、日本武道の知識・経験も大変豊富で理解が深く、合氣道、中国武術のみならずインド武術にまで話が及び、大変楽しい時間を過ごすことができました。

前述の通り、今回のイベントはチャリティーが目的です。合氣道開祖の植芝盛平先生がつくられた御道歌に、「合氣にて、よろず力を働かし、うるわしき世と、安く和すべし」とあります。合氣道の目指すところは誰もが幸せに暮らせる世界であり、開祖は、入門希望者に対して「世のため、人のために役に立つ気があるなら入門を許す」と言われたそうです。私たちの合氣道真生会も、合氣道を通して国際社会に寄与していくことを活動の目的としています。今回はこういったイベントに参加させて頂き、わずかながらに開祖の教えに即した活動ができたのではなかろうかと、合氣道を修業するものとして嬉しく思う次第です。今回の活動が微力ながらも苦しい生活をしている方々の力となることを切に祈ります。これからもぜひ、合氣道を通して社会に貢献できる活動に取り組んでいきたいと願います。

最後になりましたが、大雨の中をいらした頂いた観覧者の皆様、開催関係者の皆様、演武参加者の皆様、そして忙しい中を時間と体力を割いて練習し、一緒に演武に出演して頂いた川崎高津道場の皆様、心より御礼申し上げます。

合氣道真生会川崎高津道場 吉見

〇杖取りの演武

〇杖取り二ヶ条極め

〇鴻勝館 晝間先生の演武(中国武術)

〇鴻勝館の方による二刀の演武

〇巨大な刀を用いた中国武術の演武

〇フィリピン武術の演武

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